2026年1月21日水曜日

不毛地帯、白い巨塔

 

何も予定がない週末ほど嬉しい時間はない。隠居爺さんみたいだが、ヒゲもそらず寝間着のままダラダラ過ごす時間ほど得難い時間はない。

 

日頃、多忙を極めているわけでもないのに予定が無ければとことん何もしないで過ごす。「予定ナシ」という言葉は物凄く魅力的だ。一番の贅沢だと思う。

 

やたらと予定を入れないと不安という人もいるようだが、私には理解不能だ。年を取ったことが理由ではない。かなり若い頃から休みの日に漫然と何もせずに過ごすのは好きだった。

 

そんなダラダラの一日にオススメなのが「連ドラ一気見」である。何年か前にコロナに感染した際は、全26話ぐらいの名作ドラマ「北の国から」を2日ぐらいで全部見た。なかなかの達成感を味わうことが出来た。

 

この前の週末、「不毛地帯」と「白い巨塔」を黙々と鑑賞した。唐沢寿明の顔を数十時間眺めていたことになる。我ながらよく頑張ったと思う。

 



「不毛地帯」は15年ほど前、「白い巨塔」は20年前ほど前の連ドラだ。イマドキのドラマは10話ぐらいで終わるが、昔のドラマは半年サイクルだったから全20話ぐらいある。一気に見るのはかなり疲れる。

 

変な話、せっかくの休日が全部つぶれる。土日丸ごとテレビ漬けで終わる。休むというより疲れるだけかもしれない。でも面白ければそれで良しである。

 

夢中になって見ていればその世界に没頭することで一種の現実逃避にもなる。レンタルビデオ屋さんにせっせと通っていた昔と違って今は配信モノが世の中に溢れまくっているから随分と便利になったことを痛感する。

 

2作品の感想をアーダコーダと書いても仕方がないが、「不毛地帯」は設定が昭和30年代~40年代だからネットやスマホが無い時代ならではの緊迫感や切ないシーンがいろいろあって感慨深かった。

 

映画「ALLWAYS三丁目の夕日」シリーズにも通じる郷愁を誘う感じが良かった。こればかりは若年世代には理解できない部分だろう。“プチ時代劇”と呼びたくなる楽しさがある。

 

スマホってつくづく世の中から情緒みたいなモノを奪った機械だと改めて痛感した。もちろんその便利さに慣れきった今、スマホなしで暮らせと言われても絶対に無理だ。いわば「知ってしまった悲しみ」みたいなもので、知らずに生きていた時代のおおらかな感じが懐かしいのは確かだ。

 

誰かに追われているわけではないものの、スマホを持つことで常に何かに追っかけられている感覚は誰にでもあると思う。着信履歴があれば無視したくても何となく気になる。LINEも同じ。既読せずに無視しようと思っても何かの連絡が来ていると思えばザワザワしちゃう。

 

もちろん、有難い機械ではある。私自身、中毒といえるぐらい片時も手放さずに利用しているわけだから悪く言うほど嫌いではない。でも一種独特な「囚われの身」のような感じは昭和の頃には無かったのも事実だろう。

 

「不毛地帯」に「白い巨塔」。いわゆる山崎豊子モノである。壮大系とでも呼べる作品は他にもいろいろある。「華麗なる一族」や「沈まぬ太陽」など名作がテンコ盛りだ。

 



どれも過去に見ているのだが、不思議なもので熱中して視聴しても3年、5年も経つうちに細かいストーリーは忘れてしまう。「白い巨塔」だって財前教授が一審では無罪になるのを忘れていたから関連シーンをいちいちハラハラドキドキしながら楽しめた。

 

そう考えたら山崎豊子モノに限らず、近年の大ヒット作である「半沢直樹」のパート1とパート2をぶっ続けで見直したら案外充実した休日になるかもしれない。

 

物忘れが強くなってきたから過去に見た映画やドラマをフレッシュな気持ちで楽しめる。これは意外な盲点だ。無理して最新の作品を鑑賞するよりだいぶ前に熱中した作品を総ざらいするのは大いにアリだと思う。

 

なんなら「太陽にほえろ」や「特捜最前線」、「池中玄太」や「ふぞろいの林檎たち」あたりを全話見られたら楽しそうだ。配信されているかどうか調べてみようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

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