2024年11月29日金曜日

妊娠しちゃう


歳をとってきたせいか、著名人の訃報に特別な感慨を抱くことが増えた。こんな傾向はますます強まるのだろう。


舘ひろしだって永ちゃんだって70代である。昔の感覚ならオジイチャンである。山下達郎だってハマショー師匠だって三浦友和だって70代だ。当たり前だが皆さん10年も経たないうちに80代である。私が少年時代から普通に存在していた著名人が先に逝くのもある意味当然だ。

 

火野正平さんが亡くなった。昭和のプレイボーイの代表格だ。晩年はBSの人気番組でひたすらチャリに乗って旅をしていた。あの番組は火野さんが漂わせるほのぼのした雰囲気が良かった。

 


 

かつては目が合うと妊娠しちゃうとまで言われた御仁だが、自転車旅の際に街の人と触れ合う姿はすっかりアクが抜けた楽しいおっちゃんという感じだった。ひょうひょうとした語り口と相まって観ているほうもホゲホゲした気分になれた。

 

ひょっとするとあの空気感が女性をトリコにしたのかもしれない。

 

このブログではだいぶ前に高倉健や田村正和を「教科書だった」と書いたことがある。

https://fugoh-kisya.blogspot.com/2021/05/blog-post_26.html

 

二人とも一種の神秘性を持った大スターだった。カッコよさ、男らしさといったオモテ版の教科書である。火野正平さんはいわばウラの教科書だった。私にとって「いつも女性問題でワイドショーに追われていたトボけたオッサン」である。若造だった私にとっては不思議な存在でもあった。

 

決して二枚目路線で売っていたわけではない。でも綺麗な女優さんにモテモテだったという点が謎だった。いや、謎というより底知れぬエロスを感じさせる存在だった。スケベ感満点オジサンという印象を抱いた。

 

「いろいろ凄いんだろうなあ」。漠然とそんなふうに火野さんを見ていたのだと思う。想像でしかないが、そんな“凄さ”を見習いたいと強く思った。そういう点で教科書的な人だったわけだ。

 

プレーボーイとして名を馳せたのは昭和の頃の話である。その後は名バイプレーヤーとして渋い演技を見せていた。若い世代から見れば俳優というよりチャリンコで旅する人というイメージのほうが強いだろう。

 

チャリ番組でも時折、かつての武勇伝を思い起こさせる一言をボソっと口にするあたりがカッチョよかった。握手を求めてきた女性に茶目っ気たっぷりの顔で「子供できちゃうよ」と言ってのける。NHKの番組だからそんな姿が尚更素敵に見えた。

 

チャリ番組から生まれた火野さんの名言がある。なかなか含蓄に富んでいる。

 

「人生、下り坂、最高!」である。シンプルな中にも高齢化社会のニッポンを勇気づける言葉だと思う。

 

私自身、歳を重ねていろいろ肉体的、精神的に厄介事が増えてきたのだが、それでも若い頃に戻りたいという感覚はない。中年以降こそ面白いと痛感している。

 

生まれてから半世紀も過ぎればイヤでも人生は後半戦である。その下り坂を鬱々した気分で受け入れるのか、居直って楽しむのかでは随分と違う。どうせ残り時間が減ってきているならウジウジしているヒマはない。下り坂を最高だと開き直って楽しむことは大事だと思う。

 

晩年の火野さんを端的に言い表すなら「肩の力が抜けたオジサマ」と言えよう。チャリ番組で天候が悪い時には「雨にも負ける、風にも負ける」と洒落っ気たっぷりに悠然としていた。

 

誰もが若い頃には色んな場面で力んで過ごしていた。力んだことで上手くいくことなどまず無いのだが、それに気づくのは人生後半戦になってからだ。

 

肩の力を抜くことの大事さ。晩年の火野さんのキャラはそれを自然に教えてくれていた。おおらかな時代の一種の象徴だった。またひとつ時代の幕が下りたような気がする。





 

 

 

 

2024年11月27日水曜日

「過去一」の繰り返し


我がバンドのライブが無事に終わった。今年も大盛況で過去一番の盛り上がりになった。なんだか毎年毎年、過去一番だったと書いている気がするが、あながちウソではない。

 

その分、翌年に向けて更にパワーアップしなければと自分たちの首を絞めているような感じだ。まあ、人間いくつになっても成長を目指すべきだからそれはそれで仕方がない。

 

