血液型で性格やタイプをどうのこうの言われるのは嬉しくない。なんかバカみたいだ。とか言いながら、私の場合、世間で流布されている「B型」の典型的なタイプらしい。
なんか悔しい。
凝り性な反面、興味のないことにはとことん無関心なのが私の特徴だ。これってB型の特徴でもあるらしい。
高校生の頃、遊んでばかりいたくせに現代国語の成績が学年の上位ヒトケタに入ったことがある。二ケタの人数の生徒が現役で東大に合格していた学校だったから我ながらエラいと思う。
その反面、数学は常にゼロ。解答用紙に何かを書いた記憶がほとんど無い。問答無用の学年ビリを更新し続けた。一定の単位を落としても進級や卒業が可能な仕組みだったので、当然、苦手なものは放棄した。
生物や化学とかも全然ダメ。なんかすべてが気持ち悪い世界に見えた。情けない。文化系科目でも世界史は嫌いだった。出てくるヤツの名前がちっともピンとこない。
なんとかアヌスとかいう卑猥な人の名前を教師が連呼している。そんな印象しか無い。
何を書こうとしてたんだろうか。
そうだB型特有の凝り性の話だ。
先日、高田馬場・鮨源でオールドパーを頼んだ。お寿司屋さんでウィスキーのボトルキープをするのは人生初の経験だ。
理由は「ハイボール」。ウィスキーの炭酸割りだ。はまり続けている。なぜか妙に美味しい。つまみの種類に関係なく、毎日ハイボールを浴びている感じだ。こり始めたら止まらない性分が出てしまっている。
お寿司屋さんでも呑みたくなって焼酎のキープボトルが残っているのにオールドパーの登場だ。
やはり、自分で作ってこそのハイボールだ。お店の人に作ってもらっても正直味は変わらない。でも濃さの調節や、そーっと炭酸を注ぐ加減とかが楽しい。
画像のようにカウンターに置かれた土瓶蒸しや焼酎といった純和風の雰囲気のなか、燦然と輝く我がハイボールだ。
この日、相変わらずのダイエッターなので焼カキを1個とか貝類や海老、ウニを少しだけつまんでハイボールを呑む。
最近いつも空腹だし、ややアル中気味なので、酒と食べ物の相性があまり気にならない。何を呑んでも何を食べてもただただ有難い。これもダイエットの効果だろう。
最後の握りは1貫だけに決めた。何を選ぶかとことん悩む。そして選んだのがツナサラダだ。突出し用にたまに作られる逸品なのだが、私は無性にこれが好きで、あれば必ず軍艦巻きで食べる。
極上のネタがずらっと並んでいるので心苦しいのだが、このツナだって本マグロとかが原料だ。ツナサラダというジャンルでは間違いなく極上品だ。
ダイエッターの天敵でもあり、憧れでもあるマヨネーズをまとったツナ様。見るだけでヨダレ大会。
口に入れると悦楽の瞬間が訪れる。
バカウマだった。
2009年10月30日金曜日
お寿司屋さんとハイボール
2009年10月29日木曜日
インターネット葉巻
どうもコンピュータは苦手で。。。などと言い続けてもう20年以上が経つ。実際に苦手だ。分からないことだらけ。
会社で困ったことがあっても、誰かが教えてくれる。だから覚えない。ワードの書式設定ですらチョット時間がかかる。情けない。
そんな私でもインターネットの世界は人並み程度には分かる。やはり必要に応じて使っているうちに分かるようになったんだろう。
とはいえ、SNSとかになると苦手虫が顔を出す。ツイッターとか言われてもサッパリだ。
ネットの恩恵で一番大きいのが葉巻の購入だろう。葉巻、とくにキューバ産なんてものは本来余裕がなければ手を出さないほうがいいのだが、ネット取引のお陰でケチケチ購入できている。
先日、職場に50本ほど届いた。最近は小ぶりなサイズも好きになった。1週間に2~3本というペースならともかく、最近は1日2~3本という日もあるので、ついつい気軽に30分ぐらいで楽しめるサイズに目が行く。
ちょっと多すぎる。
「Partagas Short」や「 Ramon Allones Small Club Coronas」、「 San Cristobal El Principe」あたりがクセもなく気軽にプカプカできる。
最近使っている香港の葉巻販売業者は、色々な意味で余計な気配りも充実。だいたい差出人の氏名が私の家族のような表記になっている。
名字は私と同じなのだが、下の名前は「ジューン」だ。このジューンちゃんからの小包がくるとウキウキする。
さてさて、ネットの世界で葉巻やシガー関連で検索してみると、想像以上に葉巻を深―い趣味にしている御仁が結構存在する。
私ごときの安売り商品を買いだめしているノンポリオヤジだと決してシガーマニアとは呼んでもらえないような世界だ。
まあそれはそれで仕方ない。「ほどほど」のほうがいい。でも「深―い人々」の情報は非常に参考になるし、そういう人々のブログを覗くと発見もあったりして楽しい。
そういえば、私が小、中、高校と通った学校の卒業生限定でmixiと同じスタイルのサイトがある。もっぱら閲覧専門だったのだが、その中でシガー愛好家のコミュニティがあったので、つい参加してみた。
やはり同窓生が経営する原宿の有名なシガーバーを会場に11月にはオフ会があるらしい。ほとんど面識がないメンバーばかり。共通項は同じ学校の出身と葉巻好きという部分だけ。
あまり社交的なタイプではない私だが、その2点の共通項があれば結構楽しめそうな気がする。
2009年10月28日水曜日
愛染恭子
まだ予定なのだが、遠からず東南アジア方面に行こうと画策中だ。水中撮影を目的に行先をあれこれと考えていたのだが、結局バリ島あたりのお馴染みの場所に落ち着きそうだ。
行先検討の際にいつも候補にのぼるのが、ミクロネシアエリア。グアム、サイパンよりも奥の方のポナペ、パラオ、ヤップあたりを考える。
前者2つは行ったことがある。それぞれ20年ぐらい前の話なので、改めて行ったところで初訪問みたいなもの。ヤップ島に関しては、今まで何度も行きたいと思ったが、いまだに未踏の地だ。
ヤップ島に行かない理由を考えてみたのだが、どうも原因は「愛染恭子」にあるみたいだ。
今日は少しだけエロ系の話です。
唐突だが「愛染恭子」の名前はある年齢以上の男性にとって特別な郷愁を誘う。
その名も“本番女優”。AVが市民権を得た今では隔世の感があるが、当時はそんな呼称自体が衝撃的な話だった。
さて、なぜ南国の楽園ヤップと愛染恭子が関係しているかというと、80年代前半の映画にその理由がある。
「愛染恭子・ザ・サバイバル」。そんなタイトルの映画だった。AVの無い時代、ポルノ映画とかピンク映画といわれるジャンルは若者にとって大切な?娯楽だった。
たいていは、チンケな作りの作品ばかりだったのだが、「ザ・サバイバル」は異色の大作だった。悪友5~6人で連れ立ってわざわざ見にいった記憶がある。
舞台はヤップ島。10人ほどの男性陣が愛染恭子の手下のような10人ぐらいの女性とともに過ごす。男性陣はあの手この手の誘惑に立ち向かう。それはそれは辛抱たまらん状態に追いやられる。
そして我慢し続けた最後の一人が、勝者となって愛染恭子と“お近づき”になるという何ともスリリングかつ微妙なストーリーだ。
愛染恭子よりよっぽど可愛いコが手下の美女軍団の中に大勢いた記憶がある。感情移入しながら見ていた若き日の私は、途中脱落組に拍手を送ったりして大興奮した。
記憶が定かではないが、勝者が愛染恭子と“お近づき”になる日は、地元の人達が伝統的な装束で伝統的な踊りなんかを披露して二人を祝福するシーンがあった。
私にとってヤップ島は、どうしてもザ・サバイバルな場所になってしまった。きっと足を踏み入れても見るものすべてがザ・サバイバルの世界に見える気がする。
美しい浜辺を見れば、きっと浜辺で悩ましく作戦を遂行していた美女軍団を思い出すだろうし、現地人の伝統装束を見れば、クライマックスシーンを思い出しそうだ。
ちなみにこの作品の特徴のひとつは、ポルノの巨匠・代々木忠監督の「声」だ。
誘惑に負けてしまった男性に容赦なく怒声を浴びせる。
「はい、お前はもうダメ、帰国だ!」。
こんな感じで容赦ない。画像の中に代々木忠監督が映るわけでなく、映るのは脱落男の情けなく青ざめた顔。監督の音声だけが流れる。
