2025年4月23日水曜日

大学野球と今の世の中

 

私の老後の趣味として確定したのが大学野球観戦だ。老後というより今から既にマニアックに?楽しむようになった。ガイドブックも複数読むほど真面目に取り組んでいる。神宮球場まで自宅から電車で一本だからこれからの時期は毎週末のように通いそうだ。


試合をしている大学が自分とはまるで縁がない(とくに東大)のにその時々ごとにどちらかを応援したり両方を応援したりとなかなか楽しい。

 



プロ野球と違ってキビキビしているのが良い。試合開始と終了時に選手が整列してあいさつするのも好感が持てる。昨年のリーグ戦で2年、3年生だった選手が着実に力を上げてきているのを見ると妙に嬉しくなったりする。

 

観客が少ないから状況に応じてマメに席を移動して観戦できるのも楽しい。注目選手が登場すれば最前列あたりに陣取って観察できるし、豪速球投手が出てくればネット裏で球の勢いを実感できる。

 

ネット裏こそ最高の場所だと思っていたのだが、実際にいろんな場所で見ているとあながちそうでもない。やはり少し高い位置から全体を俯瞰したほうが選手の動きがつぶさに観察出来て楽しい。

 



時にはちょっと高い座席を買ってビールやお菓子をテーブルに広げてダラダラするのも一興だ。週末の過ごし方として実に有意義である。東京六大学の試合の際にはビールの売り子さんも回ってくる。売店も開いているので不便はない。

 

これが東都大学野球だと一部リーグこそ神宮を使うが売店も売り子もナシ。平日開催だし、その格差は結構大きい。東都の二部だと神宮は使えない。春と秋の入れ替え戦で一部最下位と二部首位が降格か昇格を争うわけだが、その明暗は思った以上に大きい。

 

大学選手権ではこのところ東京六大学チャンピオンは東都のチャンピオンに勝てない状態が続いている。やはり入れ替え戦という地獄を知っていることが「戦国東都」の強さだろう。

 

東京六大学は入れ替え戦がないどころか、何といっても5大学からすると“安全パイ”の東大がいるわけだからどうしてもヌルい。



 

そんな東大だが、最近は結構頑張っている。科学的トレーニングやVRの活用で少しずつ力をつけている。先日の対明治戦でも140キロ台後半の速球にも負けず何本もヒットを打っていた。投手陣が元ロッテのエース・渡辺俊介の息子ぐらいしか通用しないのがツラいところ。でも渡辺投手が父親そっくりのアンダースローで他校の野球エリートを打ちとる姿は痛快だ。

 

各大学の応援合戦も楽しい。時代錯誤みたいな硬派な応援団員の姿が絶滅寸前なのがちょっと残念だが、チアの技量は昭和の頃よりも進化しているように思える。なんとも華やかで若いエネルギーに溢れている。

 




近年はいわゆる学ラン姿の応援リーダー部門にも女子学生が進出している。応援団長が女子大生というパターンまで出てきた。それはそれで時代の流れなのだろうが、男子の制服である黒い学ランを女子が着用して頑張っている姿はちょっと違和感がある。

 

ジェンダー問題をあれこれ言うとすぐに炎上する昨今の世の中だが、チア以外の女子応援部員には女子用の服装を考案するのも一考だろう。パンツスーツをアレンジするなどやり方はありそうだ。単に男と同じ学ランを着用するのは不自然に思える。

 

ジェンダーうんぬんといえどもが男子の応援部員は間違ってもチアリーダーの格好をしない。当たり前だ。でもそう考えたらその逆だけが成り立っている状況は個人的にはビミョーな状況だと思う。

 



まあ、あくまでにわか大学野球ファンである私ごときの個人的感想である。伝統ある応援団の世界に思いつきで口を挟んではいけないのかもしれない。不快に感じた人がいたらごめんなさい。

 

ついでに言えば選手の長髪もちょっと気になる。別に坊主頭にしろとか、最低でもスポーツ刈りだなどと言うつもりはないのだが、適度な長さは守ってほしい。


帽子が脱げるたびに大げさにかきあげたり、やたらと風になびいている長髪の選手はやはり爽やかではない。散髪直後の大谷翔平並みの髪型を一つの基準にして欲しいとコッソリ思っている。

 

爽やかさを求めるのは私の勝手な願いでしかないが、やはりどうしても気になってしまう。私の感覚が古いのだろうか。実際に古い人間になってしまったんだから仕方ない。

 

なんだかヘンテコな結論になってしまった。






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