邦楽洋楽もろもろ15曲ほどの演目で所要時間は2時間20分だった。MCの私がピーチクパーチク話したり、演目とは別の演奏付き小ネタをやったりしたから例年と同じぐらいの長さだった。

 

なんといってもこの時期はインフルやらマイコプラズマやらクラミジアやらがハヤっているから、ライブ当日に全員が無事に揃うかが私にとって一番の心配事だった。

 

演目によるメンバーの入れ替えの関係で今年は総勢11名である。当日のメンバーの集合時間は開演の4時間前。次々に集まってくるメンバーは鼻水ダラダラだったり咳き込んでいたりしたが無事に集合完了。この時点で8割方ライブは成功したようなものである。

 

で、リハを2時間、ほぼ全部の演目をステージで合わせる。PAさんとの調整や照明の加減など本番を想定して真面目に取り組む。

 


 

正直に言うと私はリハーサルの時間が一番好きだ。それまでアチコチのスタジオで練習を重ねてくるのだが、ライブハウスの機材と本職のPAさんの手にかかると音響効果がまるっきり違う。

 

突然、自分がウマくなったように聞こえる。他のメンバーもそんな感覚だ。だからリハなのに妙にハッスルして声を張り上げて歌ってしまう。当然、お客さんはまだ入っていないから緊張もない。ただただ気持ちよくシャウトしてしまう。

 

全メンバーのアドレナリンも出始めている。素敵な音色に包まれるリハの調子が良いと、この時点で9割方ライブは成功したようなものである。

 

そして本番開始。今回は楽屋で酒を飲まなかったせいでド緊張はしたがわりと冷静に始められた。昨年は事前に飲み過ぎたせいで口の中がカラカラになりながらオープニングの曲を歌った。その反省がいきた感じだった。

 



 

ただ、最初の歌の歌詞をいきなり間違えた。Bメロの部分を二番の歌詞で歌ってしまい慌てた。ところがどっこい私もそこそこ経験を積んでいる。知らん顔で通す。二番を歌う際には問題の箇所をしっかり一番の歌詞に入れ替えて歌った、そんなゴマカシに成功?したお陰で逆に緊張がほどけた。

 

その後も歌詞の間違いは数か所あったが大事故にはならずに済んだ。知らぬ間に積んできた経験って案外自分の身を守る武器になるものだと妙に感心した次第である。

 

小ネタもそこそこウケたし、何より後半に入ってからの客席の盛り上がりはかなり熱かった。立つように指示などしていないのにほぼ総立ち状態になって皆さん楽しそうにワチャワチャしてくれた。素人オヤジバンドとしてはかなりの次元にまでたどり着いたと言っても大げさではないと感じる。手前味噌だがたぶんそうだと思う。

 



 改めて当日お越しいただいた方々には心から御礼申し上げます。演者側のほうが楽しませてもらった気がします。

 

で、二次会、三次会と飲み続け深夜に帰宅。カップ麺を2つも食べてから倒れるように眠った。そして翌日、ありえないほどの疲労感と全身の筋肉痛に自分でも驚く。

 

昨年のライブから立ってシャウトするようになったのだが、やはり飛んだり跳ねたり揺れたりしているだけで普段使わない筋肉が酷使されるようだ。腕を何度も突き上げただけで筋肉痛になるわけだから加齢を痛感した。

 

子供の頃は落ち着きなく動きまわり、中学では野球部でピッチャー、高校時代は少林寺拳法やテニスに励んだ。社会人になってからの潜水趣味だって若い頃は激しい潮流に逆らって泳いだり、時には水深40メートルまでダッシュで潜行して深場にいる珍しい魚の顔面を撮影して一気に浅場に戻るなど激しく身体を動かしていた。

 

どちらかといえば体力に自信がある方だったのだが、2時間ちょっとのライブをやっただけでこのザマである。情けないったらありゃしない。

 

つくづくプロのミュージシャン、とくに6070代でもバンバン激しいステージをこなす邦ロックの大御所たちの凄さに驚嘆する。日頃からアスリートみたいなレベルで身体を鍛えていなければ万単位のお客さんの前で激しいライブなど出来るはずがない。ただただ尊敬である。

 

私自身、もっと自分の身体と向き合わなければいけないと痛感した。頑張ります。

 


 

●●備忘 ライブ当日のセットリスト

 

見上げてごらん夜の星を~~銀河鉄道999

渡良瀬橋

いとしのエリー

レットイットビー+遠くで汽笛を聞きながらMIX

トレイン・トレイン

雨上がりの夜空に

 

ヤングマンイントロのみ4

ロック版・情熱大陸

Livin' on a prayer

Long Train Runnin'

星の指環

港のヨーコ版メンバー紹介11名

勝手にしやがれ

 

恋人はサンタクロース

YAH YAH YAH

上を向いて歩こう(アコギで合唱)

上を向いて歩こう(ロック版)






2024年11月25日月曜日

サボり

 週末に我がオヤジバンドのライブがあったせいで更新をサボっていました。すいません!


