先週、我が家が「隠居の相」だという話を書いた。鵜呑みにするのも大人げないのだが、ここ半年ぐらい割とグダグダと活気が湧かない日々を過ごしているので具体的に対抗策を練ることにした。
「そんなの気のせいだよ」という言葉は一般的に無意味だとか根拠がないとかネガティブな意味合いで使われる。確かにそうかもしれないが「たかが気のせい、されど気のせい」である。
やる気、気持ち、気分、活気、生気、運気、根気、気力。人間の行動に「気」が果たす役割は大きい。目に見えないからといって軽視すべきものではない。
「気」をアゲアゲにすることは大事なことである。
まあ、グダグダした気分を退治するために知恵を絞ろうと考えていること自体、グダグダぶりが深刻ではない証拠である。ホントにダメだったら対抗策など考えもつかずにウツウツ暮らしているはずだ。
そう思い込むようにしよう。
風水的には赤い花を部屋に置くと良いらしい。運気を維持したり高める効果があるんだとか。ホンマかいなと言いたい気分もあるが、植物を置くことは我が家にとっても良いアクセントになる。
とはいえ、私はモノグサ太郎だから花はすぐ枯らしてしまう。ということで、赤いものなら何でも同じだろうとアンスリウムとやらを置いてみた。赤い葉っぱがウリである。
結構、長い間、赤い色をキープしてくれているので便利である。週に2度ほどちゃんと水もあげている。最近では可愛く思えるようになってきた。
ヤツがダメになる頃にはポインセチアなんかも出回り始めるだろうから、今後しばらくは赤色に頼ってみようと思っている。
続いては漢方薬である。心療内科でも勧める「気力を向上させる漢方」があると聞いて早速飲み始めてみた。
その名も「補中益気湯」である。名前がいい。何かを補い気力を益す(増す)らしい。単純というか短絡的な私はこの名前が気に入った。
ネットで調べたらメーカーによって配合されている生薬に違いがあるらしく、より基本に忠実な成分で作られている商品を選んでみた。
まもなく飲み始めてから1週間になる。漢方だから即効性はないはずだ。秋も深まる頃には冷静に自覚症状の変化を考察してみようと思う。
それにしても日々グビグビ飲んでいる青汁をはじめ、年齢とともにサプリの類いも随分飲むようになった。若い頃には無縁だったものばかりだ。
DHAやセサミン、リジン、プロポリス、ビタミンC、しじみエキスなんかも飲んでいる。それ以外にハゲ予防の薬や逆流性食道炎予防の薬、血圧を下げる薬を欠かさず摂取している。
なんだか「薬物中毒野郎」みたいである。
それ以外にも不定期とはいえ、太田胃散は心の友だし、飲み過ぎそうな日に頼る無敵の薬「ミラグレーン」、寝付けない夜は安定剤の「デパス」を使うし、割と高価な目薬も愛用しているし、アッチが元気になる薬だって時々こっそり飲む。
なんだか自然の摂理にトコトン抵抗しているような感じである。物好きである。ご苦労なことだ。
一連の薬やサプリの金額をざっと計算してみたら、思った以上に高額だったのでちょっとビックリした。しっかり稼がないと大変である。でも、それって何だかヘンテコな生き方のようにも感じる。
話がそれた。
グダグダ退治の話だった。
やっぱり何より大切なのは運動だと頭では分かっているのに、身体を動かすのは億劫である。ハードな散歩がせいぜいだ。
ハードな散歩には旅に出るのが一番である。毎月のように旅に出れば健康面では最高なのだろうが、さすがにそこまで時間は取れない。
でも、数ヶ月に一度は週末を使って見知らぬ土地を2~3日黙々と歩くような計画を立てようかと思案中だ。
今月後半には京都に行くつもりだ。さっそく「京都仏像めぐり」のような本を買った。どれも似たような話しか書いていないのについつい何冊も買ってしまった。散財である。
やはり、健康的かつ快適で気力に満ちた日々を送るためには「先立つもの」が大事である。せっせと貯金に励まねばと余計なことに気付いた今日この頃である。
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