11月の1ヵ月でウーバーイーツの利用回数が25回、支払いも10万円を超えていた。我ながらビックリである。こういう無駄が多いからいつもピーピーしているのだろう。童話「アリとキリギリス」でいえばキリギリス間違いナシである。
食事のデリバリーだけでなく、日用品や食料品、雑貨をコンビニやスーパーから持ってきてもらうことも多いが、大半は“横着メシ”をデリバリーしてもらう。
最近のお気に入りが「餃子の王将」だ。ちっとも富豪っぽくないが、ヘタな高級料理店の料理よりも私を喜ばせてくれる。11月は5回以上頼んでしまった。
かに玉をしょっちゅう頼んでいる。もともと天津飯を注文した際に味付けが「甘酢」か「塩」か「京風」の3種類から選べることを知ったのがハマったきっかけだ。
かに玉は天津飯のご飯抜きだ。本当は天津飯をかっこみたいのだがデブ予防のために我慢して「かに玉(甘酢)」にしている。
天津飯は東京人にとっては由々しき問題を抱えている。甘酢味が絶滅危惧種みたいになっていることがそれだ。昭和の頃、町中華で出てくる天津飯は甘酢あんかけが定番だった。初めて食べた時に何とも言えない劇的かつ官能的な味わいに興奮した記憶がある。
私にとってはアノ甘酢味こそが天津飯そのものである。イマドキはナゼかダシ醤油あんが主流になっているが、個人的にはあれが苦手だ。甘酢味のつもりで注文したのに醤油味やら塩だれ味に当たると物凄く落胆しちゃう。
詳しいことは知らないが、もともと関西で天津飯といえば甘酢ではなく醬油ベースのあんで作られていたらしい。どうやら天津飯の世界も「西からの攻勢」にすっかりやられてしまったようだ。
ここ20~30年ぐらいで東京の味は随分と関西風の味付けにとって変わられてしまった。天津飯も例外ではないらしい。確かに妙にインパクトのある甘酢あんよりダシ醤油系のほうが味の収まりが良いのは理解できる。
でも、でもである。私にとってはダシ醤油の天津飯は面白いところが一つもない映画を観ちゃったような残念な気分になる。甘酢味だと全盛期のツービートの漫才を観たような痛快な気分になる。その違いは大きい。
そういう点で「餃子の王将」の天津飯、かに玉には感謝している。甘酢味を堂々と選べるのは私にとっては憩いそのものである。麻婆豆腐も日本風?で美味しいし、ホイコーローや酢豚あたりも昔ながらの町中華の王道みたいな感じで安定感がある。
揚げ麺の焼きそばも好きだ。麺とあんかけが別々に運ばれてくるのだが、あんかけがあり得ないほどテンコ盛りだ。麺は3分の1ぐらいで充分。
結果、揚げ麺が脇役みたいになり具材ばかり食べるからヘルシーな一品になる。私はこれにアホみたいにお酢をドバドバかけて食べるのが大好きだ。画像は揚げ麺を三分の一、あんかけを半分ぐらいだけ盛った状態。
「餃子の王将」の回し者みたいになってしまったが、ほぼ同じ名前?の関西系のチェーン店より私はこちらのほうが好きだ。あちらの天津飯は醤油ベースらしいので論外である。ファンの方、すいません!
中央区に住んでいるとウーバーで頼める飲食店は星の数ほどある。日本橋、銀座あたりの有名レストランもたくさんあるが、デリバリーを頼むのは定番のチェーン店が多い。包装や容器等々、手慣れた感じ、こなれた感じで安心できる。個人店だと時折とんでもない包装で料理がグチャグチャになっていることもある。
温め直しても楽しめるモノを選ぶのがデリバリーを考える上でのポイントだ。麺類はそもそも厳しいし、ドンブリ系でも汁を吸ったご飯は時間がたつとシャバダバだ。なか卯や松屋あたりだと具材とご飯が別盛りで来るものもあるから温め直しても美味しく食べられる。
週末の朝に食べたくなるドーナツもちょっとだけレンチンするだけで抜群に美味しくなる。ブラックコーヒーと合わせて少し暖めた甘々なドーナツを頬張るのは至福の時間だ。5万、10万の極上料理を食べることに比べても負けないぐらい幸せを感じる。
わが家からだと「クリスピークリームドーナツ」が最速で届くので主にそこを利用していたのだが、最近は「ミスタードーナッツ」に宗旨替えをした。単純にミスドのほうが美味しい。甘くないクリームシチューパイみたいなメニューもあるから使い勝手も良い。
60歳になって嬉々としてドーナツに感激しているのもヘンテコだが、味覚が年々子供帰りしている感じがするので今の私には欠かせない食べ物の一つだ。
本当は「ハリッツ」という知る人ぞ知るウマいドーナツ屋さんから運んできてもらいたいのだが、そこは昼近くにならないと開店しない。「ドーナツは朝飯」と決めている私とはタイミングが合わないのが残念だ。
いずれにせよ、レンチンしてコーティングが少し溶けちゃったドーナツで手がベトベトになってオタオタするのが今の私にとっては幸せな時間だ。