高校サッカーの決勝戦を観に行った。準決勝をテレビで観戦していたら余りの面白さに興奮して、急きょ高値のリセールチケットを買って出かけた。
試合内容は優勝校の圧倒的な力を見せつけるような内容だったが、ビックリしたのがスピードとテクニックの進化だ。高校生ってこんなにウマかったっけ?と首をひねりまくった。
実はサッカーを生で見るのは40年以上前の高校生の時以来である。私が高校3年の頃、母校が正月の全国大会に出場したので即席応援団を結成して観戦した。
我が母校は小学校から高校までのいわゆるエスカレーター式だが、小学校時代にサッカーが上手だった子が選抜されて、そのまま中学高校と鍛えあげられて東京代表の座を勝ち取った。
その同級生たちのサッカー技術は凡人とはまるで違うレベルだった。野球少年だった私には宇宙人に思えた。で、高校3年の時に都の予選から全国大会の3回戦まで彼らの活躍をしっかり見させてもらった。青春の思い出の一つだ。
それ以来の生観戦となった先日の高校サッカーだが、スピードもテクニックも40数年前とは異次元だった。サッカー素人の私でも間違いなくその違いが分かった。国立競技場が狭く感じるぐらい動き方がダイナミックだった。
40年の歳月ってスポーツのレベルをこうまで変えるものかと驚いた。さすがにワールドカップの常連国になり、親善試合とはいえブラジルにも勝っちゃうほどになった日本サッカーである。まさしく「今」を実感した。
私が高校生の頃はJリーグ発足前でありワールドカップなど夢の話みたいな状況だった。然るべき人々、然るべき組織が本気で育成に励むと段違いにレベルは上がっていくみたいだ。
40年、50年前といえば、日本人がスポーツで世界を席巻することは稀だった。オリンピックのメダル獲得数にしても今よりもシャバダバだった。やはり根性論がすべてに優先していた時代だったからだろうか。
サッカー観戦の前に時間があったので国立競技場近くのオリンピック記念館とやらを覗いてみた。日本の歴代メダリストの写真がずらっと展示されていたが、最近の人たちに関しては名前も顔もあまり印象に残っていない。それほどメダリストが増えたというメデタイ話なんだと実感した。
やはり40~50年前ぐらいはまだまだいろんな意味で日本が遅れていた時代だったのだろう。と同時にその時代の記憶が鮮明にある自分の年齢をイヤでも実感させられてしまった。私も随分と「ベテラン日本人」になったものである。
オリンピック記念館には先進技術を使った各種の体験コーナーもあり、私も調子に乗ってジャンプ力をアスリートのそれと比較するコーナーに挑戦してみた。
まあ、考えようによってはしっかりと地に足をつけて生きている証である。そう思って自分をなぐさめるハメになった。それにしてもバスケット選手はこんなに飛んでいるのか。まさに超人である。
で、寒空の中で高校生のサッカーを観戦した後は、冷えた身体を温めるために居酒屋でオヤジっぽい時間を過ごした。日本橋まで戻って「ふじ屋」という店で肉刺しやら焼鳥やらモツ焼き。
芋焼酎をお湯割りにしてノンビリ過ごす。ジャンプ力はショボショボだが、オッサン的な酒の飲み方ならアスリートより得意かもしれない。そんなことを思いながらレバ刺しの官能的な味わいにしばしほぐれる。
正月の箱根駅伝も歩いて見に行けたし、この日のサッカー観戦も思い立ってすぐに観戦することができた。都会の真ん中に住んでいる利点だろう。
いままさに私の寝室の真横でビルを建てているから朝からやかましくて仕方がない。周りはビルだらけで虫の声や雲や夕焼けの色具合といった季節感を味わえる要素はまるで無い。そういうデメリットは多いが、逆に言えば都市部で開催されているイベントにマメに出かけられるメリットもある。
ちょうどいま、これまた徒歩圏の明治座で松平健とコロッケが共演する見世物が開催されている。席はまだあるみたいだからちょこっと観に行ってみようかと思う。

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