ウィキペディアって有り難いツールだ。この前ふと「フェチ」を調べたくなって覗いたら実に深い解説が載っていた。
「フェティシズム」についてのウィキペディアのページはこれです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%82%BA%E3%83%A0
意味不明の画像が参考に掲載されている点が凄い。このオッサン、どうしちゃったんだろう。でも、すごく幸せそうだ。
脚フェチとか、尻フェチとか安易にフェチ論議が展開されている昨今だが、もともとは、性的対象になり得ない服や靴などへの倒錯を指す言葉だったらしい。
そういう意味では、おっぱいフェチとかは正しくない使い方だったわけだ。
「性的対象の歪曲」。この言い回し自体が実に素晴らしい。なんだか高尚な響きがある。「性的対象の歪曲」。交響曲のタイトルになりそうな感じだ。
「性的対象の歪曲」!!
字面だけで萌え~って感じだ。
漢字フェチなのだろうか。
そういえば、子供の頃、十代前半ぐらいは、「性」だとか「尻」だとか、そんな文字を見るだけで目が鋭く反応していた。思春期は漢字フェチから始まるのかもしれない。
ある時、通学電車の中で学校の先輩が持っていた辞書を何気なく見せてもらったら、その手の漢字の箇所に赤ペンで印がついていて焦った記憶がある。
男のアホさはそんな頃から始まっているわけだ。
さて、フェチの話だった。
ヘンテコな性癖は誰にもあるもので、「オレはノーマルだぜ」とか言ってるヤツに限って、「あのコの鎖骨、たまんねえなあ」とか平気でつぶやいたりする。
自覚があるかないかだけで誰だって似たようなものだ。フェチの多くが男性特有のものらしいが、女性だって一皮むけば独特な趣味を持つ人もいる。
温水さんである。この人に物凄く性欲をかき立てられる女性もいる。温水さんには悪いが、どちらかといえばキモキャラのイメージだが、そこが魅力らしい。
石破さんである。この人にセックスアピールを強く感じるという女性にも会ったことがある。テレビに映し出されるだけで悶々とするらしい。
話がフェチからずれてしまった。いや、広義の意味?で温水さんも石破さんもフェチみたいなもんだ。
中学生、高校生の頃、友人の家に遊びに行くと、そいつがどんなエロ本を収蔵しているかが一大関心事だった。
白衣や婦警さんなど制服モノばかり揃えているヤツ、女性が縄で縛られたエロ本ばかり集めているヤツ、とことん金髪モノにこだわっていたヤツなど、まさに十人十色だった。
かつてベストセラーになり、映画化もされた「人のセックスを笑うな」という作品がある。何とも意味深なタイトルだ。聞くところによると、本屋の同性愛関連本コーナーの前で笑っている人を見て、筆者が思いついたタイトルだそうだ。
とても正しい考え方である。
人の嗜好はさまざまだから、それぞれを尊重しないとなるまい。宗教や文化と同じだ。互いに尊重し合わないと争いになるし、戦争ですら相互不理解が主な原因である。
Sの人、Mの人、体操着フェチの人、ピンヒールフェチの人、ミニスカフェチ、眼鏡フェチ、キモキャラフェチ、血管フェチ、はたまたデブ専、スカトロマニアに至るまで、個人の趣味嗜好だから目くじらたてずに尊重しないといけない。
一部理解不能だが・・・。
それ以外にも世の中にはいろんなフェチがあるらしい。
鼻の穴フェチ、出っ歯フェチ、足の裏フェチ、胸毛フェチ、脇毛フェチ、縫い跡フェチ・・・。まさに百花繚乱である。
私の場合、ここに書いてきたフェチにはまったく覚えはない。実にノーマルである。
いや、そういうヤツが一番怪しいのも確かである。
正直に言えば、エロ動画を見る時には、ついつい「グループもの」に目が行くし、「女性複数モノ」なんかをブックマークしちゃったりする。それはそれでフェチ的な要素があるのだろう。
それ以外にも、「相手の過去」にもの凄く萌え~ってなる場面も多い。我ながらちょっと変態だと思う。
その昔、ハンバーグおじさんこと菅原洋一が大ヒットさせた「知りたくないの」という名曲がある。
♪あ~なたの過去など、知り~たくな~いの~♪と高らかに歌い上げる。
「済んでしまったことは仕方ないじゃないの」、「たとえこの私が聞いても言わないで」等々、実に切ない恋心が綴られている。
私の場合も、相手の過去など知りたくはない。まあ、至極真っ当な感覚だろう。ところが、ところがである。困ったことに相手の経験してきた「そっち方面」に関しては根掘り葉掘り聞き出したくなる変な性癖があったりする。
それを聞いて妄想して、その切ない感じに身を焦がす感覚に陥って大爆発?である。
端的に言ってアホだ。精神的に何かが壊れているのかもしれない。
一応「過去フェチ」という立派なジャンルらしい。同好の人たちでオフ会とか開催したら凄く盛り上がりそうだ。
でも、果たしてそんな人がゴロゴロいるのだろうか。
気になって仕方がない。