キックボクシングを始めて7か月が過ぎた。半年続けば上等だと思っていたのだが、ここまでくれば1年は続きそうだ。倦怠感退治を目的にジムに通い始めたが今ではすっかり元気になってきた。身体を適度に動かすことの大事さを今更ながら痛感する。
特筆すべきは昨年痛めた左脚の膝が問題なく動かせるようになったことだ。不調だった時期が長かったからこれは大きい。痛みが続いていた頃だったらキックのジムなど通えなかった。
昨年の初めに自転車で大転倒して脚を強打し左膝付近がおかしくなった。その後は半年以上も湿布を貼り続け、早足で歩くことすらままならない状態が続いた。整形外科にも行ったが医者の態度がすこぶる悪かったのでリハビリなどもせず不便な日々を送っていた。
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普通には歩けたのだが、小走りなどまったく無理。歩行者信号が点滅しちゃったらあきらめるというヨレヨレ老人みたいな状態だった。不便だったが騙し騙し過ごしていた。残りの人生で走ることなどないだろうと達観していた。
大転倒から10か月ぐらいたったある日、ふとしたことから膝痛に効くストレッチのやり方をネットで目にして半信半疑で実践してみた。今ではそのやり方も忘れちゃった程度の簡単なストレッチだったのだが、ほんの2日ぐらいで膝の調子が劇的に良くなった。まさにキツネにつままれたような感じだった。
その後、一週間ぐらいそのストレッチを続けたら早歩きどころか小走りまでできるようになった。信号が点滅するとウキウキしちゃうほどだった。得意になって小走りに励んだ。
で、思ったのが「自然治癒力」についてだ。ストレッチという手段は用いたものの医学的な手助け無しにあれほど絶不調だったものが回復したわけだから自ら修復しようとする力は侮れないことを痛感した。
人間が本来持っている回復力は自分が思っているより遥かに強いのかもしれない。風邪薬や葛根湯が大好き?な私はちょっと調子が落ちるとすぐに薬に頼ってしまう。服用すれば安心するだけで実はムダなことをしている可能性はある。
お医者さんだって商売だから訪ねてきたお客さんに「自然治癒力で治しましょう」とは言わない。言い方は悪いが病人に仕立てたほうが都合が良いのは当然だ。
もう10年以上前になるが、腰痛がヒドくなっていろんなところに頼ってみた。もちろん整形外科にも行った。レントゲンを撮られてヘルニアと診断されて手術しかないと言われた。
もちろん、腰の手術なんて怖くてしょうがないからとっとと逃げ出した。とはいえ改善しなかったので知り合いから謎の整体師さんみたいな人を紹介してもらって藁にもすがる思いで通ってみた。
いくつかの整体に行ったのでどれが効いたのかは正直よく分からない。ある人には「宇宙エネルギーを注いで治します」みたいなケッタイなことを言われた。もはやスピリチュアルの世界である。
そんなことを言われたら笑うしかないのだが、ひょっとしたらそれが一番効いたのかもしれない。次第に痛みは無くなり、この10年ぐらい腰痛からは解放されている。今は整体にも通っていない。結局は自らの自然治癒力が痛みを克服したのだろう。
そういう実体験を思い返すと、レントゲンまで撮ってヘルニアだと確定診断して手術するしかないと言い切ったお医者さんの判断は何だったのか首をかしげたくなる。
別に西洋医学を否定する気はさらさらない。実際、日頃からいろんな検査やらで普通にお医者さん通いをしている。決して偏屈な医者嫌いというわけではない。でも今の膝の状態を思うと、何事に関しても自ら回復しようとする力をもっと信用したほうがいいという気持ちになっている。
もちろん、精神力だけですべての病が吹っ飛んでくれるほど甘くはないのだろうが、意味もない通院や服薬、検査は溢れかえっているはずだ。ちょっと冷静になったほうがいいと思う。
先月コロナに感染した際もロキソニンは飲んだもののとくに専用の薬をもらったわけではない。4日もすれば治まった。自分の体が勝手に治そうとしたわけだ。
そうは言っても、歳も歳だしこれから先は命にかかわるような厄介な病気が待っているはずだ。自分の力ではどうにもならないだろうが、少しでも自然治癒力をパワーアップしたいものである。はたしてどうすればいいのだろう。
規則正しい生活、健康的な食生活等々、そんなことは分かっているが、今さらそんな刑務所暮らしみたいなことは難しい。だいたいそんなの面白くない。「酒も煙草も女もやめてそれで100まで生きる馬鹿」という格言?もある。なかなか難しいところだ。
せいぜいストレスを最小限にして好きなことばかりに目を向けるワガママオヤジになりきることが早道だろうか。
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