アッという間に今年も終わりそうだ。わが家の卓上カレンダーもクルマからハマショー師匠に交代準備中である。
続いては靴の話。なぜこの話が多く読まれたのかは自分でも想像できない。
第3位はこれも銀座の夜の話。画像のインパクトが影響しているのだろう。読み返してみると少し恥ずかしい。
以下はタイトルだけ列挙してみる。
東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
アッという間に今年も終わりそうだ。わが家の卓上カレンダーもクルマからハマショー師匠に交代準備中である。
15年ぐらい前だったか、鹿児島を旅した際に「豚しゃぶには蕎麦つゆ」という定理を学んだ。それ以来、バカの一つ覚え状態だ。
抜群に美味しい豚しゃぶを食べさせる店が銀座8丁目の「美らしゃぶ亭」だ。小、中、高の2コ下の後輩がオーナーだから言うわけではないが、圧倒的に美味しい。
お値段も結構な水準だ。普通の牛肉のしゃぶしゃぶ専門店のほうが安く上がるかもしれない。それでも私は牛のしゃぶしゃぶより断然こっちを選ぶ。
平成最後の年の瀬だ。メディアなどではこの30年を振り返る企画が目につく。
私の世代にとって平成は社会人としての歩みそのものだ。昭和の終わりに学生生活に別れを告げて社会人になった。
自分では昭和人を自認しているが、平成の世に社会のど真ん中に生きていたことになる。
バブルやその後の低迷期、その後現在に至るまで社会の最前線で過ごしてきた。気づけば勤労世代の中では年長側になった。
天皇陛下といえば昭和天皇の印象が強かったから、今上陛下が即位されてしばらくは“皇太子殿下”としてのイメージが残っていた。もちろん、年月とともにそんな感覚は消えてなくなった。
今の皇太子殿下にもしばらくは同じような印象が残るのだろう。それにしても来年からは天皇陛下が年代的に近くなることが驚きである。
自分の加齢をこれほど痛感することはない。天皇陛下はそれこそ国の象徴だから、それぞれの世代の国民が時代の転換期にさまざまな思いを抱くのだろう。
昭和天皇が植物の研究にご熱心だったように今上陛下は魚類の研究で有名だ。日本魚類学会に所属され、とくにハゼの研究で知られている。
昭和の終わり頃にダイビングを始めた私にとって平成はいわば世界の海を潜りまくった時期でもある。
水中写真撮影にハマって、一時期はハゼばかり追っかけていた。その関係で一般の人よりはハゼの名前を結構知っているが、実はダイバーに大人気のハゼの名前が今上陛下の命名によるものだという話を聞いて驚いたことがある。
ウソかホントか自信が無いので、今回これを書くにあたって一応ネットで調べてみたのだが、どうやら本当らしい。だとしたら、日本の全レジャーダイバーはぜひ知っておくべき話だと思う。
教えたがり、語りたがり。中高年の悪いクセである。やたらとゴルフのスイングを指導したり、自分の成功体験なんかを披露したがる人は多い。あれは格好良い姿ではない。
でも、その気持ちはちょっと理解できる。私は「食べさせたがり」である。ウマいものをやたらと食べさせたくなる。教えたがり、語りたがりと似たようなものだ。
飽食の時代を長く生きてくればウマいものに数多く出会う。目ん玉飛び出るぐらい感激したモノも多い。それを若い人達にも知らせたい。伝道師みたいな崇高な志である。ウソです。
高校生の娘にも、アレはウマいぞ、コレを食ってみろなどとグイグイ勧めてみるのだが、ヤツは蒙古タンメンとかタピオカドリンクのほうが嬉しいようだ。
せっかく寿司屋に連れていこうとしても焼肉屋に連行される。ちょっと張り合いがない。
気づけば真冬である。ちょっと前まで暑くて死にそうだったのに今では寒くて死にそうだ。
熱燗をキュ~っとひっかけると身体の奥の方からジンワリしてくる。この季節ならではの楽しみだ。
熱いおでんなんかをホフホフ食べるのもオツである。私はかなりの猫舌だが、さすがに冬は熱いものが欲しくなる。
というわけで、おでん屋に出かけた。銀座8丁目の細い路地に構える「魁」という店に行ってみた。
適度な狭さが快適だ。おでん屋さんのポイントかもしれない。だだっ広いおでん屋なんて想像するだけでシッポリ気分にはなれない。
クルマを運転するようになって30ウン年。動体視力も弱くなり、近眼だか老眼だかのせいでハンドルを握るときは必ずメガネをかけるようになった。
若い頃はびゅんびゅんぶっ飛ばして長時間運転しても疲れなかったが、最近はすぐに疲れる。
近場の箱根熱海あたりでもクルマではなく電車を選びたくなる。これも劣化だと思うと切ない。
中高年になると偏屈になる。これって避けられないものだろうか。ひねくれ根性が強くなって独善的に陥る。
