2016年11月25日金曜日

ライブとMC


このブログでも何度か書いてきたオジサマバンドのライブが無事終了した。5年間続けてきた集大成的な記念ライブということもあり過去最高の130名ほどの方にご来場いただいた。



当日、御参加いただいた皆様、お手伝いしていただいた方々にこの場を借りて心から御礼申し上げます。

ライブ数日前から湿度70%に保った部屋で眠り、喉を潤わすクスリをあれこれ用意し、潜水趣味の必需品として持っていた痰を切るクスリもバンバン飲んで本番を迎え、本番当日は大量のユンケルをグビグビ飲んで、楽屋でしっかり芋焼酎を摂取してからステージに上がった。おかげで声の調子は上々だった。

今年は昭和歌謡の有名曲のカバーを15曲程度の構成。誰にも馴染みのある曲ばかりやることにした。計算上は1時間半程度で済むはずなのだが、私自身は1時間45分ぐらいを見込んでいた。

いつも私の話が長くなるので計算通りには行かないのだが、今回は私の想定をも上回る2時間超えのステージになってしまった。

しゃべり過ぎである。まさに“おしゃべりクソ野郎”状態である。同級生を含めれば全体の半分以上が私の知り合いだったから、その人達からは大目に見てもらえるかもしれないが、それ以外の人にとっては「一体いつ歌うんだ?」状態だったはずだ。

批判、中傷ごもっともである。でも、私には私なりの言い訳もある。

世の中には素人オヤジバンドが溢れている。結構なことだと思う。歌ったり楽器を演奏するのはボケ防止に役立つ。

で、お客様を集めて本番となった際に、多くのオヤジバンドの致命的な問題が「MC」だと思う。MCとはmaster of ceremonyの略語だ。そう書くと大げさだが端的に言えば司会進行である。要するにしゃべりの部分だ。

今回の私のように?司会進行が突出しちゃって演奏や歌が二の次になっちゃったら本末転倒だが、MCがあまりに貧弱だと客席との一体感は生まれない。

素人バンドが陥りやすいのはお客さん目線を軽視したマスターベーション的な進行だと思う。わがバンドも予定通りに1時間半で終了していたらそんな感じに終わったはずだ。

観客との一体感など気にも留めていないような自己陶酔型の素人ライブになってしまったらお客さんは興ざめである。

「はいはい凄いねえ。お上手でした。でも別に楽しくなかった」。そういう感想になってしまう。

演奏や歌の技量はもちろん大事だ。それは基本だが、音楽的技量の高さをシビアにチェックしにくるお客さんの割合など限りなく少数派である。

お客様は誰もがステージに立っているメンバーの知り合いである。まったく未知な人は一人もいない。カッコつけてプロのマネっこをしたって始まらない。歌や演奏は普通にちゃんとしているレベルで、なおかつ笑いあり涙あり?の楽しい時間を双方向で作っていくことが一番大事だ。

と、エラそうに書いたが、それにしても長々としゃべり過ぎた。

でも、そのせいもあってか会場全体が一体感に包まれたライブになったことは事実である。前半の段階からお客様がほぐれてくれて実に有難かった。

さて、今年のライブでは前座と称して、私と私の旧友がギターを抱えてロネッツの「Be My Baby」とビートルズの「Nowhere Man」を披露した。ゲストとしてバイオリン担当で私の姪っ子に参加してもらった。即席3人組バンドである。


大学生の姪っ子はオーケストラ活動やバンド活動などで私よりも遙かにステージ経験がある。しかし、バンドメンバーのオジサマぶりやオトナだらけの客席の老練な?感じにちょっとビビっていたのが印象的だった。

それこそがオジサマパワー?である。熟成である。5年間かけて辿りついたのは「老練熟成空間」だったのかもしれない。

私自身、2回ほど歌詞を間違えたが、おそらく99%の人には気付かれていない。涼しい顔してミスを隠す能力?はファーストライブの頃のオドオド感とは明らかに変わったと思う。

それにしても5年連続でやったことで一番感じるのが疲労度である。終わったあとの疲れかたが尋常ではなくなってきた。5年前とは別人のようだ。

ライブ翌日の日曜はまるで死体のように転がっていた。ヘロヘロでグダグダだった。実にだらしない。ふだんの不摂生のツケだと思う。

その日、姪っ子は別のコンサートにウキウキ演奏に出かけたそうだ。何だかんだいって若さには勝てない。これもまた現実だ。

つくづく連日、数千、いや万単位のお客さん相手にライブを行う中高年ミュージシャンの凄さを痛感する。日頃よほど鍛えていないと無理だろう。

不謹慎な話だが、武道館や東京ドームを連日満員にするようなミュージシャンにはマリファナぐらい解禁してやってもいいんじゃないかと意味不明なことを感じた次第である。

アホですいません。。。

改めてましてご来場いただいた皆様に心から感謝いたします!


●●備忘録。今回のライブのセットリスト。

・Nowhere Man  The Beatles

・Be My Baby  The Ronettes

・メトロに乗って 斉藤和義

・恋するフォーチュンクッキー AKB48

・雨の御堂筋  欧陽菲菲

・安奈  甲斐バンド

・僕が僕であるために  尾崎豊

・夜空のムコウ  SMAP

・白い雲のように  猿岩石

・ルビーの指環  寺尾聰

・どうにも止まらない  山本リンダ

・星降る街角  ムード歌謡の人びと

・チャンピオン  アリス

・勝手にしやがれ  沢田研二


そのほか進行上の小ネタ等・・・・・・「Twist And Shout」(The Beatles)、「Pipeline」(The Ventures)、「I LOVE YOU」(尾崎豊)、「神田川」(かぐや姫)、「アンパンマンのマーチ」、「ヤングマン」(西城秀樹)、「Long Train Runnin'」(The Doobie Brothers)他。

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