ダメ出しを喰らって泣いて再挑戦を懇願する気の毒な男までいる。それでもさすがの代々木忠だ。
「いっちゃったんだからダメだ!」
なんとも切ない。実にシュールだ。
そんな事情だから私はヤップ島に行けない。
真面目に水中探索活動に没頭できそうにない。バカなのだろうか。
今日の原稿を書きながらネットでこの作品を検索してみた。結構たくさんの情報が飛び交っている。
懐かしの作品と銘打って販売しているサイトもあった。
さすが名作だ。
買おうかな・・・。
2009年10月27日火曜日
資金繰りの苦悩
先日、ひょんなことから「資金繰りコンサルティング」の世界で活躍する人と長々と話す機会を得た。
わが社の発行する税金の専門新聞やオーナー経営者向けのフリーペーパーに原稿を執筆してもらっている。
この連載原稿、金融機関との交渉に苦労している経営者が多い世相を反映して読者からの人気の高いコーナーだ。
仮にX氏と呼ぶ。X氏は元々銀行員。銀行の体質や仕組み、思考法をわかりやすく解説して効果的な資金繰り成功術を指南している。
本人いわく「こんなことがビジネスとして成り立つことが不思議」だとか。
銀行員の数は一昔前と比べて4割ぐらい減っているらしい。だから銀行員の仕事はキツくなり、効率性ばかり尊重され、面倒な仕事は敬遠される。
そんな現状が銀行員自身の質的変化、経験不足などを招き、割を食っているのが中小零細企業という図式だ。
銀行内で融資案件の稟議書類を上手に書けない銀行員が増えているらしい。それじゃ貸し渋り以前の問題だ。そんな状態だから、親身にコンサル的アドバイスを顧客に提供することなんてできるはずもない。
昔なら、資金繰りに悩む企業にあれこれとコンサルティングするのは、それこそ支店の営業担当者だったわけだが、積極的にそんな動きをする人材が激減したわけだ。
融資を受けるには、その世界ならではのルールや常識、必要な段取りやコツがいくつもある。
企業規模によってカウンターパートになる金融機関も様々だが、その住み分けだって画一的にギチギチに決まっているわけではない。
金融機関担当者の話す言葉にしても、使われる言葉のニュアンスひとつが大きく意味を持つこともある。
そうは言っても、融資環境をめぐるアレヤコレヤの話の多くがデマやウソだという。困ったものだ。だから中小企業経営者の苦悩は深くなる。
資金繰りに困っている企業が100社あれば、100種類の考えや事情があるわけだから、「金融機関交渉術」といっても確かに難しい問題だ。それでも、金融機関の誠実な営業担当者に出会えれば一気に有利にコトが運ぶわけだから運も味方につけねばならない。
また、金融機関によっては特定の時期に特定分野への融資獲得に躍起になるような動きを見せる。キャンペーンみたいなもの。そんな出会い頭みたいな話に見事ぶつかって楽々タンマリと資金を融通してもらう例もある。
今回、X氏にいろいろな話を聞いた。融資、すなわち借金をめぐる人間模様だけに実に興味深い話が多い。
X氏と話していると意外な事実を知ったり、目からウロコみたいな話が多く、妙にワクワクできた。
資金繰り問題で八方ふさがりになっている経営者は、まともなコンサルタントに相談するだけで随分と目の前が明るくなるんだと思う。
融資の問題だけでなく、知らない事への不安、噂や思い込みで心配していることって結構多い。その問題の本当のところが分かってしまえば一気に軽い気分になる。X氏と話していて、そんなことを感じた。
税金問題だけでなく、資金繰り対策みたいなテーマの記事も掲載する新聞を発行していると切実な経営者の話をよく耳にする。
情報の乏しさが切実さの元になっているケースもある。X氏が手がけるような仕事はビジネスとはいえ、“世のため人のため”的な要素が強い。大繁盛して欲しいものだ。
まあ本来は金融機関自身がキチンとこなすべき仕事だとは思うが・・。
2009年10月26日月曜日
台風を見にいく
先週末は沖縄に行く予定だった。目的は新しい水中撮影機材のテスト(という名目で泡盛を浴びるように呑むこと)。
台風20号のせいで、急きょ日程変更した。異常なほどの迷走台風なので仕方がない。わざわざ危険を冒して潜るような必要もない。
昔と比べて便利になったのが、台風情報をほぼリアルタイムでチェックできること。インターネットで調べれば台風の進路予報もすぐに分かる。
面白かったのが国による予報の違い。沖縄方面の台風は、当然、中国や台湾、香港、フィリピンあたりの気象予報サイトも追跡している。国によって進路予報は随分違う。
先週後半の段階では、フィリピンでは自分達のエリアである西へ進むと予報、台湾では台湾エリアで停滞と予報、日本は北上する予想、すなわち沖縄方面と分析。
どうも自分達のところに来るんだと予想したがっている感じ。その方が周辺住民が災害などを警戒するから意図的にそうしているのだろうか。
沖縄には20歳代の頃を中心に随分行った。当時はキャンセルのきかない格安航空券やパック旅行しか使わなかったので台風が本当に厄介だった。
実際、今より10年、20年前のほうが台風が直撃する回数が多かったらしい。インターネットがなかった当時はフィリピンあたりの気象状況を衛星画像で見るなんて芸当は出来るわけもなく、台風が発生しているかどうかの情報はなかなか掴めなかった。
東京のテレビでやっている天気予報では、沖縄は画面下の端っこに映っているだけ。当然、それより下や左の方に台風があるのか無いのか気になってしょうがなかった。
仕方なく更新時間が来るたびに沖縄の市外局番の「177」に電話して週間天気予報を聞いていた記憶がある。随分とアナログなことをしていたものだ。
沖縄での台風の思い出といえば宮古島で台風見物に行ったことがある。
大学時代のある夏、1か月ちょっと沖縄にいたことがある。ケラマ、宮古、西表で潜水三昧だったのだが、夏の時期にそれだけ滞在していると台風にも当然遭遇する。
宮古での経験は、民宿のおばさんの気配りがきっかけ。東京からはるばるやってきた素敵な若者(私だ)が台風のせいで宿で退屈しているのを見かねて、「台風見にいくサー」とか言い出した。
「台風って見えるんですか?」
「もちろん見えるサー」
以上のような意味不明な会話のあと、オバサンと私と確かもうひと組のお客さんが宿のクルマで出かけた。
平安名埼灯台だったと思う。眺めの良い岬を目指す。途中、結構な大きさの木がごくごく普通に強風で倒され転がっている。
大雨でワイパーはきかない。なぜか運転させられていたのは私だ。転がる木を避け視界の悪い中、ビビりながらドライブ。細かいものが飛んできて車体にガツンこつんとぶつかる。結構傷が付いちゃったはずだ。
そのうち、ワイパーが強風でどこかに飛んで行ってしまった。やばいと思ったが、あっても無くても視界は一緒だった。
岬に着いた。海からかなり高いところにある。晴れているときは沖縄全域の中でもトップレベルのナイスビューな場所。
確かに台風が見えた。というか、気が狂っているように大荒れの海は、まさに台風そのもの。「台風を見た」という表現でもOKだと思う。
荒れている海と言えば、日本的な黒砂と岸壁がバックのネズミ色的なイメージだが、宮古島で見た荒れる海は全然印象が違う。
薄曇りのような比較的明るい空に波浪警報モードの猛々しいエメラルドグリーンの海。白い砂も相まってバスクリンのような綺麗な海が荒れに荒れている。
恐ろしいけど結構キレイ。そんな印象。
眺めの良い場所に止めたクルマは強風でブルンブルン揺れている。当時の私は若者だ。さすがにクルマから降りてみたくなる。
オバチャンの制止が間に合わずにドアを開けた途端、ドアは風に煽られて180度向こうまでベロンと開いてしまった。ドアヒンジが一発で壊れてしまった。
でもオバチャンは優しかった。「ドアが取れなかったら無事に戻れるサー」とか笑っている。
いくらオンボロ車とはいえ、ワイパーは飛んでいき、車体は傷だらけになり、ドアまでイカれたのだから悲しみそうなもんだが、なんか楽しそうにしている。
さすが南国だ。
それ以来、台風のせいで旅行計画が台無しになっても、イライラしないように心掛けている。
先週末の日程をキャンセルする際も、あの日のオバチャンの顔を思い出した。
