2024年11月18日月曜日

ハッピーな裏切り

 

今週末はわがオジサマバンドのライブが行われる。1年に一度の大騒ぎの日である。昨年のライブからアッという間に1年が過ぎた。時の経過に関する感覚は確実に老人レベルになっている。

 

今年で11回目のライブになる。会場は例年と同じ青山にあるレストランライブハウスだ。今年も100名ほどのお客さんに見つめられながら美声?を披露する予定だ。

 

バンド活動を始めたのは2012年の秋だった。同級生二人に誘われて何となくノリで始めた。その後は毎年趣向を変えてライブを続けてきた。コロナで2年続けて休演したが、その後も拡大発展!を続けている。

 



当初はアコースティックギター2人と私の3人体制でチマチマやっていたのだが、今年のメンバーはなんと総勢11名である。演目によって入れ替えはあるが曲によっては8人体制でのフルバンド仕様だ。随分と変わったものである。

 

2012年に初めて人様の前で歌った直後のこのブログを引用してみる。もう12年も前の話だ。

 

~~~日常生活の中で、あそこまで緊張したり、白くなったり、身体から変な汁(汗ではない。汁だ)が出てくる感覚を味わうことはない。結婚式の主賓のスピーチだろうが、大勢の人を前にした講演会の講師だろうが、美女との初めてのベッドインだろうが、この日の緊張に比べれば鼻歌モノだ。

でも物凄く楽しかった。極端に音程を外すこともなく、喋りのほうもそこそこ好反応をもらったので、バンド結成後初めてのライブにしては上出来だったと思う。寿命はチョット縮んだが・・・。

アコースティックギター2本とボーカルだけというシンプルな構成にしては、いろんなアレンジが出来たと思う。~~~

 

今も当時の異常なまでの緊張を思い出す。書いている通りで変な汗、変な汁?まで身体から滲み出るような経験だった。

 

12年前のその日はワンマンライブではなく対バン形式で他にも4,5組のバンドが一緒だった。そのどれもがプロ級に見えてビビりまくり、楽屋でも他のバンドのこなれた感じを前にオロオロしていた。今思えば懐かしく貴重な思い出である。

 

あれから十数年も経験を積んだわけで、その分のゆとりがあるはずなのだが、今でも本番1週間前ぐらいから妙な緊張感が押し寄せてくる。寝室の加湿器も常に最強設定で普段しないマスクも活用する。わりとアワアワした感じで本番を迎える。つくづく年に一度で良かったと感じる。

 



昨年もオープニングは頭の中が真っ白だった。経験値のお陰で一応こなれた感じで進行はしたものの最初の20分ぐらいはド緊張マックス状態が続いた。

 

メインボーカルというよりMCを無難に回すことが私の最大の使命?である。事前に作った台本をチラ見しながらメンバーの状態をさりげなく観察し、お客さんの反応に応じてMCの強弱なども加減する。

 

なんだか無駄な努力のようにも思えるが、そのあたりのサジ加減がお客さんを含めた会場全体の雰囲気を左右するのも確かだ。口幅ったい言い方になるが世の中の素人バンドの多くが、会場の様子など気にもせず淡々と自己満足的な演奏を披露するだけである。あれでは楽しくない。

 

素人バンドのライブには義理や人情で渋々来場してくれるお客さんが多い。そういう人々に「思っていた以上に楽しかった」と言われることが一番嬉しい。なんならその「ハッピーな裏切り」を目的に活動を続けているのかもしれない。

 

中年になってから何となく始めた趣味なのだが、気づけばどんどんスケールアップして今現在の私の人生における一大イベントになってきた。


いうまでもなく人生を楽しむために何より大事なのは遊び心である。大真面目に遊んでこその人生だ。その点、なかなか得がたいバンド活動という「真剣な遊び」を10年以上も続けていることはラッキーだと思う。

 

いつの間にか凄腕のメンバーも加わり本格的な体制になった我がオジサマバンドである。一昨日、全メンバー揃っての最終練習も無事に終わった。春頃のヨチヨチ練習に比べればまるで異次元の仕上がりになってきた。


お客さんに楽しんでもらうためには自分達が楽しまないことには始まらない。ド緊張にも慣れっこになっているはずだからビビリ気分も面白がって当日を迎えようと思う。

 

★ライブ当日、残席はまだ少しあります。覗いてみようというかたがいらっしゃったらお気軽にお問い合わせください

 

 

 

 

 

 

 

 

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