2011年10月31日月曜日

邪道メシと上海ガニ

相変わらず顔なじみになった店では邪道な食事をしている。だんだんとデリカシーとか羞恥心が消滅してきているのだろうか。




画像は上から、ツナごはん、イクラごはん、焼きおにぎりだ。

高田馬場の鮨源でお願いしたものばかり。週に一度は作られる本マグロを使ったツナが大好物なので、これがある日は必ず握りで食べる。それ自体が邪道ではある。

いつもは軍艦にしてもらって、ツナを山盛りにしてもらうのだが、この日は小どんぶり風にトッピング。イクラも同じ。この季節限定の生イクラをワンサカ食べるのには、どんぶりスタイルが最適だ。

まあ、ここまでは、邪道といっても特別不自然でもないだろう。問題は焼きおにぎりかも知れない。

炭水カブラーである私は、いつの日か寿司飯をお櫃ごと抱えて倒れるまで食べたいという野望を持つ。筋金入りのゴハン好きだ。

お寿司屋さんで、あれこれつまんで、そこそこ満腹に近づいてきた時に何を食べるか。食べたい魚はたいてい食べたし、玉子焼きも漬物もいらないなあ・・・。そんな気分の時には「シャリだけください」と言いたくなる。

シャリだけでもウマいが、焼きおにぎりにしてもらうと、酢飯の味が引き立ってこれまたウマい。

醤油とかつお節と少しの白ごまなんかを混ぜてもらってから焼いてもらうのもグッとくる逸品だ。素晴らしいネタがいっぱい揃ってるのに失礼な話ではあるが、こればっかりは仕方がない。ウマいんだからしょうがない。

これみよがしに、不思議ちゃんみたいな食べ方をするのもヤボなので、一応、注文する際には、周りの人に聞かれないようにコッソリ頼んでいるつもりだ。

いや、そう思ってるのは自分だけかも知れない。たぶんダメだろう。いつも酔っぱらいなので、ガハハハと品性のカケラもなくオーダーして喜んでいるのだろう。反省。

話は変わる。

今の季節、やはり上海ガニをワシワシ食べないとダメだろう。別にダメではないか。一応、カニラバーを宣言している私としては上海ガニは秋が深まれば食べないとダメな食材だ。

そんなこんなで、都内某所にある高級中華料理店にいそいそ出かけた。

店の名を伏せたのは、ちょっとしたアクシデントに見舞われたから。といっても、きっと店のせいではなく、私自身の体調だ。

食事の途中で気分が悪くなって、後半はまったく食べられなくなってしまった。不思議な体験だ。




紹興酒漬けの上海ガニをチューチューすって悦楽の世界に入り、フカヒレの姿煮にノックアウトされ調子よく飲んでいたのだが、突然、気分が悪くなって、そこから先のご馳走がまったく食べられなくなってしまった。

上海ガニの蒸し身、小籠包、鮑の煮物、黒酢の酢豚、特製チャーハン。こんな天国の晩餐みたいなラインナップが目の前を素通りしていく。

自分の身体に何が起きたのか、キツネにつままれたことなど一度もないのだが、まさにそんな感じだった。

カニアレルギーに突然なったはずもなし、危なっかしいカニを出すような店でもないし、何かのリズムが急に狂ったのだろうか。

素知らぬ顔して何度かこっそり洗面に行って嘔吐小僧になった。

いろいろ疲れ気味ではあったが、そんなことで突然変調をきたすのもおかしい。もしかすると加齢がなせるワザなのだろうか。

いつまでも若者時代と同じ感覚で行動していると、ひょんな弾みで身体が黄色信号を出すのかもしれない。ウルトラマンのカラータイマーが点滅するような感じだ。

たまたまアクが強いカニがそんな感覚を誘発したのだろうか。思えば前の日も、アホほど飲んで半分気を失っていたから、きっと守護霊?が注意喚起したんだろう。

そういうことにしておく。

そうじゃないと上海ガニが楽しめなくなる。でも、次回、上海ガニにむしゃぶりつくのが少しだけ恐かったりする。ああ情けない。

そういいながら、この日、次の店にも行った。結局、ノリノリでハマショーなんかを熱唱して深夜の帰宅。いかがなもんだろう。

そんな経験をすると、あらためて体調管理に思いを至らす。ウマいものを食べたり、陽気に酔っぱらったり、激しく熱唱するにも健康は欠かせない。

もっと落ち着いた行動を心掛けよう。

今日の段階では真摯にそう思う。

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