9月初旬にこのブログで「グダグダ退治」の話を書いた。要は気力が湧かずにグダグダしがちな日常を変えようという趣旨である。
気力が上がる漢方薬を飲み始めて1ヶ月が過ぎた。それこそ「気のせい」かもしれないが、それなりに効き目を感じ始めている。
♪ペン・パイナッポー・アッポーペン♪を口ずさむぐらいに元気である。
https://www.youtube.com/watch?v=Ei3STJUd0GI
根が単純だからそういう効能の薬を真面目に飲んだだけで、活気が出てきたと思えるのかもしれない。まあ、それならそれで良しである。
バイアグラだってニセモノを飲んでギンギンになる人が結構いるらしい。そういうものである。
「気」なんてものは、まさに気分次第である。漢方の名前は「補中益気湯」。何かを補って気を益々高めるという意味だ。
「気のせい」だから困ることもある。漢方が効いているならやめられない。やめたらグダグダが再来するんじゃないかと不安になる。
仕方なく1日3回、それも食前にキッチリ飲み続けないとならない。かなりメンドーである。
先日出かけた京都では、仏像巡りのほかに「気」を向上させる努力?もしてみた。
もともと今の時期の私には西の方角が吉方とのことで京都に行った。せっかくならパワースポットとやらに身を置いてみようと企んだわけである。
で、鞍馬山と貴船にいそいそと向かった。鞍馬山は義経伝説の場所でもある。子どもの頃、義経モノが好きだった私にとってちょっぴりウキウキする場所だ。
鞍馬寺の本殿に行くにはケーブルカーでショートカットすることも可能なのだが、パワーを吸収したい私としては安易な経路はパスして徒歩で山を登った。
そうはいっても30分程度の距離なので騒ぐほどではない。でも日頃運動不足の私には結構キツい。涼しかったはずなのに汗だくになった。
義経が弁慶をぶっ飛ばすぐらい強くなったのも当然だ。あんな場所で日々トレーニングすれば無敵の強さを手に入れそうだ。
さてさて鞍馬山である。いにしえの人々が畏怖を感じた独特な空気が山全体を覆っている。パワースポットとやらがどんなものかちっとも知らないが、確かにここには一種独特の「気」が漂っている。
「気」の感じ方は人それぞれ。ある場所に佇んでみて、その気配を不快に感じる人もいれば清々しく感じる人もいる。その人のその時点の心の在り方でも変わる。
なんだかスピリチュアルっぽい書きぶりになってしまったが、そんなつもりはない。すべて「気のせい」の話である。個人的に「気のせい」の「気」に敏感なタチなのでついウダウダ書いてしまう。
私にとって鞍馬山の「気」はいつまでも深呼吸を繰り返したくなる感じだった。その場にずっと佇んでいたい感覚とでも言おうか。
「何事のおわしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる」
その昔、かの西行法師が伊勢神宮にお参りした際に詠んだ歌である。大げさに例えるなら似たような感覚だったかもしれない。涙がこぼれるほど感動したわけではないが、何となく「かたじけない気分」?になった。
ということで、まずはパワーチャージが出来たので次なる目的地は貴船である。貴船はもともと「気生根」と書いたそうだ。「気が生まれる根っこ」である。そりゃあ行かねばなるまい。
ところが、さすがの人気観光スポットである。縁結びの神様である貴船神社界隈には騒がしい女性が多かった。そのせいで神聖な雰囲気はあまり感じなかった。仕方なくヨボヨボ歩く。
奥宮に龍穴というパワースポットがあったのでそのあたりをウロウロ。女性の多さゆえに私の邪念が邪魔をして神聖なパワーを実感することはなかった。
すっかり邪念オジサマに戻ってしまったので、ついでに季節外れの川床ランチを楽しんだ。
子持ち鮎などを突っつきながらヒンヤリとした空気に身を置く。土瓶蒸しの松茸がシャバ過ぎて唖然としたがなかなか快適だった。暑い夏の夜のほうが風情がありそうだが、昼は昼で清涼感たっぷりで悪くなかった。
その後、日帰り温泉に立ち寄って緑を眺めながら露天風呂を満喫。人がいなかったのでハマショーをうなったりしてホゲホゲ過ごす。
ということで、気力アップのために涙ぐましい?努力を重ねている私である。
10月末に口やお尻にカメラを突っ込まれる定期検査が待っている。そこで何も異常が無ければ、今回のパワーチャージの旅にも大いに意味があったと思うことにしよう。