東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2013年12月27日金曜日
北村有起哉、竹芝、焼肉
クリスマスが終わった。
キリスト生誕を厳かに祝うはずの日が、ギラギラ、エロエロな日と化してしまって久しい。無節操な街の喧騒がどうにも苦手である。
クリスマスになると俄然ハッスルする日本の男女っていかがなものか。普段は「隠れキリシタン」なんだろうか。
この季節にデートする相手がいないとか、そういうくだらないことを気にかける年齢ではないが、それでも鬱陶しい気分になる。
いかんいかん、偏屈オヤジになってしまった。ただのヒガミです!
だいたい、この時期は年末でバタバタしているし、飲む機会も妙に多くて疲労気味である。
目の下にクマはできるし、吹き出物は増えるし、ユンケル飲みまくっているし、常に眠い。
昔より足が冷えるようになって靴下用の貼付けカイロが手放せなくなった。寒いのは足だけではない。懐も寒い。出費が妙に多い。
日常の付き合いでも、今の時期はお金に羽が生えたかと思うほど出費がかさむ。子ども達のXmasプレゼントも、離れて暮しているせいか妙に高い品物を買わされてしまった。
まあ、喜びは循環するらしいから、せっせと人に喜びを与えれば、いつか倍返しになって帰ってくるだろう。そう確信して散財?を続けよう。
さて、そんな年末の日常に、一服の清涼剤みたいな時間があった。
舞台で生の芝居を見てきた。何年ぶりだろう。随分久しぶりである。大がかりなミュージカルとかではなく、比較的地味な舞台だったので、じっくりゆったりした気分で楽しめた。
北村有起哉主演の「セミナー」という芝居。チケットが余ったという人に誘ってもらったので、予備知識も何も無い素の状態で見られた。
たまたま、先日終了したばかりの「刑事のまなざし」という連ドラにハマって、「北村有起哉いいね~」と感じていたタイミングだったから、「生・北村」に結構感動した。
「刑事のまなざし」という連ドラは、椎名桔平が主演の社会派ドラマだったのだが、「松重豊」と「北村有起哉」が実にいい味を醸し出していた。あの二人がドラマを支えていた感じだ。
渋めの脇役、存在感のある脇役なくして映画やドラマは成り立たない。北村有起哉という俳優は、今後の映像世界で貴重な存在になっていくように思った。
生の舞台の緊張感は独特だ。静寂の瞬間、躍動的な瞬間、客席と一体化する瞬間。状況に応じて瞬時に変わる場の空気が面白いし、刺激的で心地よかった。
静寂の場面でナゼかグーグーなりだす私の腹には困った。観劇後にウマいものを喰おうと空腹で出かけたことを激しく後悔。
腹の音が気になるぐらい凜とした空気が漂う。主演以外は有名俳優ではないものの、舞台を活動の基盤にする役者さんの発声の素晴らしさに改めて感心した。呼吸法とか日頃の鍛錬が別次元なのだろう。
エネルギーがみなぎっている感じとでも言おうか、あの瞬発力、表現力、パワーに触れたことは、ノンベンダラリと日々を暮している私にとっては刺激的だった。
いい時間だった。
日常の自分と違う場所に身を置くことは結構大事なことだと痛感した。
非日常的な話ついでに別な話題。
別な日、普段は行かないような場所に出かけてきた。
都会の喧噪といえば、聞こえはいいが、この時期、都会中心部は気が狂ったような人出である。仕方なく、ちょっと外れた竹芝まで行ってきた。
「たけしば」を「たけばし」と言い間違えて、ムダなタクシー代を支払わされたのは御愛敬である。
レインボーブリッジを中心とした夜景が綺麗だった。思えば半世紀近くも東京人として生きているのだが、この風景はほんの20年ぐらい前はなかったはずだ。
時の流れを感じる。
お台場の灯りを眺めながら、フジテレビ本社ビルが1時間に1回、乱痴気騒ぎみたいにイルミネーションショーをやっていることを知った。
ビル全体がケタタマしく光る。風情とかムードはちっとも感じないが、なかなか面白かった。
でも、あれだけ騒いでいた「節電」の風潮はどこにいったのだろう。あの頃の計画停電とかは一体何だったんだろう。つくづく“お上”の言うことは信用できないとブツクサ言いたい気分になった。
夜景を見て、さぞムーディーな時間だったと思われるのもシャクである。夜景を見ながら何をしていたのかというと、肉を食べていたのである。
たまに無性に焼肉が食べたくなるが、この日もそんな日だった。肉をむさぼって元気になろうと企んだのだが、「特上」という脂ギットリの肉のおかげで胸焼け・胃もたれモード全開だった。
結局、タン塩とかホルモンをちょろっと焼いて、あとはキムチやチャンジャをメインに韓国焼酎をチビチビ飲んでいた。
竹芝まで行かずとも、我が家の近所にもウマい肉を出す店はいくつもある。いやいや、それを言っちゃあオシマイである。「わざわざ出かける」という気持ちが大事である。
出不精(デブ症ではない)の私にとっては港区あたりでも「遠征」レベルだが、やはり、日常と違う場所に出かける高揚感は捨てがたい。
年末年始は中国に旅行する予定だったが急遽キャンセルした。おかげで驚異的にヒマである。
億劫がらずにマメに出かけようと思っているのだが、多分寝て過ごすハメになると思う。
奇遇ですね~
返信削除私もつい先日舞台を見に行きました。
しかも劇場は、太鼓の賑やかな九州料理の居酒屋のすぐそば。
見るのも演るのも、ライブは良いですね!
では良いお年を!
県民サマ
返信削除やっぱり「ナマ」はいいよね!
「ナマ」だよ「ナマ」!!
良いお年を!