ライブにご来場いただいた皆様には心から御礼申し上げます。過去一番の盛り上がりでした。


というわけで全然関係ない過去ネタを載せます。


https://fugoh-kisya.blogspot.com/2019/08/blog-post.html




2024年11月20日水曜日

肉と肉と肉

 

元気なお年寄りはみんな肉をバンバン食っている。そんな話をよく聞く。50代の私が年々牛肉を重く感じるようになったから8090になってステーキを食べるようなお年寄りはそりゃあ元気なんだろう。

 

元気だから肉を食らうのか、肉を食らうから元気になるのか。ニワトリとタマゴの話みたいだが、きっと前者だと思う。私だって大別すれば魚より肉が好きだが、今ではすっかり牛よりも豚や鶏に意識が向かう。

 

付き合いで焼肉屋さんに行くことがある。私にとっては「卒業」したジャンルである。若い頃に一生分の焼肉を食べてしまったようで自ら進んで食べに行くことはない。今では焼肉屋さんに行くと体重が減るほどだ。

 

かといって、野菜をかじってチマチマしているわけではない。肉だって3枚ぐらいは食べる。チャンジャやキムチ、カクテキなどがあれば焼酎片手にダラダラと過ごすことはできる。

 

肉以外の一品料理を頼むのも焼肉屋さんの楽しみ方だろう。ビビンバや冷麺みたいなメニューは焼肉屋さんに行かないと出会わない。そっち系を楽しめば焼肉屋さんも結構楽しい。

 



 

銀座のお隣・京橋の小洒落た焼肉屋「牛印」での一コマだ。肉は赤身肉ばかり注文してヘルシー志向に努めたのだが、この店の名物はシャトーブリアンステーキサンドだと聞き及び注文してみた。

 

夕飯にサンドイッチですかい?って気持ちになったが、そこはさすがに上等なステーキ肉だから気にせずパクつく。肉のソースとパンの相性が良かったからかなり満足した。

 

お次は八丁堀にある「梨の家」というお店。いろんな部位の肉を少量から頼める。個人的には正直言ってちょっと気持ち悪い肉寿司も炙り肉寿司でも提供してくれるので穴場だと思う。

 




今どきは赤身だと聞いて頼んでもやや霜降り系の肉が出てきちゃうのが私にはツラいが、この日も特製コンビーフや生ダコの刺し身というニクいメニューを頼んでホゲホゲ過ごす。焼肉は同行者に任せてレモンサワーをグビグビ。

 

で、後半にカルビ麺を注文。カルビクッパに麺が入っている感じの一品で辛さはなかったので美味しく堪能。こういう料理があれば“焼肉でゲンナリ”という昨今の私の悪いクセも抑えられる。

 

牛より豚のほうが断然好きな私が嬉しかったのが赤坂で入った韓国料理屋さんだ。オヤジバンドのライブ前の最終練習の後にワイワイしに行った。

 

店の名前はハモニ食堂。赤坂と赤坂見附の中間だっただろうか。焼肉屋さんとは異なる本格的な韓国料理専門店だ。まるでワケのわからないメニューが並んでいるのが良い。画像付きメニューを見ると赤色の料理ばかりだが疲れている時にはこういうのも悪くない。

 




 

サムギョプサルはお店の人がカットして焼いてくれるから楽ちん。そのまま食べてもよし、ピリ辛ネギやサンチュやキムチ類をトッピングしても良し。牛肉とは違って重くないのも嬉しい。

 

他にもとてもウマかったのがプルコギだ。こちらは牛肉だが、牛丼屋で出てくるような出がらし系?の肉だからむしゃむしゃ頬張れる。もともと甘い味付けが好きな私だからプルコギは大好物とも言える。

 

もう35年ぐらい前に大好きだった年上の彼女にご馳走してもらったのが私のプルコギデビューである。当時の甘い思い出が甘い味付けと相まって胸キュンの美味しさである。意味不明ですいません。