2009年10月23日金曜日
JAL
日本航空の再建問題をしらけた気分で見ている世の経営者は多い。なんだかんだ言っても国が助けてくれる。さんざん民営化だの純粋な民間会社だの言っていたが、実態はご覧の通り。
誰も助けてくれない中小企業経営者にしてみれば「アホくさ」のひと言だろう。
日航の社長がけなげに電車通勤して大部屋で仕事をしている様子が以前どこかの国のテレビで放送されて話題になった。
経営再建中の企業経営者の鏡だとかもてはやされていたのだが、あの人は経営責任者とはいえ、ただ退任するだけでそれで責任終了。
中小企業の借金につきものの経営者の個人保証など関係のない世界だからどうってことないのだろう。
変な話になるが、その昔一緒に暮らしていた女性の給与明細を見てひっくり返ったことがある。日航に勤務していた彼女の収入は“大台”に近い水準。入社7,8年でそれが普通だった。
おまけに仕事の送り迎えは常にタクシー。仕事先では結構なホテルに滞在して、アララビックリというレベルの食事代が会社から支給される。それはそれは優雅なものだった。バブルの頃とはいえ、ああいう待遇の女性が数千人いたわけだ。
その後、別な日航の方々とも親しくなった?が、バブル以降、多少は待遇がシビアになっていった。それでも一般的な勤め人という枠に比べれば遙かに好条件だった。
随分おごってもらったりした。。。
その後、時の亀井静香運輸大臣が猛反対して話題になった契約制スチュワーデスが登場してここ10年ぐらいで随分とマトモになったようだが、それ以前から勤めている人材ももの凄い人数になる。どれだけ効果があったか怪しいもの。
直接的な人件費もそうだが、世間より遙かに条件の良い年金制度も経営を圧迫したようだ。それも結局は身内のためのコストではある。
いずれにせよ、十年以上前からヤバイヤバイと言われていたのに遂ににっちもさっちも行かなくなってお国に救いを求めたという都合のいい話だ。
国は国で素人感覚では良く分からない理由で日航の救済を決め、最終的に莫大な「公的資金」が使われる。
「公的資金」って純粋に税金のこと。売春を援助交際と言い換えるような一種のインチキ表現だ。
源泉徴収、年末調整というスタイルによって税金を納める大変さを実感していないのが日本のホワイトカラーだが、あらためて自分自身の年間税額をチェックしてみるといい。そしてその負担がなければどれだけ助かるか考えてみることをオススメする。
それだけ尊いのが税金だ。ある意味、欲しいものを買わず、いろいろ我慢した結果が納めた税額だ。
その税金が自分には何も関係ない大企業の放漫経営のツケにジャブジャブ使われる。誰も責任はとらない。それって正しいことなのだろうか。素朴な疑問だ。
2009年10月22日木曜日
パフェとチェリー
15年以上前の話だが、菅直人代議士にインタビューした際に印象に残ったセリフを言われた。
「大臣なんて、パフェの上に載っかったチェリーみたいなもの」。
話の前後をよく覚えていないのだが、時の自民党政権への批評の中で出てきた発言だ。
パフェの上のチェリーとは、官僚組織に担がれただけのお飾り大臣という意味だが、その後、菅氏は非自民連立政権で厚生大臣に就任。
チェリーになるか、パフェをコントロールするスプーンになるか注目していたが、薬害エイズ問題で厚生官僚と戦って名を上げたことは有名。
さて、いまや菅氏も内閣副総理大臣。国家戦略担当という所管省庁を持たない役割が、それこそチェリーみたいなのがちょっと皮肉ではある。
ところで、民主党政権全体が「大臣の非チェリー化」を目指している。大臣だけでなく、かつては“役所の盲腸”とすら言われた政務次官の発展系である「副大臣」、「政務官」ポストもチェリーではなく、役所をひっかきまわすスプーンを目指して活動中。
政府に100人以上の国会議員を参画させて脱官僚依存を推進するのが鳩山政権の公約であり、徐々にその影響は出始めている。
わが社の取材現場でも、それなりに専門的な分野の質問に、就任まもない政務官が役人に頼らず誠実に対応することがあるらしい。以前の常識では考えられない変化だ。
そうは言っても、やれ長妻厚労相が役人の軍門に下ったとか、藤井財務相はしょせん官僚体質がベースだとか、メディアの新政権タタキは少しずつ鮮明になってきた。
3か月やそこらで急激にすべてが変わるはずはないし、変化の兆しはメディア陣営にいる人間なら誰もが分かっているはずなのにバッシングが増えてきた。
それが権力の監視役としてのマスコミの使命だという理屈もあるだろう。でも実際には、既得権益にズブズブ漬かって構造転換を忌み嫌う巨大マスコミの膿みたいなものが垣間見える。
着々と進みつつある記者クラブ廃止、記者会見のオープン化などという話は大手新聞社にとっては許し難いことであり、癒着こそが取材力という誤った認識に支配されている“小役人的記者”は早くも自民党有力者に一種の秋波を送り始めている。
極端な話、あらゆる分野で強固な基盤や権威を誇っている組織は、ほぼ間違いなく既得権益の上で繁栄を享受している。
半世紀以上続いた旧政権や取り巻く仕組みとのズブズブ関係を抜きに現在の姿は考えられないわけだ。
そういう意味では、民主党政権に対して個人個人が寄せる視線と企業や団体という組織が寄せる視線は随分と違う。
私自身、一個人としての見方と中小企業経営者としての見方とジャーナリスティックな見方とではすべて一致しない。まだまだ掴み所がない。
「ぬらりひょん」みたいな感じだ。
変な話、“民主党ウオッチング”は国民全体の課題みたいなもの。閉そく感の打破に完全に行き詰まった自民党政権を退場させた以上、それなりに期待しないと仕方ない。
バッシングありきの批判は今しばらく避けたほうが“自民ゾンビ復活”という事態は避けられるだろう。
ちなみに衆議院の各委員会の人員配置や日本郵政の後任社長人事を見るに連れ、つくづく感じるのはただ一点。
「小沢政権」。
このひとことに尽きる。
2009年10月21日水曜日
珍味の季節
あっと言う間に珍味の季節がやってきた。珍味スター達が不在になり始めた初夏が昨日のような気がする。最近どうも時間が早く過ぎる。
10月が誕生月なので、毎年10月に血液検査、内視鏡検査など一通りのチェックをしている。今年はまだ予約していない。そろそろ尿酸値の現在値を把握しておかないと寒い季節の珍味合戦が心配だ。
ダイエットのせいで体重こそ減ったものの、このところ珍味を舐めて空腹をしのいでいるので、いろんな数値がまずいことになっていそうだ。
カラスミと白子。まだ10月だが充分に美味しい逸品が出回り始めている。白子はおでんにして食べた。おでんスープとともに味わう白子のマッタリ感は実に官能的だ。
カラスミは少しあぶるのが定番みたいだが、あぶらずにレアでかじるとネットリ感が強くてこれまたエロティックだ。
そういえば、10月の初めにアンキモも初物を食べた。冬のスター達を今から堪能していたら健康には悪いんだろう。今年は夏場も珍味を良く食べた気がする。毛ガニのミソを舐めまくって、魚卵系、塩辛類も食べまくった。
こういう事を続けているのは、ゆるやかな自殺に該当するのだろうか。
上の画像は2点とも実にセクシー。私にとってはグラビアアイドルの画像より確実に興奮する。
画像ついでに最近食べた変わった珍味も載せておこう。
イカの印籠漬けとでも呼ぼうか、スルメイカの塩辛だ。ワタの濃厚さプラス身の歯ごたえが抜群。見ているだけでヨダレが出てくる。
こちらはカキの塩辛。カキの風味が残っていながら味わいは純粋に塩辛。酒飲みにとっては、まさに“抱かれてもいい”って感じだ。
こんなスター達を前にダイエット中の私は、焼酎かハイボールばかり飲んでいる。日本酒のカロリーを気にしてのムダな?抵抗だ。
でも焼酎を4合近く呑むのなら、日本酒を2合と決めて呑んだほうが良さそうだ。そう思っているのだが、実行できていない。バカみたいだ。
うーん旨い冷酒が呑みたい。
2009年10月20日火曜日
溜池 熱唱 発熱
先週末に旧友達と呑んだ。ブロガーサミットなる凄まじい名称の集まり。参加者は中学、高校の同級生。なかには幼稚園からの旧友もいる。
