最近はナゼか西洋料理系を食べる機会が多い。本格的なフレンチなどはあまり得意ではないが、日本的な洋モノだとガツガツ食べてしまう。
日本的洋モノの代表といえばピラフだろう。コメ好きニッポン人の典型みたいな私もピラフは大好きだ。我がソウルフードと言っても過言ではない。
ピラフの中でも私が心酔?しまくっていたのが、九段下にあったホテルグランドパレスのピラフだ。通った学校が近くにあったから小学生時代から親しんだ味だった。
シャトーソースという魅惑の液体をぶちまけて食べるのがグラパレのピラフだった。ホテル閉館がアナウンスされた頃には焦って何度も食べに出かけた。もう食べられない今となっては思い出すだけでヨダレまみれになる。
グランドパレスの親戚である皇居横のパレスホテルには「伝統メニュー」という冠付きで今もシャトーソースを楽しめるピラフがある。以前から時々こちらのピラフも食べていたのだが、グラパレとはビミョーに味が違う。どうしても自分の原点のピラフと比べてしまうため評価は辛口になりがちだった。
先日久しぶりに“ピラフ脳”になった日があったのでパレスホテルに出向いてみた。この半年、それなりに節制暮らしをしてきたのでピラフをはじめとする洋食とはご無沙汰状態だった。
節制もほぼ終了したいま、ちょうど誕生日を迎えてめでたく還暦を迎えたから、自分にとってのお祝いメシ、ご褒美メシは何が最適かを考えた末にたどり着いた結論が「ピラフ」と「ペヤング」だったわけだ。
で、パレスホテルでアレコレ食べた。ピラフの前にトリュフ風味のフライドポテトやらエスカルゴやら舌平目なんかをワイン片手に味わった。
で。ピラフ登場。泣きそうになるほどワクワクしたのだが、シャトーソースの風情に違和感を覚えた。「なんか違う…」としか言いようがない。私の好きなシャトーソースはもっとサラっとしているはずだ。この日出てきたソースは粘度強めのデミグラスソースみたいな見た目に感じた。
とはいえ、私の大好物だったグランドパレスのピラフには既に思い出補正がかかっている。「アッチのほうがウマい」という思い込みのせいでそんな印象を持ったのだろうと気を取り直して食べ始めた。
普通に美味しい。一般的に言ってちゃんと美味しい。でも、でもである。やはりシャトーソースが違う。やはりちょっとデミ系に寄っている印象がある。私が愛したシャトーソースはもう少し白ワインの要素が強めでサラっとしていたはずだ。
ブツクサ文句を言うなら食べなきゃいいのだが、そこは「ピラフィスト」「ピラファー」を自認する私である。同行者にはほんの一口食べさせただけでほぼすべてを独り占めして完食した。一応幸せだった。
歳を重ねるとヘタな経験値のせいで素直に喜んだり感動することが減る。そんな現実を改めて思い知ったような感じだ。とはいえ、次にパレスホテルに行く機会があっても、どうしたってシャトーソースのピラフは注文すると思う。そんなもんだろう。
というわけで、話を変える。
前回に引き続きヘンテコなペヤングを紹介する。「世界の山ちゃん・幻のコショウ味」である。手羽先唐揚げの人気店の独特の味わいを焼きそば向けにアレンジした挑戦的?な商品である。
率直に言ってウマかった。むしろ普通のソース味よりウマいかもしれない。ただし、美味しく感じるには大事な注意点がある。これはどのカップ焼きそばにも言える話だが、付属のソースは7~8割だけ投入すること。これは厳守したいところだ。
ソースを全量入れちゃうと味が強すぎてダメだ。この山ちゃんペヤングもソースや特製コショウを75%ぐらい入れて味わったのだが、それで充分だった。全量入れていたらきっと美味しく感じなかったと思う。
ペヤングシリーズはまだまだ続きます。
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