東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2014年5月28日水曜日
ニコチン太郎
タバコをやめて3週間近くになる。なかなか大したもんだと思う。
あえて「禁煙」とは書かない。あくまで紙巻きタバコをやめようとしているだけだ。葉巻はプカプカふかすし、ニコチン依存は続行中である。
今の私を救っているのは、「STYLE ZERO」という煙が出ないパイポのようなモノである。
壇密、いや、厳密に言うと「かぎたばこ」というジャンルらしい。タバコの葉が入ったカートリッジをフィルターに装着して、普通に吸うだけ。
火はつけない。あぶったり、注射針も使わず、ただ普通にスーハー吸えばいい。だから逮捕もされないし、変な愛人と一緒に「SAY YES」とか言わないでも大丈夫である。
一応、タバコっぽい風味がある。しっかりニコチンも含まれているから、ニコチン欠乏症?には随分と効果がある。
タバコをやめようと思った原因は、少し前の扁桃腺爆発である。喉が痛くて熱も高かったので、タバコどころではなくヒーヒーうなって寝込んでいた。
気付けば3日間も煙草を吸っていないことに気付いた。禁煙は最初の3~4日間がもっともキツい。知らぬ間に3日間もタバコ断ちしていたのは、いわばラッキーな状態だろう。
シード権を得たような気分になって、タバコをやめちゃおうかなと変な欲が出てしまったわけだ。
飛行機で使うために以前から常備していた「STYLE ZERO」を活用し始める。ついでにネットで大量に追加注文。自宅に買い置きしてあったラークマイルドも思い切って捨てた。
そして葉巻様が活躍している。普段から葉巻は時々楽しんでいたが、タバコ断ちのストレスを和らげようと、いつもより消費量は増加。こればかりは仕方がない。
職場にも自宅にも葉巻保管用のヒュミドールを用意しているから、ふとした時にプカプカしている。すべてハバナ産である。富豪みたいだ。並行輸入業者からまとめて買っているため実は格安である。
葉巻歴は20年ぐらいになるが、経験上、葉巻はそんなに中毒性が強くはない。ストイックにニコチンをすべて断とうなどと頑張るつもりのない私には大事な嗜好品である。
ニコチン自体はアルコールみたいなモノで趣味の領域である。もうすぐパイプにも手を出そうと思っているぐらいだ。
ということで、あくまで禁煙ではなく、単なる「タバコ断ち」という感覚でいたほうが、何となくラクチンである。
本気になって禁煙にトライしたことは、過去に3回ぐらいある。一度目は10年ぐらい前に相当頑張って、かなりキツい禁断症状と闘いながら何とか成功した。その後は3年ぐらい吸わずにいた。
そんな長い間、禁煙に成功したのに、強度なストレスにさらされた時に手を出した。マズくてびっくりした。そこでやめておけばよかったのに、ついつい手にした2本目で一気に覚醒してしまった。
それ以来、数ヶ月の禁煙成功はあったものの、生まれながらタバコが美味しく感じる体質なので、愛煙家生活は合計で30年以上になる。
実は、遠からずヨーロッパに靴を買いに行こうと考えている。漠然と行程を考えるのが楽しいのだが、どこをどう経由するにせよ12時間ぐらいの飛行機の旅である。
機内の完全禁煙を考えると気が滅入る。旅自体に行く意欲が失せそうになる。今回のタバコ断ちは、実はそんな理由が大きい。
いつも飛行機に乗るときは、禁煙を強いられる不快さが堪らなくイヤで、たいていは睡眠導入剤を飲んで徹底して寝続ける。
映画を見たり、酒を飲みながら快適に空の旅を楽しむのが私のささやかな夢である。
以前、禁煙に成功していた時は、そんな快適な空の旅を楽しんだ記憶がある。寝る間も惜しんで映画を見たり、好きな本を読んだり、移動途中の旅の高揚感をしっかり味わえた。
まあ、タバコ断ちの原因が偶発的な扁桃腺爆発であり、タバコ断ちの目的がヨーロッパ便の機内でイライラしないためという、実に生半可な姿勢だから、これから先、タバコ断ちが徹底できるかは我ながら怪しいと思う。
でも、このところ、タバコが吸えない飲食店に立て続けに出かけて、イライラせずに快適に過ごせたことが凄く嬉しかった。
これって思った以上に便利なことだ。禁煙だからついつい疎遠になっていたいくつかの店にも久しぶりに顔を出し始めている。
大げさだが、世界が拡がっていく感じがする。
大げさである。でも、ことさら大げさに喜ばないと、タバコ断ちの恩恵を感じられない。
禁煙の店にどんどん出かけようと思う。
以前は、喫煙席があいりましたが、20年ほど前には無くなってしまいました。それ以来、フライトの度につらい思いをしていました。
返信削除しかし、ゼロ・スタイルを見つけてからは、
ニコレットと併用し、たばこを吸えないつらさが軽減されました。
ゼロ・スタイル最高ですね。
コメント有難うございます。
返信削除もう20年ぐらいになりますねえ。
機内でもタバコが吸えたことを若い人は知らないほどですから、あの頃はがなんとも懐かしいです。良い時代だったと思います。