これまた幼稚園時代からの旧友が経営する溜池山王の中華「美食菜館」が会場。ダイエット中なので、ザーサイとかニラもやし炒めとか非富豪的なものばかりをつまんで焼酎、ウイスキーを快調に呑む。
不思議なもので、中学高校時代はそれぞれが親しく交わっていたわけではない。それぞれ仲良くしていた連中がバラバラだっただけに昔話も知らない話が多い。
親しかった連中と呑む時は、20年、30年経っても毎度毎度同じ思い出話でガハハハ盛り上がる。それはそれで愉快だが、今になって知らないバカ話が出てくるのは新鮮で楽しい。
二軒目は近所のスナックでカラオケ大会。正直、皆さん、かなり濃い。
Michael Schenker Groupの「Cry For The Nations」をカラオケで歌ってる人を見ることは無いだろうし、いにしえの刑事ドラマ「Gメン75」のエンディングテーマも間違いなくあの店で初めて流れた曲だろう。
変な洋楽の熱唱を随分聴いたので、記念画像を1枚撮影しておいた。結局この日は深夜2時まで呑んで歌った。連日の午前様状態だったこともあって翌日なかなか起きられず、起きたら起きたで大頭痛大会。
熱い風呂に入って汗を流そうと画策するも、風呂の中で眠ってしまう始末。でも有難いことに前の日よりも体重が1キロ減っていた。なんか健康を削ってダイエットしているみたいだ。
廃人のような気分は午後まで続き、すっきりしないまま予約していたインフルエンザの予防接種のため近所の医者に行く。
その後、連日の深夜族だった自分を反省し、妻子を連れてわざわざタクシーを使って某寿司店へ。家族サービスもちゃんとする。疲れているのになかなかケナゲな私だ。
滅多に使わないお寿司屋さんの個室だ。子どもがやかましくても気にならない。ツマミや珍味ばかりアレコレ頼んだら二日酔いがひどかったのに酒飲みモード突入。焼酎をロックでグビグビ呑む。自分の精神性の弱さにビックリする。
帰宅後、酔いながらも子どもと風呂。このあたりから何か体調がすぐれない。風呂からあがって間もなく、ちょっとした悪寒。なんか変だ。
早めに寝ようとするが、悪寒はひどくなる。急きょ部屋のマイサウナに入って温まるが汗は出ない。なんか心臓に悪い気がしてサウナをやめて厚着で横になる。
そして明け方まで熱が出たり下がったり。どうにも全身が不調。節々は痛むし、気分も悪い。風邪か、はたまたインフルエンザか?。悶々として過ごす。
翌朝、多少気分が良くなって起きるが、私の状態を聞いた家族は、昨日の家族サービスの甲斐なく私の隔離を決定。寂しく自室に閉じこもる。まあ新型インフルだったらまずいし、仕方ないか。
ところが昼頃に突如体調が普通に戻る。熱もないし、どこも痛くない。気分も普通だ。結局、私の症状は「人騒がせ」という結論に至る。
でも少し不思議だ。しっかりあれだけの症状が出る風邪だったら半日でケロリと直ったことは私の人生で一度もない。
インフルエンザの予防接種に稀に副作用として発熱等々の症状が出るらしい。なんかシャクだがそれだと思う。正直、バテバテ気味だったので、そのタイミングのせいで普段なら問題ないはずの副作用が出てしまったのだろうか。
それとも私の体の中で怪しい病が進行しているのだろうか・・?
いやいや、単に週末のカラオケ大騒動で濃い歌を聴かされ続けた副作用に違いない。
2009年10月19日月曜日
ハイボール
ハイボールに急にはまってしまった。取り憑かれたかのようにハイボールばかり飲んでいる気がする。
といっても家呑みが中心。外ではなかなかチャンスがない。でも銀座のおでん屋さん「おぐ羅」では常備されているので、ビールから焼酎、その後にハイボールというパターンを2週続けて楽しんだ。
考えてみれば、どんな店にもウィスキーと炭酸水ぐらいはあるだろうから、もっとアチコチで「ハイボールちょうだい」って言ってみよう。
家で呑む際には、お酒とソーダの調合割合やグラスの相性を試したり、レモンを絞ってみたり、あれこれテストするのが楽しい。だから相当な量を飲んでしまう。
突然のマイブーム到来のせいで、まだまだウィスキーの銘柄をアレコレ試していない。自宅にあったのが「山崎」と「竹鶴」だったので、その2種類しか試していない。
シングルモルトとピュアモルトだ。「オールドパー」とか「響」とかのいわゆるブレンドウィスキーで試していないのが気になる。
ソーダで割るだけだから、別にどれでもいいのだろうが、味わいの違いをどのように感じられるのかチョット楽しみ。
そういえば、銀座方面のクラブ活動では決まってオールドパーを呑んでいる私だ。ソーダをもらえばすぐにでも試せたわけだ。どうして今頃気付くのだろう。まるでバカだ。
自宅にはウィスキーのストックがあまりない。これからチョロチョロと揃えるのも楽しそうだ。
葉巻愛好家が好むのはアイラ島のシングルモルト「アードベック」とか「ボウモア」だが、ああいうピート香がウリのウィスキーはソーダで割るとどんな感じだろう。
結構楽しみだ。
キリッと冷えたハイボールのためにわが家の山崎と竹鶴は冷凍庫にしまってある。格納する種類が増えれば新たな家庭内紛争の火種になりそうだ。
ハイボールに関するちょっとしたヒントやウィスキーのオススメ銘柄などについて情報収集中。お心当たりのある方はゼヒ教えてください!
2009年10月16日金曜日
葉巻の敷居
知人から聞いた話なのだが、中米やカリブ海エリアなど葉巻原産地で生まれ育った人間と日本人とでは、咽頭ガンや舌ガンのリスクが全然違うらしい。
同じように葉巻を楽しんでも、DMAの関係か何かで日本人のほうが圧倒的にガンになる危険性が高いそうだ。
イヤな話だ。でも聞き流すことにした。
最近やたらと葉巻がウマい。秋のせいだろうか。金木犀の香りを楽しみながら散歩ついでに葉巻をプカ~。。。実に心地よい。週末なんか1日で3本も消費することもある。
先日、娘の運動会に出かけたが、娘の出番の合間に近くの公園にこっそり出かけて保護者IDカードを隠して葉巻をプカ~。
完全に中毒だ。
普通のタバコをスパスパしていた時でも葉巻を楽しんでいたが、タバコをやめた途端に葉巻の消費量が激増。健康面、経済面にとってはタバコを吸い続けたほうが良かったのかも知れない。
職場に置いてあるヒュミドールの中身が少なくなったので、さっきも香港の格安業者に50本以上もネットで注文してしまった。
葉巻に興味を持ったのは、20代の終わり頃、メキシコのカリブ側のリゾートに行った時のこと。
葉巻を売っている店がアチコチにある。街中の小さなタバコ屋に入ってアレコレ物色してみた。キューバ産がどうしたとか、そういう知識はまったく無かった。仕方なく店にいた初老のオバサンに相談してみた。
「安くて旨いものをくれ」みたいな問いかけをしたのだが、オバサンは1本10ドルぐらいの葉巻を勧める。
「全然安くないぞ」と不満そうにしていた私にメキシコ産だか中米産の見るからに安そうな葉巻を出してきた。
「吸い方とかもよく知らないぞ」みたいなことを言ったら、ペラペラの安いギロチンカッターをくれた。タダだ。ライターは私が持っていた100円ライターで問題なしだと言う。さすが南国。大らかだ。
「吸い込んじゃいけないよ。口の中の味わいと口から鼻に向かってくる煙の香りを楽しむのよ」。オバサンは親切にやたらとゆっくりした英語で教えてくれた。
吸い込むものだと思い込んでいた私は、ふかすだけという情報を聞いただけでひと安心。なにしろ紙巻きタバコと比べて巨大だ。きつそうだ。外国人は凄いと勝手に思い込んでいた。
ふかすだけなら恐いもんなしだとばかりにリゾートホテルのハンモックに陣取って試してみた。
うーん、マズい。
それが第一印象。でもラムを片手に周囲の雰囲気に浸っていたら妙に心地よい感じもする。
マズいのはきっと安物のせいだ。もっとマトモな葉巻を買いに行こうとさっきの店に出直す。10ドルぐらいの葉巻を結局買う。ハンモックに戻る。1本10ドルもしたと思うと不思議なもので美味しく感じる。
そんなきっかけで始まってしまった。
その後もカリブ海に何度か出かけた。その都度、安い葉巻が普通に人々の生活とともにある光景を見かけた。
