2025年5月9日金曜日

笑える迷惑メール

 

職場に来て最初にすることはメールのチェックだ。皆さんも同じだと思うが、迷惑メールの多さには閉口する。防御用の仕組みを取り入れていてもバンバン来る。

 

たいして時間は取られないとはいえ一瞬でも目を向けたり削除したりする作業は実に無駄だ。毎日毎日たくさんの人がそんな作業をする時間人件費のロスは世界規模で換算したら天文学的な数字になるかもしれない。

 

「宝くじに当たりました。おめでとうございます!」とか「アダルトサイトの閲覧料金が未納です」とか「パソコンをハッキングしてあなたの自慰画像を撮影しました」みたいなベタな詐欺メールこそ減ってきたが、より巧妙化した手口の詐欺メールは増えているようだ。

 

実際に実在する企業などを名乗って送られてくるメールが物凄く増えた。聞くところによるとオレオレ詐欺の電話では発信者番号表示に本物の警察署の電話番号が使われているケースもあるらしい。そりゃあ引っ掛かる人がいるのも仕方ない。エラそうに書いている私だっていつ引っ掛かるか分かったものではない。

 

あと5年10年たって判断力が今より落ちてきたら、その頃さらに巧妙化しているだろう悪質な詐欺に引っ掛かってしまいそうで怖い。つくづく今現在のお年寄りが気の毒だ。

 

ネットリテラシーも無いままちょっとボケ始めていたら簡単に詐欺被害に遭うと思う。国民すべてが周囲のお年寄りには日頃から口うるさく「知らない電話には出るな、メールのリンクを開くな」と言い続けるしかない。一種の国民運動?にしないと悪い奴らを太らせるだけだと思う。

 

自分が口座を開設してもいない金融機関の名前を語って送られてくるメールなら瞬時にインチキだと分かるが、たまたま自分がその会社に口座を持っていたらさすがに数秒ぐらいは読んでしまう。

 





私はモルガンスタンレーもマネックスもアップルペイも取引がないからこんなメールが来ても瞬時にインチキが分かるが、たまたま私が利用しているものだったら目を通してしまいそうだ。






アマゾンに600円とか言われると一瞬オヤッ?と思うし、ANAのマイルに加算漏れがあったとか言われるとドキっとしてしまう。4000マイルぐらいが漏れてますというあたりが実に巧妙だ。“敵”も日々一生懸命になって詐欺の手口を考えているのだろう。

 

このところやたらとSBI証券を名乗るインチキメールが届いていた。その昔私はEトレード証券の口座で株取引をしていたのだが、その後、同社はSBI証券に吸収されたので、一応、私の口座もSBIに存在する。

 


 

さすがにメール文中のリンクを押しちゃうほどマヌケではないが、もう何年も利用していない口座を持っている以上とりあえずメールを読む気になっちゃうのが困りものだ。

 

でも、おかげでほぼ忘れかけていた口座の存在をしっかり思い出し、これをきっかけに住所変更申請や解約手続きをやる気になった。迷惑メールさまさま?かもしれない。

 

先日は久々にスカっとした気分になる迷惑メールが届いた。送り主は警察庁である。警察署でもなく警視庁でもない。大きく出たものである。「あなたはギャング活動に関与しています。150万円振り込んでください。送金しないと逮捕します」という内容である。

 



なんともストレートだ。「振り込んでください」と敬語でお願いしているところが何とも可愛い。思わず微笑んでしまった。一服の清涼剤のようにすら感じた。

 

ギャング活動にかかわっているかちょっと考えてみたのだが、私には残念ながら身に覚えがない。思わず「逮捕しないでください」と返信したくなったのだが、ひょっとするとそういうバカな返信を狙った斬新な?手口かもしれない。というわけで泣く泣く削除してしまった。「リカルド・タカシ・サカウエさん」とはそれ以降やり取りはない。

 

こういう奇天烈なメールなら殺伐とした日々の中でホッコリした気分になれるから歓迎したくなる。いや、そんな不謹慎なことを言うといつか痛い目に遭うからやはりダメだ。

 

ウソつきは泥棒の始まり。いや、泥棒だからウソをつくのだろう。気を付けないと!

 

 

 

 

 

 

 







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