真夏の暑い時はあまり出番の無かったマイサウナ。書斎兼寝室の隅で小さくなっていたのだが、最近は涼しくなってきたので、ヘベレケになっていない時には結構長い時間籠もっている。
週刊誌を汗ダラダラで読んでいることが多いが、以前、ヤフオクで大量に落札したマンガ本もまだまだ山ほどある。
普段は読まないマンガもサウナの友としては実に都合がいい。麻生前首相は「マンガを読めば世の中がわかる」と一席ぶったそうだが、別にそんな大層なことは思わない。
単純に暑さを我慢するためには活字だけではツラい。脳みそまで暑いから小難しい文章は消化できない。ちょっとエロも混ざったマンガがちょうどいい。
ストックされているマンガのうち、どんどん消化されるのが水商売を舞台にしたもの。法曹モノ、金融モノのマンガも入手したのだが、ついついエロに誘われて優先順位が決まってしまう。
サウナ好きといえば、「オヤジ道」の最たるものだろう。学生時代にはサウナに入り浸って変なステテコみたいな服を着てガハハしているオヤジを軽蔑していたが、今まさに私がそいつだ。
わが家には一応マッサージチェアもある。結構気持ちよい。残念なことにサウナのある私の部屋とは離れているため、セットでオヤジ道を楽しめないのが残念。私を悩ます問題のひとつだ。
マッサージチェアに座ってうなりながらブルブル震えて恍惚の表情を浮かべているオヤジを若い時には軽蔑していたが、今まさに私がそいつだ。
また一つ年を取ったのだが、正しいオヤジ道を確実に一歩一歩歩んでいる気がする。
ちゃんと髪も減ったし、ちゃんと腰が痛くなってきたし、血液検査の数値もちゃんとオヤジっぽくなってきた。
だいたい鼻毛の中に白いのが大量に混ざっているし、先日は大事な部分のヘアにも白化現象を発見した。将来あっち方面が真っ白な毛で覆われたら恐い。
青汁飲んだり、黒酢サプリなんかも若者とは無関係だろう。血圧計も書斎のデスクにちゃんとある。気付いたら随分なオヤジぶりだ。
アンナミラーズの制服にドキドキしたり、スクウェアビルでドギマギしたのは、ほんの5~6年前の出来事のように思うのだが、実際の時の流れは5倍ぐらいのスピードで進む。
中年になると時間の概念が若い頃と様変わりするのは、決して気のせいではなく、脳の構造だか何かがそういう仕組みになっているらしい。
去年の話と思っていたことが2年以上前の出来事だったとか、そういう感覚のズレは最近になって強まった気がする。
もっとも「最近」という感覚自体が変化している。以前は「ここ2~3年」という感覚だったが今では「10年」が妥当だろう。
「平成以降はぜーんぶ最近」と言っていた友人がいたが、あながち大げさにも聞こえない。思えば20年ものスパンだが、元号が変わってからの出来事はすべて最近といえば最近だ。
このまま流されていくと、本当にアッと言う間に50才、60才を迎え、次なる「老人道」に足を踏み入れるのだろう。それはそれで何が見えてくるのか興味は尽きない。
ちなみにアンチエイジングとかいう発想は好きではない。なんか痛々しい。もちろん、その年齢なりに格好良く見られたいとか、ちゃんとしなければという意識はあるが、加齢に抵抗しようとは思わない。
若作りすること、若く見せることは格好良く見せることとは違うはず。男性はともかく、このあたりを理解していない女性が結構多い。
一部で人気の50代の某カリスマモデルがいる。女性誌の表紙をしょっちゅう飾っている。テレビでもよく見かけるが、しゃべり方や物腰が年齢についてきていない。すなわち、妙にバカっぽくて驚いた。
50歳代の女性ならその年代なりの落ち着いた雰囲気や教養を匂わせて欲しい。そのモデルさんは、話している内容やしゃべり方がゲスな感じ。知性、品性が感じられない。
格好良く年を重ねている大人と、単に若作りしている大人の違いは品格の有無に尽きるような気がする。
などとエラそうな事を書き殴ったが、最近自分の下品な酔い方につくづく反省が続いている。
品のある大人になりたい。
2009年10月8日木曜日
サウナ 加齢 品格
ラベル: 趣味と健康
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