麦わら帽子をかぶった痩せた漁師さん風のおっさんが葉巻を咥えたままウトウトしているような絵になる光景だ。
格好つけるわけではないが、葉巻デビューのきっかけがそんな感じだから、グッズ至上主義みたいな日本のスノビッシュな葉巻環境がちょっとコソばゆい。
シガーカッター、ライター、専用マッチ、専用灰皿に至るまで葉巻になるとなぜか突然高級品が幅を効かす。まあ嗜好品とはそういうものだろうが、ちょっと成金趣味が過ぎるきらいもある。妙に敷居が高い。
最近は100円ライターもジェットやらターボが簡単に手に入る。着火はこれで充分。葉巻の空箱のシダーを小さくカットしてマッチ代わりに使うなどというお洒落な行為は私には無理。
カッターも私の場合、キーホルダーにぶら下げている安物のパンチカッターで充分。画像の丸い銀色のカッター部分を吸い口に差し込むだけで一丁上がりだ。キーホルダーなら絶対にいつも持っているので忘れることはない。
高価なギロチンカッターなんて無くしちゃったらショックも大きいだろう。グッズに金をかけるなら、その分でたくさん葉巻を取り寄せた方がいい。
そう書いていると何だか自分がセコイ人に思えてきた。そんなことだから富豪になれないのだろう。やはり嗜好品の嗜好品たる意味合いを追求してこそ上質な逸品が分かるのかも知れない。やはりエセ富豪だ。。。
まとまりのない話を書き殴ってしまった。まあ言いたかったことは、葉巻の敷居を変に高くしちゃっている日本のシガー環境が苦手ということ。
煙が好きな人ならぜひ気軽に葉巻を楽しむことをオススメする。
ちなみに私は、2~3年前からパイプにも興味シンシンなのだが、結構な確率で顎関節症になるという噂にビビってまだ未経験だ。いつか足を踏み入れたい。
2009年10月15日木曜日
鶏肉に助けてもらう
懲りずにダイエット話を書く。1か月ちょっとで一応9キロぐらい体重が減った。結構快適だ。
とはいえ、見た目の変化はあまりない。先日も娘の運動会で写真に収まったのだが、それまでと変わらない私が写っていた。
分母が分母だけに9キロぐらいの調整では大きな変化はないのだろう。でも、きつかった服が楽になったことはスーツを新調せずに済むという点で私の財布に貢献度大。
カニダイエットをさんざん書いてきたが、今日のテーマは鶏肉。なかでも主役はササミ。ダイエットしていない時でも上等なササミを半ナマで食べている私だ。友好関係にあるササミに世話になっている。
近所の焼鳥屋ではダイエット中、ササミばかり食べる。といってもそんなにストイックなものではない。充分に楽しい。
ササミばかりといっても、少しは幸せ感に浸りたいため、画像のように極上の白レバを刺身で食べたり、レア気味にあぶってポン酢で食べる。
ダイエット中は、こういう珍味系を大事に大事につまみながら、ササミで腹を満たす作戦だ。
定番がササミにとろろをドバッとかけた一品。醤油とわさびで味わう。素直にウマい。とろろが多ければ多いほどウマい。
ネバネバ系はアッチにも良い素材だ。最近弱々しくなってので、ダイエットに関係なく食べ続けないといけない。
ササミ料理ではもうひとつ欠かせないのがキムチ和え。半ナマぐらいのササミと酸味の強いキムチをミックスして味わう。葉っぱしかないキムチのはかない感じが、ササミを投入することで立派な噛みごたえを生む。
とろろやキムチと混ぜ合わせるササミメニューなら家庭でも簡単に作れる。薬味のネギやアサツキの量を加減したりしてオリジナル度を高めると結構楽しい。
鶏肉なんてものは、皮さえ外してしまえば低カロリーな食品だ。要は皮にすごいカロリーがあるわけで、本当はわざわざササミを選ばなくても、皮を取った胸肉とかでも充分ヘルシーではある。
人づてに教わった鶏肉ダイエット法を今回自宅で何度か実践した。皮を外した胸肉を単純に結構な時間茹でる。水気を切って、あとはサラダドレッシングでも何でもつけて味わう。実に簡単。
ポイントは安いブロイラーの鶏肉を使うこと。高価な地鶏系で試すとなぜだか肉質が固くなりすぎてダメ。
私の場合、ソバつゆをお湯で割り、大量の薬味と共に「ゆで鶏」を味わう。鳥南蛮ソバを食べているような錯覚が嬉しい。
ササミでも何度かやってみた。悪くはないがササミ自体が嫌いな人にはバサついた食感が寂しいだろう。味わいの点ではさすがに胸肉だ。
カニと鶏、そして数々の珍味様達にに助けてもらっている私のダイエット。どの地点をゴールにしようか思案中だ。早く終了しないと痛風の危険性も無視できない。
実は当初考えていた体重目標はクリアしているのだが、変な色気というか、妙に楽しくなってきて、もうちょっと減らそうと思っている。
ダイエット終了とともにドカ食い、バカ食いがスタートするわけだから、落とせるところまで落としてみよう。
多分、今月中は続行だ。ちょっと楽しい。やはりMみたいだ・・・。
2009年10月14日水曜日
オトナのおでん
風が随分とひんやりしてきた。想像するものは「おでん」だ。久しぶりに銀座の「おぐ羅」に行った。さすがに混雑。もう少しすると予約ナシでは入れないだろう。
数日前に仕事関係のお呼ばれで新宿のマズいおでん屋さんでつらい時間を過ごしたこともあって、口直しに一人でふらっと出かけた。
この日のオススメメニューには、しめ鯖とカツオのタタキ。普通ならどちらかを頼むのだろうが両方頼んだ。私の場合、真っ当な店でメニューにこの2つが揃っていたら両方食べないと気が済まない。
案の定、抜群だ。この店のカツオのタタキは大量の薬味と特製ポン酢の大海原にカツオが埋もれている。カツオを食べた後に残った薬味とポン酢の海に熱々のおでんの豆腐を投入するのがお約束。クセになる。
おでん屋さんとはいえ、気の効いた料理屋さん的な楽しみ方がこの店の特徴だ。奇をてらった料理はないが、何を頼んでも間違いない。
お値段はあくまで銀座値段だが、この店独自の空気感が好きな人ならドンマイドンマイって感じだろうか。
私がよく注文するツマミがカニ身のカニミソ和え。何の変哲もない読んで字の如くの一品なのだが、値段相応にそれなりに気前よく盛られているのでチビチビ酒と共に楽しむにはもってこい。
焼酎のロックで酔っぱらい、一応ダイエット中なので、肝心のおでんはいつもとは違うラインナップを頼んだ。
揚げ物系はパスして、大根、ぜんまい。わかめ、ごぼうなどなど。われながらビックリだ。スーパーヘルシーって感じ。
精進料理を食ってる坊さんみたいだ。
若い頃親しく交際していた友人、知人は、全員が全員、私の異常な野菜嫌いを問題視していた。そんな私がわざわざおでん屋さんで野菜を喜んで食べるようになった。人間確実に進化する見本みたいな話だ。
なせばなる!ってことだろう。
そうは言っても、ごぼうってどうしてあそこまでマズいのだろうか。気が狂っているとしか思えない。
オトナだから、そういうことは口にも顔にも出さずに黙々と食べた。オトナになるってそういうことなんだろう。
2009年10月13日火曜日
ガッカリした話
新政権からトンチンカンな話が出てきた。
日本と韓国で共通の教科書を作るとかいうトンデモ話が飛び交っている。
岡田外相が将来的には「日本、中国、韓国」による共通の教科書作成を検討すべきと表明したのがきっかけのようだ。
韓国の政府高官が、さっそく前向きな反応を示したらしい。そりゃそうだ。笑いをこらえるのに必死だろう。どう転んでも謝罪される側のポジションから見れば、何も困らない。都合がいい話。
逆にいえば、日本にとっての利益はどこにもない。こういう問題になると、「大きな度量で」とか「大人の対応で」とか言いたがる控えめな国民性がアダとなる。
韓国や中国に恨みはないが、この話にもろ手を挙げて賛成する日本人ってどのぐらいいるのだろう。
それ以前に根本的に無理のある話だと誰もが思うはずだ。
日本の、たとえば広島や長崎、沖縄あたりでアメリカの右寄りの人達と日米共通教科書を作成できるかと言えば無理だろう。
それは別にいがみ合っているという意味ではない。現時点での友好関係を否定するものでもない。あくまで、立場の違いによる認識の隔たりを埋めることは無理だという話。
韓国人はなんでもかんでも自分の国がルーツだと主張することで知られる。「ウリ(我々)こそが起源だ」という彼らのファンキーな発想は“ウリジナル文化”として知る人ぞ知る。
