2010年6月18日金曜日

鶏に感激 ラ・ブラスリー

今日も食べ物の話だ。一生懸命になって食べ物の話を書いていると、自分があさましい人物になった気がする。きっとあさましいのだろう。

帝国ホテルの「ラ・ブラスリー」に出かけた。たまにはホテルメシも良い。お値段は高くても、ゆったり感と人的サービスの面で安心快適。

ラ・ブラスリーも分類上はフレンチレストランなのだろうが、適度なカジュアル感があって、仰々しくないところがよい。

シャリアピンステーキ発祥の店だけに、ついつい注文したくなるのだが、今回は今まで頼んだことのないメニューに挑戦。

ニシンのマリネ。素材の旨味を引き出すような酢ジメの加減にニコニコする。ゴテゴテしない単純な料理がウマいと幸せだ。

魚料理は鯛の塩釜焼を注文。サクラのチップの風味を適度にまとって全体にホッコリした味。日本式洋食ならではの素材の良さを活かした味。ソースが別に出てきたが、それもそのはず。個人的にはソースなしでも充分。


その他、あれこれ頼んだのだが、大感激だったのが、「ひな鶏のココット焼」。結構満腹モードに近づいていた時に出てきたのだが、延々と食べられそうなほどウマい。

鶏の旨味がつけ合わせのベーコンやマッシュルームの旨味と溶け合って滋味たっぷり。鶏好きなら感激できると思う。

一羽丸ごと深皿の中で調理され、ウェイターさんが手際よくさばいてくれる。肉の中では鶏が一番好きな私にとっては官能的な時間だ。

同席者達は満腹気味。私だって満腹だが、こういう鶏なら話は別。人の分まで平らげる。

デザートを食べるべきか迷ったが、私にとっては人の分まで食べた鶏がデザートだ。こういう感覚だから痩せない、いや太るのは当然だ。

今は亡きウガンダ・トラさんは「カレーは飲み物」と語っていたが、私もエンジンがかかると、スパゲッティやピラフがデザートになることがある。

洋食屋さんとか、ホテルバイキングなんかに行ってしまうと、ついつい爆発。お勘定に負けないように意地汚く食べているつもりはないのだが、ついつい食べ続ける。

胃も大きく食道も妙に広いという身体の構造的な問題もあって、脳に満腹指令が届くのに時間がかかるわけだ。

やはり珍味の小皿を舐めるとか、お寿司屋さんのカウンターでチョロチョロ注文するようなパターンじゃないと危険だ。

ドカンとした料理はドカンと大口開けて頬ばっちゃうし、ビュッフェみたいに食べ物が散乱していると、ついついすべてやっつけたくなる。

話がそれてしまった。

ただただ鶏がウマくて死にそうになったという話です。すいません。

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