今日も食べ物の話だ。一生懸命になって食べ物の話を書いていると、自分があさましい人物になった気がする。きっとあさましいのだろう。
帝国ホテルの「ラ・ブラスリー」に出かけた。たまにはホテルメシも良い。お値段は高くても、ゆったり感と人的サービスの面で安心快適。
ラ・ブラスリーも分類上はフレンチレストランなのだろうが、適度なカジュアル感があって、仰々しくないところがよい。
シャリアピンステーキ発祥の店だけに、ついつい注文したくなるのだが、今回は今まで頼んだことのないメニューに挑戦。
ニシンのマリネ。素材の旨味を引き出すような酢ジメの加減にニコニコする。ゴテゴテしない単純な料理がウマいと幸せだ。
魚料理は鯛の塩釜焼を注文。サクラのチップの風味を適度にまとって全体にホッコリした味。日本式洋食ならではの素材の良さを活かした味。ソースが別に出てきたが、それもそのはず。個人的にはソースなしでも充分。
その他、あれこれ頼んだのだが、大感激だったのが、「ひな鶏のココット焼」。結構満腹モードに近づいていた時に出てきたのだが、延々と食べられそうなほどウマい。
鶏の旨味がつけ合わせのベーコンやマッシュルームの旨味と溶け合って滋味たっぷり。鶏好きなら感激できると思う。
一羽丸ごと深皿の中で調理され、ウェイターさんが手際よくさばいてくれる。肉の中では鶏が一番好きな私にとっては官能的な時間だ。
同席者達は満腹気味。私だって満腹だが、こういう鶏なら話は別。人の分まで平らげる。
デザートを食べるべきか迷ったが、私にとっては人の分まで食べた鶏がデザートだ。こういう感覚だから痩せない、いや太るのは当然だ。
今は亡きウガンダ・トラさんは「カレーは飲み物」と語っていたが、私もエンジンがかかると、スパゲッティやピラフがデザートになることがある。
洋食屋さんとか、ホテルバイキングなんかに行ってしまうと、ついつい爆発。お勘定に負けないように意地汚く食べているつもりはないのだが、ついつい食べ続ける。
胃も大きく食道も妙に広いという身体の構造的な問題もあって、脳に満腹指令が届くのに時間がかかるわけだ。
やはり珍味の小皿を舐めるとか、お寿司屋さんのカウンターでチョロチョロ注文するようなパターンじゃないと危険だ。
ドカンとした料理はドカンと大口開けて頬ばっちゃうし、ビュッフェみたいに食べ物が散乱していると、ついついすべてやっつけたくなる。
話がそれてしまった。
ただただ鶏がウマくて死にそうになったという話です。すいません。
2010年6月18日金曜日
鶏に感激 ラ・ブラスリー
ラベル: 中年グルメ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