たとえば、サムライや日本刀、柔道、剣道、はたまた醤油にいたるまで韓国が起源なんだとか。日本以外では、サッカーも韓国が発祥の地なんだそうだ。
いちいち付き合うような話ではないが、こんなノリで次代を担う子どもの教科書を共通作成することが可能だろうか。きっといつのまにか「戦勝国」だと言い出しそうな気がする。
歴史認識なんてものは立場の違いで変わって当然だし、それぞれの立場から見たら、どっちも正式な歴史でしかない。足して2で割るという性質ではないと思う。
突飛な例えだが、忠臣蔵の話だってそうだ。吉良さんのほうから見れば、赤穂浪士は単なるテロリストだ。逆恨みした無法者集団に突然襲われたという実に悲惨な話でしかない。吉良さんにとってはそれこそが紛れもない歴史的事実だろう。
話を戻そう。選挙で圧勝して生まれた政権だけに勢いにのってるのは事実だろう。正確に言えば「調子にのってる」のだろう。じゃなきゃ、こんな究極の理想論を現職の外務大臣が発言することは考えられない。お口あんぐりだ。
私が中国人や韓国人だったら、日本初のこんなトンチンカン発想をとことん不思議に思う。こどもの精神論レベルだ。
鳩山首相が好んで使う「友愛」って結局そんな次元の意味合いなんだろうか。
正直ガッカリ。
2009年10月9日金曜日
ケーキとシャンパン
ダイエットが楽しい。この心理は多分我慢することに快感を見出すM的な心理だ。倒錯した世界に入り込んだような気がする。
体重がなかなか減らない状況のなかで、禁じ手の甘いものを食べてしまった。これがまたウマかった。ずっと甘いモノを我慢していたから余計にそう感じたのかも知れないが、冷静に考えてもウマかった。
とある夜の銀座にて。サプライズでケーキをいただいた。シャンパンもいただいてしまった。糖分バッチリの組み合わせだ。
この日も低カロリーのひもじい夕食で済ませていた。その苦労が台無しだが、禁断の味ってやっぱり最高だ。
のりぴーの気持ちが少し分かる気がした。
私は酒も好きだが、甘いものも大好きだ。基本的には和菓子好きだが、おいしいケーキなら際限なく食べられる。
ホテルのカフェでやっている女性向けのケーキバイキングとやらで徹底的に食べてみたい衝動に駆られることもある。
妻子がケーキ作りに励むことがあるのだが、以前、大量に作ってあった生クリームをすべて舐め尽くしてしまって、妻子を泣かせたこともある。
シャンパンとケーキをむさぼった夜、言いしれぬ喜びに包まれたのだが、これもまた「ごほうび」をもらったMの気分と同じだろう。
ごく一般的なショートケーキだったのだが、スポンジばかり威張ってるチンケな作りではなく、優しい味わいの生クリームが主役だ。
シャンパンを浴びながら、生クリームに埋まって眠りたい気分だった。
翌日の朝、不思議と体重は増加していなかった。「太る太ると思うから太る。楽しく食べれば太らない」という非科学的なおまじない的発想は正しいようだ。
いいことづくめの一夜だった。
ちなみにケーキとシャンパンをいただいて気持ちよく店を出る際、翌週その店が「パーティー期間」だと告げられた。
銀座で「パーティー」と言えば「営業強化月間」と同義語だ。
浮かれ気分の私の手には案内状が握らされていた。お礼参りは欠かせない。
2009年10月8日木曜日
サウナ 加齢 品格
真夏の暑い時はあまり出番の無かったマイサウナ。書斎兼寝室の隅で小さくなっていたのだが、最近は涼しくなってきたので、ヘベレケになっていない時には結構長い時間籠もっている。
週刊誌を汗ダラダラで読んでいることが多いが、以前、ヤフオクで大量に落札したマンガ本もまだまだ山ほどある。
普段は読まないマンガもサウナの友としては実に都合がいい。麻生前首相は「マンガを読めば世の中がわかる」と一席ぶったそうだが、別にそんな大層なことは思わない。
単純に暑さを我慢するためには活字だけではツラい。脳みそまで暑いから小難しい文章は消化できない。ちょっとエロも混ざったマンガがちょうどいい。
ストックされているマンガのうち、どんどん消化されるのが水商売を舞台にしたもの。法曹モノ、金融モノのマンガも入手したのだが、ついついエロに誘われて優先順位が決まってしまう。
サウナ好きといえば、「オヤジ道」の最たるものだろう。学生時代にはサウナに入り浸って変なステテコみたいな服を着てガハハしているオヤジを軽蔑していたが、今まさに私がそいつだ。
わが家には一応マッサージチェアもある。結構気持ちよい。残念なことにサウナのある私の部屋とは離れているため、セットでオヤジ道を楽しめないのが残念。私を悩ます問題のひとつだ。
マッサージチェアに座ってうなりながらブルブル震えて恍惚の表情を浮かべているオヤジを若い時には軽蔑していたが、今まさに私がそいつだ。
また一つ年を取ったのだが、正しいオヤジ道を確実に一歩一歩歩んでいる気がする。
ちゃんと髪も減ったし、ちゃんと腰が痛くなってきたし、血液検査の数値もちゃんとオヤジっぽくなってきた。
だいたい鼻毛の中に白いのが大量に混ざっているし、先日は大事な部分のヘアにも白化現象を発見した。将来あっち方面が真っ白な毛で覆われたら恐い。
青汁飲んだり、黒酢サプリなんかも若者とは無関係だろう。血圧計も書斎のデスクにちゃんとある。気付いたら随分なオヤジぶりだ。
アンナミラーズの制服にドキドキしたり、スクウェアビルでドギマギしたのは、ほんの5~6年前の出来事のように思うのだが、実際の時の流れは5倍ぐらいのスピードで進む。
中年になると時間の概念が若い頃と様変わりするのは、決して気のせいではなく、脳の構造だか何かがそういう仕組みになっているらしい。
去年の話と思っていたことが2年以上前の出来事だったとか、そういう感覚のズレは最近になって強まった気がする。
もっとも「最近」という感覚自体が変化している。以前は「ここ2~3年」という感覚だったが今では「10年」が妥当だろう。
「平成以降はぜーんぶ最近」と言っていた友人がいたが、あながち大げさにも聞こえない。思えば20年ものスパンだが、元号が変わってからの出来事はすべて最近といえば最近だ。
このまま流されていくと、本当にアッと言う間に50才、60才を迎え、次なる「老人道」に足を踏み入れるのだろう。それはそれで何が見えてくるのか興味は尽きない。
ちなみにアンチエイジングとかいう発想は好きではない。なんか痛々しい。もちろん、その年齢なりに格好良く見られたいとか、ちゃんとしなければという意識はあるが、加齢に抵抗しようとは思わない。
若作りすること、若く見せることは格好良く見せることとは違うはず。男性はともかく、このあたりを理解していない女性が結構多い。
一部で人気の50代の某カリスマモデルがいる。女性誌の表紙をしょっちゅう飾っている。テレビでもよく見かけるが、しゃべり方や物腰が年齢についてきていない。すなわち、妙にバカっぽくて驚いた。
50歳代の女性ならその年代なりの落ち着いた雰囲気や教養を匂わせて欲しい。そのモデルさんは、話している内容やしゃべり方がゲスな感じ。知性、品性が感じられない。
格好良く年を重ねている大人と、単に若作りしている大人の違いは品格の有無に尽きるような気がする。
などとエラそうな事を書き殴ったが、最近自分の下品な酔い方につくづく反省が続いている。
品のある大人になりたい。
2009年10月7日水曜日
新婚旅行
また新婚旅行がしたい。
いきなりだが、最近は長期の旅行に行く機会が減ったので、つくづく昔の大名旅行を懐かしむことが多い。
新婚旅行はわずかに2回しか行ったことがない。大手を振っての長期休暇だ。長い人生でたった2回では無念だ。
かつて勘の鋭い友人には、「新婚旅行のために結婚したんだろ?」と図星の指摘を受けたこともあるほど新婚旅行好きな私だ。もう10年以上も新婚旅行に行ってないと思うと精神的に病んでしまいそうだ。
1回目の時は、まだまだ今みたいな不況風もなく、まだまだ職場の戦線離脱もしやすかった15年以上も前のこと。バブルは終わっていたが、どことなくその名残もあったような記憶がある。