私も確実に10年前より偏屈になってきた。みっともないったらありゃしない。
仕事のせいもあって、若い頃も世の中を斜めから見たがる習性はあった。でも根っ子の部分は素直ないいコ?だった。
それが今ではナナメどころかグルグル回ってこんがらがっている。
偏屈の原因にはいろいろある。くだらないマウンティング意識みたいな影響も多分にあるのだろう。「オレは違うんだぜ」って言いたいような感覚だ。
自分が優位でないと落ち着かない、見下されたら耐えられない、そんな意識のせいでヘンテコな言動に走ってしまう。バカ丸出しである。
ついやってしまうのが、人との会話を否定形で受けてしまうことだ。「でも」、「いや」「だって」から受け答えしてしまう。私も気づけばそんなやり取りをしちゃうことがある。反省。
私自身、一番嫌いなタイプがこういう受け答えをする人だ。大人ぶっている女性にもこういうお粗末ちゃんが多い。たいていがブス、いや、人相まで悪い。
「素直になりたい」「素直になれなくて」等々、そんなタイトルの歌があるように、「素直」はなかなか厄介な課題ではある。
「素直すぎるんだよアイツ」と言われれば、単にバカと言われているのと同じだ。だから、素直バリバリなのもカッチョ悪い。
かといって素直さをことさら避けていれば、そこに待っているのは偏屈地獄である。勝手に偏屈になっている分には構わないが、周りもみな共感していると思い込むところが偏屈の恐いところだ。
私も時々、自分の小さなこだわりや持論を得意になって語ってしまうのだが、他人様が同調してくれないことが意外に多くてアセる。
いかに独りよがりになっているかを痛感する。まあ、それに気付けているうちはギリギリセーフだろう。ちっとも気付いていないスットコドッコイな中高年は滑稽でもある。
いつもお寿司屋さんに行っても、いまハヤリの「おまかせ」に抵抗があって、さも自分がこだわり男かのように過ごす。
時々、おまかせで食べている人のウマそうなものを横目で睨んでヨダレを垂らす。バカである。
旅行に行くにしても、お仕着せ感が苦手だからパックツアー的なものは避けてしまう。
フリータイムだけのパックツアーなら何も問題ないのに、ついついバラで手配して無駄なコストをかける。
旅館に泊まっても、なぜか別注料理を頼んで、結局食べきれずに残す。「オレってちょっと人とは違うんだぜ」的な顔をしたがること自体が恥ずかしいことである。
偏屈ついで?に最近は変なところが神経質になってきた。これも困った問題である。
週に一度、わが家に家政婦さんが来てくれるのだが、前の日になるとやたらと整理整頓に励んでしまう。本末転倒だろう。
トイレはもちろん、排水口なんかも綺麗にして、すべてをキチンとした状態にしておかないと自分の気が済まなくなってきた。
神経質も一種の偏屈かもしれない。
カツオはウマい。いまさらだが声を大にして叫びたい。マグロばかりがもてはやされる世の中でカツオは置いてけぼりにされている気がする。
マグロとともにカツオも日本人が大昔から食べてきた伝統食である。大和朝廷時代から食べられていた記録もあるらしい。
戦国武将たちはカツオ節を「勝男武士」につながるとして珍重したという話もある。何かの受け売りだが、いずれにせよ昔から愛されてきた魚であることは間違いない。
アンチエイジングという言葉が好きではない。何となく痛々しく聞こえてダメだ。年齢にあらがうという発想に無理がある。
歳は上手に重ねればいい。心の在り方はいつまでも若くありたいが、見た目に関してはこれはもう自然の摂理である。
とかいいながら、私自身、ハゲ防止のための努力を10年以上欠かさずに続けている。そのせいで「アンチエイジングに必死なヤツ」と受け止められるのもシャクである。
ポツポツ増えてきた白髪は目につけば何気なく抜いてしまうが、染めようと考えたことはない。いい感じに白髪混じりになることにはさほど抵抗はない。
今日こんな話を書き始めたのには理由がある。最近、立て続けに「顔がくすんでいる」だの「顔の肌が不健康そうだ」みたいなことを言われて、最低限の美顔に取り組もうと決意した。
美顔などと言うと、なんだか負けた気がする。男は黙って素で勝負と言い続けてきたのに、ついに洗顔ナンチャラとか美肌乳液だのエタイのしれない男性用化粧品を買ってしまった。
久しぶりに新宿にある水炊きの名店「玄海」に出かけた。今年で90周年を迎えた名店だ。20代の終わり頃に仕事の会食で連れて行かれてからのファンである。
いつも悪ふざけみたいな写真や食べ物の写真ばかり撮っている私だが、その気になればマトモな写真だって撮れる。
焼肉がすっかり苦手になった。若い人との付き合いでちょくちょく焼肉屋さんに行くが、チャンジャや韓国海苔をツマミに焼酎を飲むばかりである。