 

この店はチヂミも非常に美味かった。海鮮チヂミはみんなでアッという間に平らげてしまい、画像の一切れは追加注文したニラチヂミにチーズをトッピングしたものである。

 

チヂミはどこでも目にするが、案外ウマいマズいが極端に分かれる料理だと思う。ここはオススメだと感じた。覚えておくつもりだ。

 

外食といえば、寿司か蕎麦かウナギか洋食屋ばかりになってきたから、時には肉中心のお店にも出かけて自分のパワーを少しでも上げるように頑張ろうと思う。

 

 

 

 

 

 

2024年11月18日月曜日

ハッピーな裏切り

 

今週末はわがオジサマバンドのライブが行われる。1年に一度の大騒ぎの日である。昨年のライブからアッという間に1年が過ぎた。時の経過に関する感覚は確実に老人レベルになっている。

 

今年で11回目のライブになる。会場は例年と同じ青山にあるレストランライブハウスだ。今年も100名ほどのお客さんに見つめられながら美声?を披露する予定だ。

 

バンド活動を始めたのは2012年の秋だった。同級生二人に誘われて何となくノリで始めた。その後は毎年趣向を変えてライブを続けてきた。コロナで2年続けて休演したが、その後も拡大発展!を続けている。

 



当初はアコースティックギター2人と私の3人体制でチマチマやっていたのだが、今年のメンバーはなんと総勢11名である。演目によって入れ替えはあるが曲によっては8人体制でのフルバンド仕様だ。随分と変わったものである。

 