当時、カリブ海の水中撮影にはまっていた関係もあって、相手の希望など耳に入れずに新婚旅行名目でカリブ海に長い滞在をした。
ジャマイカ、コスメル、ホンジュラスの3カ所滞在。コスメル、ホンジュラスでは、ひたすら新婦さんを放置して潜水三昧。一応ジャマイカでは高級リゾートまったりタイムを過ごしたが、あとは水中にいた。
土日と別に10日間も休みをもらって、それをゴールデンウィークにくっつけたので、1か月位休業していたようなもの。
いい時代だった。
2度目は、さすがにもっと短かったが、半月以上も旅に出た。それまでカリブ海遠征はアメリカ大陸に近いエリアばかり行ってたので、この時は南米寄りのカリブ海リゾートを攻めに行った。
ただし、この時は相手の強いリクエストに抗しきれず、企んでいたカリブ2カ所滞在を断念するハメになった。
この時、相手を甘やかして譲ってしまったことが今現在の私の境遇と関係しているのかもしれない。
相手の希望はイタリア。普通なら「カリブ海VSイタリア」では決着がつかないのだろうが、こっちも必死だ。インターネットを使いこなす前だったので分厚い電話帳みたいな国際航空時刻表を取り寄せ研究した。
「イタリアとカリブ、両方とも行っちまおう」。その結論は案外簡単に出た。アメリカ経由でカリブに入り、その後、カリブからオランダ行き直行便を見つけ、乗り継いでイタリアに行った。そしてイタリアから帰国。
地球儀で見ると、文字通り地球を1週していた。われながらビックリ。地球は狭いぜ!とか言ったりして浮かれていた。
でも実際に思ったよりスムーズだった。今より10才以上も若かったので体力もあったのだろう。気温差、時差は相当ひどかったが、やはり遊んでる時のパワーって凄いと思う。
最近、誕生日を迎え、間違いなく半分以上は寿命を消化したことを痛感している。ヘタをすると人生の3分の2は終わっているかも知れない。だから必然的にああいう大胆な旅行はいまから実行する気にはならない。やはり無理して行っておいて良かった。
今、時間とお金の両方が有り余っていても、あまり移動しないでドンヨリした時間の使い方をするような気がする。
最近、ダイビング旅行の構想を練っていても、以前行ったことがある場所とか、外国なのに温泉みたいな露天風呂があるホテルとか、日本人スタッフがいるダイビングショップなんかをついつい選択基準にしている。
行先を考えるときに悩むポイントが若い時とはまるで違ってきた。情けないことだが、それが現実だろう。まあそういう変化こそ楽しかったりするのだが。
近々、ちょこっと沖縄に行ってくる予定だ。目的は新しい撮影機材のチェックだが、その一方で、カニ好きオヤジとして別な楽しみを企んでいたりする。
ヤシガニだ。以前何かの本で読んで以来、一度その味を体験したいと思っている。沖縄でも簡単にはありつけないようだが、カニミソがすこぶるウマいらしい。
プロのカニダイエッターとしてぜひ賞味してみないといけないだろう。今日の画像はネット上からの無断転用です。スイマセン。
こういう余計な楽しみも追加で企めるから中年生活は非常に楽しい。
でも、また新婚旅行にも行きたい・・・。
2009年10月6日火曜日
ひょんなことで泡盛
デジタル一眼レフカメラを買って、ちょろちょろ試している。想像を絶するカメラの進化に正直驚いている。
キャノンのEOS KISS X3という初心者レベルのいわば入門機だが、ふた昔前の銀塩一眼レフのプロ級仕様並みの実力だ。
レンズはトキナーのフィッシュアイズームレンズとシグマの70ミリマクロを試している。こちらも10年前の機材のままで留まってきた私の感覚からすると驚き。
フィッシュアイレンズの魚眼画角でズームが効くなんて水中写真向きに完璧な発想だと思う。
本日の画像のような半分水中、半分陸上のいわゆる半水面写真を撮影するにはフィッシュアイレンズをハウジングと呼ばれる防水ケースに入れないと撮影できない。
ただ、あくまで波は生き物で、肉眼で分からない微妙な動きを見せる。ベストショットのつもりでも現像してみたら失敗というパターンのほうが多い。
その点、デジカメなら撮影したカットをいちいち確認できるから、半水面写真に苦労してきた私のようなアナログダイバーには有難い。嬉しくて涙が出そうだ。
シグマのマクロレンズもレンズのF値自体が明るく、オートフォーカスの精度も非常に高く、合焦速度も素晴らしく早い。
目の衰えを痛感する中年フォト派ダイバーにとって、いまどきのマクロレンズはオートフォーカスに頼ったほうが確実かもしれない。
偉ぶってマニュアルフォーカスにこだわっても仕方ない。写す側にとって何より肝心な眼がダメなんだから技術の進化を素直に受入れたいところだ。
ちなみにキャノンからこの10月に画期的なマクロレンズが発売されることを知った。結構ショック。手ぶれ補正機能が搭載されたF値の明るい100ミリマクロだ。
シグマのマクロもいいレンズだが、先走ってしまった。残念ながらきっと買い直してしまうと思う。やたら高いのが問題だが、水中環境での接写撮影に関しては無敵だと思う。
ちなみにこのレンズ、私が買ったカメラ本体が2台買えるぐらいの価格設定だ。ちょっと辛い。
さてさてこれらのレンズを装着したカメラを水中で使うための防水ケース(ハウジング)も購入したのだが、現在ひと悶着中。SEA&SEA社の新製品なのだが、ハウジング本体とマクロレンズ用のポートの接続に問題点があってまだ未解決。だから手元に来ていない。
いろいろ試したいのにイライラする。予定では、先週今週あたりの週末に真鶴あたりに潜りに行こうと思っていたのだが実現していない。
単独潜水も可能なタンクレンタル屋さんがあるそうなので一人ふらっと日帰りで撮影機材チェックに励もうと企んでいた。
でも、日に日に寒くなっていく。真鶴の海は冷たくなってきてしまった。寒いのは腰痛持ちのわがまま中年ダイバーには応える。
だからと言ったら強引だが、沖縄に行くことにした。
マイレージを消化しつつ、今月中のどこかの週末に1日だけ潜ってこようと思う。多分、本島中部のビーチダイビングを3本程度だ。
せっかくの沖縄だが、新型撮影機材の進水式にはそんな程度の軟弱ダイビングで充分だろう。
沖縄行きの目的自体は撮影機材チェックだが、実際には、夜の泡盛と郷土料理と民謡酒場が楽しみだ。ウヒヒ。
面倒くさいからダイビングは撮影機材以外フルレンタルでお気軽にやってこようと思う。
こういう軟弱な考え方が年々ダイビングから縁遠い状態を作ってしまう。もう25年ぐらい続いた趣味なのに、最近はすっかり邪念が支配している。
昔は早朝から潜り続けて1日5本のダイビングも平気だったし、夜の海だって喜んで潜った。真冬の伊豆の海だってウェットスーツで潜った。
いまじゃあとことん軟弱だ。水温が26度以上ないとイヤだ。伊豆あたりの近場もすっかり行かなくなった。南国ぬくぬく潜水しかしていない。
来年あたり、鍛え直して寒い伊豆の海に喜んで潜りに行くような硬派ダイバーになろうと思う。
100%無理な気がする。
2009年10月5日月曜日
素人感覚と素人
今日は少し真面目な話。
いま国会は小休止中。次の臨時国会は10月末に招集予定。政権交代のアレコレもその時点から本番突入。いよいよ10月末から与野党入れ替わっての国会論争が始まる。
国交省とか厚労省あたりでは、既に政治主導を掲げる閣僚チームと官僚機構のサヤ当てが始まっているらしい。進化か後退か不明だが今後必ず変化は起きる。ますます見逃せない。
わずかな人数の大臣、副大臣、政務官があたりが巨大な官庁に乗り込んで息巻いたところで何も変わらないという見方もある。
物理的にはそうだろうが、圧倒的な民意を反映していいる点が今回誕生した新政権の強みだ。役人の中にも変革に期待する人は多い。この点もかつて寄せ集め連立政権が誕生した細川さんの時代とは決定的に違う。
新政権における大臣、副大臣、政務官の顔ぶれを見ると、自民党型年功序列重視の人事配置とは明確に違うスタイルが見て取れる。
あくまで専門性や担当分野への精通ぶりがポイントになって人事が決められている。いろんな変革が期待される新政権だが、こうしたパターンの人事配置の定着にこそ期待したい。
