2026年9月2日水曜日

若々しい味覚

 

いつの頃からか我が家の冷蔵後にはオロナミンCが常備されるようになった。小さいサイズのコーラもファンタもあるのだが、オロCに手が伸びる頻度が一番多い。

 

たいていは酔って帰ってきた日の夜遅くの時間だ。ゲップが目的である。飲み終えた後の中途半端の不快感はゲップを盛大にすることでかなり解決する。盛大なゲップにはコーラが一番なのだが、オロCがいつも私を呼ぶので一番の相棒だ。

 


 

ゲップが目的とはいえ、やはり好みの飲み物を優先したい。ファンタやジンジャエールでもなく炭酸飲料といえば私にとってはオロCがエースだ。

 

子どもの頃、ナゼだか親にせがんでも滅多に買ってもらえなかった。強壮剤みたいなものかと勘違いされていたのだろう。だから友達の家に遊び行った際には友達のお母さんにオロCをねだったりしていた。

 

ドデカミンなんちゃらとか似たような商品があっても私はオロC一択だ。あのナゾの小さいサイズが妙に魅力的だ。かといって一気に2本飲んでも不思議と感激しない。オロCはあのさりげない分量が美味しさの秘訣なんだと思う。

 

ありとあらゆる清涼飲料や炭酸飲料には各種のサイズが用意されているのにオロCはあのサイズが不変だ。ビッグもミニもない。ヘパリーゼみたいなドリンク剤だって大きさが何種類もあるのにオロCのあの達観ぶりは尊敬に値する。ブレない強さ、不動心みたいなオーラすら感じる。

 

子どもの頃からのオロCファンではあるが、週に何本もマメに飲むようになったのはここ10年ぐらいだろうか。加齢のせいか、はたまた赤ちゃん返りへの準備なのか我ながら不思議だ。

 

オロCに限らず、食べ物の中にも若い頃に好きだったものを今になって改めて頻繁に食べるケースが増えてきたように思う。チキンライスしかり、マックしかり、焼肉屋のカルビしかり、数えだしたらキリがないぐらいだ。

 

赤ちゃん返りへの準備というと大げさだが、この歳になると味覚が原点回帰する傾向ってあるのかもしれない。小難しい料理をウンチクいいながら食べるよりオムライスやナポリタンや赤いきつねを食べているほうがどこかホっとした気持ちになる。

 

通学前の忙しい時間帯に母親がやっつけ仕事で作ってくれたようなテキトーな料理が妙に恋しく感じる。作るのに5分、食べるのに3分ぐらいで済ませたような日もあったが、そんな時の味覚に戻りたがっているのだろうか。

 

と、おセンチなことを書いてみたが、単純に私の酒量が減ってきて、その分、甘いモノを口にしたい欲求が強まってきている可能性が高い。

 



先日の週末もクリスピークリームドーナツのミニサイズ盛り合わせをデリバリーで注文して一気に半分以上ムシャムシャ食べてしまった。甘いモノだけだとちょっとビミョーなので近所の総菜屋で買ったタマゴサンドに“追いマヨネーズ”を加えてシメにした。味覚が破たんしている…。




そういえば最近のマイブームがセブンイレブンのピスタチオアイスバーである。すこぶるウマい。まとめ買いしたせいで冷凍庫が窮屈になってしまった。

 

実はこの商品が登場する前までは「カリッとアーモンド」と称するホワイトチョコがコーティングされたアイスバーに夢中だった。絶品だった。ハーゲンダッツより軽めで、かといってコクもあって名作だったと言える。

 


 

ところが我が家の近所の店舗では見かけなくなってしまった。セブンの凄さでありダメなところは商品の入れ替わりが激しい点である。とくにスイーツ系は、かつてのバニラテリーヌのようにどんなに名作でも一定の周期で廃版になってしまう。

 

ローソンのスイーツは「どらもっち」など人気商品は定番として残り続けているから、セブンのスイーツにももう少し辛抱強さを求めたいところだ。

 

で、お気に入りの「カリッとアーモンド」が無くなっちゃって絶望の淵にいた私だったのだが、まるで後継商品みたいにピスタチオ版が出てくれたのは有難い。味の点ではピスタチオ感がさほど強くないのだが、チョココーティングをケチっていない感じが前作同様で嬉しい。おススメです。

 



オチも何も無いまま終わるのがシャクだからついでにもう一つ。最近食べた妙にウマかった一品を紹介する。友人たちとの飲み会で出かけた神楽坂「龍公亭」のとうもろこしチャーハンである。

 

いやはや実にそのまんまの一品だった。余計な野菜など入っておらず微妙にバター風味も効いており個人的には抜群に美味しかった。友人たちと取り分けたことが残念で仕方ないほど心が掴まれた。




やはり、根本的な味覚が赤ちゃん返りに向かって突進しているのかもしれない。