2012年に初めて人様の前で歌った直後のこのブログを引用してみる。もう12年も前の話だ。

 

~~~日常生活の中で、あそこまで緊張したり、白くなったり、身体から変な汁(汗ではない。汁だ)が出てくる感覚を味わうことはない。結婚式の主賓のスピーチだろうが、大勢の人を前にした講演会の講師だろうが、美女との初めてのベッドインだろうが、この日の緊張に比べれば鼻歌モノだ。

でも物凄く楽しかった。極端に音程を外すこともなく、喋りのほうもそこそこ好反応をもらったので、バンド結成後初めてのライブにしては上出来だったと思う。寿命はチョット縮んだが・・・。

アコースティックギター2本とボーカルだけというシンプルな構成にしては、いろんなアレンジが出来たと思う。~~~

 

今も当時の異常なまでの緊張を思い出す。書いている通りで変な汗、変な汁?まで身体から滲み出るような経験だった。

 

12年前のその日はワンマンライブではなく対バン形式で他にも4,5組のバンドが一緒だった。そのどれもがプロ級に見えてビビりまくり、楽屋でも他のバンドのこなれた感じを前にオロオロしていた。今思えば懐かしく貴重な思い出である。

 

あれから十数年も経験を積んだわけで、その分のゆとりがあるはずなのだが、今でも本番1週間前ぐらいから妙な緊張感が押し寄せてくる。寝室の加湿器も常に最強設定で普段しないマスクも活用する。わりとアワアワした感じで本番を迎える。つくづく年に一度で良かったと感じる。

 



昨年もオープニングは頭の中が真っ白だった。経験値のお陰で一応こなれた感じで進行はしたものの最初の20分ぐらいはド緊張マックス状態が続いた。

 

メインボーカルというよりMCを無難に回すことが私の最大の使命?である。事前に作った台本をチラ見しながらメンバーの状態をさりげなく観察し、お客さんの反応に応じてMCの強弱なども加減する。

 

なんだか無駄な努力のようにも思えるが、そのあたりのサジ加減がお客さんを含めた会場全体の雰囲気を左右するのも確かだ。口幅ったい言い方になるが世の中の素人バンドの多くが、会場の様子など気にもせず淡々と自己満足的な演奏を披露するだけである。あれでは楽しくない。

 

素人バンドのライブには義理や人情で渋々来場してくれるお客さんが多い。そういう人々に「思っていた以上に楽しかった」と言われることが一番嬉しい。なんならその「ハッピーな裏切り」を目的に活動を続けているのかもしれない。

 

中年になってから何となく始めた趣味なのだが、気づけばどんどんスケールアップして今現在の私の人生における一大イベントになってきた。


いうまでもなく人生を楽しむために何より大事なのは遊び心である。大真面目に遊んでこその人生だ。その点、なかなか得がたいバンド活動という「真剣な遊び」を10年以上も続けていることはラッキーだと思う。

 

いつの間にか凄腕のメンバーも加わり本格的な体制になった我がオジサマバンドである。一昨日、全メンバー揃っての最終練習も無事に終わった。春頃のヨチヨチ練習に比べればまるで異次元の仕上がりになってきた。


お客さんに楽しんでもらうためには自分達が楽しまないことには始まらない。ド緊張にも慣れっこになっているはずだからビビリ気分も面白がって当日を迎えようと思う。

 

★ライブ当日、残席はまだ少しあります。覗いてみようというかたがいらっしゃったらお気軽にお問い合わせください

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年11月15日金曜日

家メシ、コーンスープ

 

どうも今年は体調を崩しやすい。最近もしっかり風邪をひいた。治りが悪いのも昨今の特徴かもしれない。これも寄る年波のせいなのか、はたまた寒い中、大学野球を観戦しまくったせいなのだろうか。来週は明治神宮大会があるから厚着で観戦しに行こうと思う。

 

そんなこんなで家メシの時間が増えた。なるべくコンビニメシは避けているのだが、怪しげなパスタやら菓子パンやらを見るとついつい買ってしまう。

 

ウーバーの利用頻度も増えている。モノグサぶりもすっかり板についた。近所の「なか卯」をよく利用するのだが、そばやうどんがふやけないで届くのが理由だ。その距離わずか200メートルだ。麺が乾かないのが嬉しい。だったら店に行けと叱られそうである。

 

自炊モドキもちゃんとしている。一から料理をするのは面倒だからたいていはレトルトに具材を追加するような簡易版である。パスタソースも最近はウマいレトルトがいくらでもあるからそれをベースにすれば結構満足出来る仕上がりになる。

 



まめに作るのが挽き肉ブリブリミートソースである。レトルトのミートソースやボロネーゼは肉感が決定的に足りないから挽き肉を大量に加えて味を調整するのが私の定番だ。

 

3人前ぐらいのレトルトソースに対して挽き肉を300グラムほど追加、その他、冷凍庫に常備してある刻みタマネギを200グラムほど投入、生のマッシュルームもドサっと加えて煮詰め直す際に野菜ジュースも200mlほど入れると一気に3人前のソースが5~6人前ぐらいのボリュームに変化する。

 

隠し味程度にケチャップ、ウスターソースも加えるほか、ハチミツをしっかり入れるのも私流の味付けだ。やはりミートソースは甘めの味が嬉しい。

 

ボロネーゼなどというカッチョいいパスタを知る前の日本人は甘いミートソースを嬉々として食べていた。私が子供だった時代は間違いなく国民全員が甘いミートソースを愛していたから「家庭のミートソース」は甘さが決め手だと信じている。

 



チキンライスを作る時も市販の素をベースにする。硬めに炊いたコメとチキンを大量に用意して、これまた冷凍刻みタマネギと生のマッシュルームを加えて適当に味を整える。ここでもウスターソースが味を引き締める。

 

