東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2018年12月10日月曜日
カツオ大絶賛
カツオはウマい。いまさらだが声を大にして叫びたい。マグロばかりがもてはやされる世の中でカツオは置いてけぼりにされている気がする。
マグロとともにカツオも日本人が大昔から食べてきた伝統食である。大和朝廷時代から食べられていた記録もあるらしい。
戦国武将たちはカツオ節を「勝男武士」につながるとして珍重したという話もある。何かの受け売りだが、いずれにせよ昔から愛されてきた魚であることは間違いない。
秋の脂が乗ったカツオの美味しさは下手なマグロより上だ。断言できる。もちろん、部位や熟成度合いなどの条件で変わるが、脂もクドくないし、鉄分を感じる味の強さも旨味にあふれて抜群だ。
マグロのトロは個人的にしつこくて苦手だが、カツオだったら美味しく感じる。脂っぽさに品があるとでも言おうか。スルッと消えていくような印象がある。
初鰹の季節のサッパリしたカツオも悪くない。“正しいニッポンの魚”って言いたくなる。獲れるエリアによっては春のカツオも上質な脂がのっている。
タタキも刺身も良い。このブログでもニンニクスライスを薬味にしたカツオのたたきのウマさを力説してきたが、脂ののったカツオとニンニクの相性は抜群だ。
この画像はニンニクスライスを特製のタレに浸した状態だ。特製タレといっても大げさなものではない。ポン酢と醬油を半々ぐらいに混ぜたものだ。
タタキ一切れにつき、薄めのスライスを2~3切れ載せて口に運ぶ。良く嚙むことでタレの風味、カツオの旨味、ニンニクの刺激が渾然一体となって私の味覚をギュンギュン刺激する。バンザイ三唱したくなる。
こちらは最近お気に入りの薬味と軽く炙ってもらったタタキである。目白の「鮨おざき」で味わえる。
タマネギのすり下ろしの醬油和えである。何の変哲もないようだが、これが実にカツオに合う。刺身にも相性が良い。ニンニクを控えたい理由がある時は安心安全なニクいやつである。
生のタマネギ特有の苦みがおろされることで少しまろやかになる。ツンツンする感じはない。程よい存在感でカツオに負けずにバランス良く味を整えてくれるくれる感じだ。
家庭でも作れちゃうはずである。醬油和えでもポン酢和えでもアリかもしれない。別にカツオに限らず、肉料理にも相性が良いと思う。
そういえば、カツオのタタキの薬味だが、ニンニクを避けたいときに代用できるのがエシャレットだ。あれを刻んで薬味にするとニンニクで味わっているのに近い美味しさを感じる。
それにしても、なぜカツオはマグロの前座や露払いみたいに扱われてしまうのだろう。
きっと「サザエさん」に出てくるカツオがダメキャラクターだということも大きな理由かもしれない。
そのうち、シュッとした二枚目青年に成長したカツオが絶世の美女と恋に落ちるような進化形作品が作られれば世の中の風潮も変わるかもしれない。
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