政界人事がマスコミで取り上げられる際、実務型とか政策通という表現がひんぱんに使われる。考えてみれば、政治家を名乗る以上、それが当たり前の話だ。
「あの人は政策通だ」などという言葉が誉め言葉として普通になってしまっている今の風潮こそ変だ。改めるべき悪弊だと思う。
内政、外交、経済どの分野においても今後の政治課題の底辺には、政策決定の迅速化や柔軟な路線転換が避けられない。のんびり経済成長を享受していた昭和の体質ではまるで通用しない。
自民党が我が世の春を謳歌していた頃には「これから勉強します」などと平気で語る大臣就任会見が珍しくなかった。今後はそういうお粗末人事が許されるはずはない。
こんなテーマを七面倒くさく書いていること自体が、今までの政治体質の歪みを象徴している気がしてきた。
“素人感覚”は大事だが“素人”は不要だと思う。
2009年10月2日金曜日
わがままダイエット2
昨日書き殴ったわがままダイエットの続きを書きたい。ストイックに体重を落とすほうが手っ取り早いのだろうが、私はボクサーではない。酒も呑みたい。酒にはウマいつまみが欠かせない。
基本はこの三段論法?だ。
やはり魚介類系はダイエットに都合がよい。カウンターでお好みで注文するスタイルも全体の分量をコントロールできて有難い。
さすがに脂ののった魚も少しは食べたい。そんな時も「ちょっとだけ頂戴」などとわがままが言える。写真は戻りガツオ。ギラギラ光るニクい奴だ。これだけの量なら食べてもバチは当たるまい。無性にウマかった。
土瓶蒸しも有難い一品だ。熱いからグビグビワシワシ食べたり飲んだりできない。大口開けて頬ばるという行為を避けることがダイエットの基本だ。その点、熱いものは最適だ。
具だって太るようなものは無い。だし汁をグビグビ飲むせいで少しは腹がふくれる気もする。松茸のお陰でなんとなく贅沢した気分にもなれる。ダイエット中は、みみっちい気分に陥りがちだからこういう高級素材は精神衛生上大事だ。
高級素材という意味でも低カロリーという意味でも私を満足させるのがカニだが、専門店では、どうしてもコース料理を注文することが多い。揚げ物が入っていないコースを頼むようにしているが、どうしても最後にカニ寿司とかがついてくる。
ダイエットの天敵である炭水化物だ。私の大好物もまた炭水化物だ。ひと口も食べずに残すぐらいの意志の強さはあるが、それじゃあ面白くない。
カニ寿司といってもたいていは、薄っぺらいカニ身がのった小さめの押し寿司だ。それまで食べてきたカニ自体のカロリーが低いのだから1個か2個は食べるようにしている。
ここからがポイントだ。せっかく少しだけ食べるのだから、スペシャルバージョンに変身させる。私の場合、たいていは食事の最後まで上の画像のようなエロティックスペシャルを残してある。
毛ガニのミソと身をあえたものだ。これをつまみにダラダラと呑んでいるわけだ。このスペシャルな残り物を例のカニ寿司の上にドヒャアとトッピングすれば完成だ。
シャリとのバランスなどはどうでもいい。スペシャル毛ガニミソあえ寿司は口の中が勃起するほど興奮する。
普段なら漫然とシメのご飯ものを大量摂取してしまう私だが、ダイエット中は、最後の一品を精魂込めて?選ぶ。
最近は、お寿司屋さんでも1貫か2貫しか食べずに終了している。それしか食べない場合のネタの選別は生半可なことでは決められない。バカみたいだが結構悩む。
今の時期限定の自然の恵みが生イクラだ。わずか1貫しか食べないと決めた夜、シャリを少なめにこんなものをつくってもらう。煮キリを少しだけ垂らして食べる。究極のハラコ飯だ。
食べる前にしばし眺める。「これは小皿ではなくどんぶりだ。オレが食べるのはイクラ丼大盛りだ!」と涼しい顔して心の中で叫ぶ。
そしてかっこむ。どんぶりのはずが秒殺で無くなってしまった。。。
最近、こんなことばかりしている。
数年前、Sだと思っていた自分のM性に気付いた。ダイエットを楽しむという行為そのものがM性の最たるもののように思えてきた。
2009年10月1日木曜日
わがままダイエット
ダイエットを意識してもうすぐ1か月。だんだん楽しくなってきた。基本コンセプトは、「運動しないでウマいものを食べながら痩せる」という斬新なスタイルだ。
一応7キロぐらいは落ちたが、悲しいことに元の重量が重量だけに気付く人はいない。小錦が30キロ痩せても気付く人は少数派だろうから、それと似たようなものだ。これからが勝負どころだ。
ダイエットの目的は単にバカ食いのためだ。いまさらスタイルがどうこう言う気はない。ウマイものをドカドカ食べるには、何年かに一度はある程度体重調整をしておかないとまずい。
それ以外には体型変化のせいでスーツを新調するのがイヤなことも理由のひとつだ。あとは、遠からず行く予定の水中撮影旅行の際に、水中で息があがって死にそうになるのが恐いという理由もある。
さてさて、私のわがままダイエットの話だ。サラダにノンオイルドレッシングをかけて空腹をしのいだり、満腹感を覚えるゼリーやドリンク剤を食事代わりにするようなイマドキのダイエットは楽しくない。
どうせならウマいものを食べながら体重も落としたい。
かといって、そんな都合の良い話はない。私の場合は、朝と昼は結構我慢してい
る。問題は夜だ。酒を呑む時間帯にダイエットのせいでストイックな気分になるのはイヤだ。
酒自体にカロリーがあるわけだが、酒をやめてまで体重を気にするのはイヤだし、酒を呑む以上、ウマいつまみは不可欠だ。
そこで出番なのがカニだ。この9月は随分カニを食べた気がする。シルバーウィークの夕食も自宅で何回も毛ガニを丸ごと一杯食べていた。外食でも「かに道楽」に何度も行った。
甲殻類アレルギーは、花粉症と同じく、コップの水があふれるようにある日突然発症すると聞いたことがある。私もそろそろヤバいかも知れない。
肉や魚のカロリーを調べてみると、やはりカニは相当優等生だ。その他には貝類、海老類、イカ、タコあたりもまあまあ。あとは白身の魚も悪くない。
わがままの言えるお寿司屋さんでこれらをちょっとづつ食べれば、カロリー摂取は少なくて済む。
そして珍味だ。尿酸値とかコレステロールという問題は私のダイエットには関係ない。珍味の良さは「チビチビと舐め舐め食べる」という点だ。
イカの塩辛を例にとる。同じイカでも縁日のイカ焼きは大きく口を開けて頬ばる。刺身にしても、一切れのサイズは間違いなくこま切れになった塩辛よりも大きい。塩辛ならチョロチョロと味わって酒の肴としては最高だ。
同じ理屈は、カニミソだろうとウニだろうと同じだ。カラスミやアンキモだって同様だろう。キモ系の食べ物なら頬ばるという行為は無縁だ。意地汚くチビチビ食べるほうが実際に美味しい。健康面は別として物理的な絶対量としては少なくて済む。
先日、そんな私が大喜びする珍味に出会った。高田馬場・鮨源の中堅の板さんが最近凝っている燻製シリーズの一品だ。
正体はツブ貝の肝。これを専用の味付けをした上で燻製にしたもの。クリーミーなチーズみたいな仕上がり。旨味凝縮!って感じだ。
ツブ貝の肝自体は、アワビのキモなんかに比べて淡泊なのだが、逆にそれが燻製にした時の収まりの良さにつながっているようだ。
沖縄の「豆腐よう」を食べる時のようにほんの少しづつ食べても口の中に存在感がある。ダイエッターには最高だし、そうじゃない人でも酒飲みなら間違いなく気に入るはず。
同じく高田馬場・鮨源では、最近ふぐも常備されている。長嶋茂雄元監督はフグ刺しを一気に10枚分ぐらい箸でガーッとすくって食べるらしいが、エセ富豪の私としては、1枚づつもったいぶって口に運ぶ。
この「ちょっとづつ」がダイエットの鉄則だ。
フグ刺しにつきものの、フグ皮は特製わかめサラダにトッピングしてもらう。特製わかめサラダなどというと大げさだ。何のことはない。単にわかめを盛ってもらって、ポン酢をかけただけだ。
でも、フグ皮をトッピングすることで立派な一品に見える。これまたダイエットには最高だ。わかめなんかは気軽におかわりを頼める。店にとっては料金のつけようがなさそうで申し訳ない話ではある。
書き連ねるとキリがないので、わがままダイエットについては、明日も続きを書いてみたい。