最近気づいたのだが、この手の簡単メシを作る際には生のマッシュルームさえあれば何となくゴージャス感が出る。これって大きなポイントだ。缶詰のマッシュルームより美味しいし食感も良い。大ぶりにハサミでカットして大量に投入するとシティーホテルのカフェのメニューかと錯覚するほどだ。大げさですいません。

 

さて、そんな誰の役にも立たない話ではなく、今日の本題は最近のお取り寄せヒット商品についてである。家メシの中でもこれからの季節に欠かせないのが「コーンスープ」だろう。

 

人気商品「じっくりコトコト」シリースを長年愛してきた私だが、クノールの「贅沢野菜」シリーズを知って一気に宗旨替えをした。大量に購入してしまった。

 



ウソかホントか毎年いまの時期しか販売しないらしい。「1年に1度だけ」というネット広告に惹かれてまんまと?買ってみた。3個セットだと割引らしいから15個入りを3箱注文。1袋あたり200円以上はするからインスタントのスープにしては生意気な値段である。

 

で、飲んでみた。とくに感動するほどでもなかったのだが、2口、3口と飲み進むうちに何だか妙にやめられなくなった。ちゃんと美味しい。後味が他のスープとは確実に違う。そう感じてしまうともうトリコである。単純な私は簡単にこのスープのファンになってしまった。

 

まだ42袋ぐらい残っている段階で追加注文までしてしまった。母親の家にも送った。おまけに同じシリーズのトマトスープとかぼちゃスープまで頼んでしまった。クノールの広告担当者が私の行動を知ったらほくそ笑むのは間違いない。インスタントスープにウン万円を払う私は富豪みたいである。

 



で、毎日のように飲んでいる。たいていの粉末状スープはお湯100mlで溶かす仕様だが、こちらは150mlで溶かしても充分に濃いのが嬉しい。素材の味がしっかり感じられて人工的な雰囲気ではない点も有難い。

 

広告では「売り切れたら来年まで飲めない」とさかんに煽ってくる。とはいえ、今も私のスマホに頻繁に表示されるからまだしばらくは買えるはずだ。調子に乗って再度注文しないように気を引き締めている。

 

コーンスープ好きの人なら一度は試してみる価値はあると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年11月13日水曜日

クエ鍋 春菊は敵


一気に冷え込んできたから熱燗を飲む機会が増えた。ぬる燗や人肌燗といった中途半端な温度よりもアッチッチ状態が好みだ。なんなら徳利が持てないぐらいが嬉しい。もともと猫舌のくせに燗酒だけは熱ければ熱いほど好きだ。

 

どうせ5分も置いておけば冷めてくるわけだから始めはチンチンが良い。ちびちびっと口に含んでも身体中に熱い酒が染み渡っていく感じが堪らない。これからの季節ならではの楽しみだと思う。

 



真っ当なお店なら湯煎で燗をつけるから注文から提供まで時間がかかるのが難点だ。おかわりをするタイミングにも神経を使う。そのせいかちょっと緊張感?を伴うのも個人的な熱燗あるあるである。

 

熱々の酒といえばヒレ酒が思い浮かぶ。数え切れないほど味わってきたのにいまだに謎なのが独自の儀式?である。客前でアルコールを飛ばすために火を付けるのはナゼだろう。味に違いはあるのか、酔い加減に差があるのか、サッパリ分からないままウン十年である。

 

ちょっと調べれば理由は分かるのだろうが、知りたいような知りたくないような気持ちで今に至る。思えば世の中には「そういうもんだ」と何も気にせず放置している謎の習慣は他にもあるはずだ。まあ、いいか。

 

さて、冬の訪れとともに食べたくなるものがいくつかある。白子、あん肝、カラスミといった珍味を始め、おでんもその代表だが、鍋物もやはり冬には欠かせない。

 

私は根っからの野菜嫌いなのだが鍋だとどさくさ紛れに少しは野菜も摂取する。でも白菜の芯と春菊だけは何があっても食べたくない。この習慣は死ぬまで変わらないのだろう。

 

春菊は他の具材の邪魔をする存在だと思う。色は出ちゃうし味はマズいし、個人的には親の仇ぐらい嫌いだ。すいません、舌が子供レベルなんだろう。

 

野菜が特に好きな人は別だが、アレをウマいなあと思って口にしている人はどのぐらいいるのだろうか。料理人も単純に彩りのためだけに春菊を最後にポンッと乗っけてるだけだと思うのだが違うのだろうか。

 

春菊ファンの皆様、ごめんなさい。

 

さて、鍋料理の中でもアマノジャクな私が冬になると食べるのがクエ鍋である。東京ではあまり見かけないのが好ましい。人様にご馳走する時に「へー」って言ってもらえるのも良い。

 



旨味の強いデカい白身魚だが、結構な時間煮込んでしまっても身がバサバサにならないのがクエの魅力の一つだ。たいていは熱燗でほろ酔いになっているから鍋から引き上げるのを忘れがちになる。慌てて鍋から回収してもちゃんと美味しい。

 

魚なのに身肉のコシの強さ?が特徴的だ。フグよりも野性味を感じて食べ応えがあるのが嬉しい。普通の白身魚を想像するとまったく別モノの力強さがある。

 



 

都内各地にある土佐料理の老舗「祢保希」が冬の名物として提供しているので、地の利のある銀座店で堪能することが多い。クエの刺し身や唐揚げ、カツオのタタキあたりを肴に熱燗を楽しみながら鍋を待つのがお決まりのスタイルだ。

 

いつも雑炊が出されるタイミングでは満腹になっているのが残念無念である。極上のダシで味わう雑炊なのに一口ぐらいで断念しちゃう。そのくせ数時間後にペヤングを食べたりするから、まさに愚の骨頂だろう。

 

鍋を美味しく味わうために大事なことは飲みすぎないことと春菊を入れないように気をつけること。これに尽きると思う。