血のにじむような努力と汗の涙と怒号飛び交う猛練習を経て(大ウソです)、なんとか形が整ってきた。と思う。
意気込んで私が作詞したオリジナル曲は、諸々の都合でお蔵入りとなってしまった。多分、来年大晦日の紅白で発表することになりそうだ。
演奏するのは7~8曲。平成の曲は1曲だけで残りはすべて昭和だ。当時のニューミュージックというか、フォークというか、そんな感じの曲や、歌謡曲も取り入れた。アコギで奏でると結構格好良くアレンジされるから面白い。
演奏は卓越した二人の技能のおかげで問題ない(何気なくプレッシャーをかけているわけだが…)。あとは私がちゃんと歌えるか、真っ白にならないかという心配だけだ。
先日、初めてスタジオ練習に行った。アンプを通したアコギの音、マイクを通したボーカルの音との調整が目的だ。
などと偉そうに書いてみたが、生音とは違う感覚に多少戸惑った。やはりカラオケとは異質な世界だ。当たり前か。
素人バンドだから持ち時間すべてをジャンジャカ演奏するほどレパートリーの幅が広いわけではない。必然的に曲の合間に適度に喋らないとなるまい。
そのあたりもそこそこ考えないといけない。なかなか厄介だ。
ここ3ヶ月ほど、何度も集って練習してきた。率直に言って終わってしまうのが残念だ。ライブをやりたいというより、定期的に集まってジャカジャカやって、一喜一憂して、反省会と称して飲んでクダまいた時間が終わってしまうのが残念無念である。
世の中に無数にあるオヤジバンドは、きっとこの感覚が楽しくて全国的に増殖しているのだろう。
大人の男が友人達と酒を飲む場合、たいていは昔話か難しい話か、不健康自慢あたりが話題の中心だ。バンド練習の後の酒は、本番当日へ向けた課題に熱くなったり、楽曲をネタにしたアホみたいな笑い話だったり、なかなか楽しい。それこそライブ感がある。
10年ぐらい前まで、割と真面目に草野球に精を出していたのだが、あの頃の感覚と似ている。炎天下でボールを追うのは終わったあとのビールのためだった。
週末の昼間に大汗かいて、その後にグビグビ飲んでいた時間が草野球の醍醐味だった。
東京ドームでも試合をしたことがあるが、深夜というか明け方の低料金枠で借りたので、終わった後の飲み会が成り立たずに面白くなかった。
やはり、夏の真っ昼間の河川敷が最高だった。いつも通った蕎麦屋で生ビールとカツ煮(カツ丼のご飯抜き)で反省会をするのが無性に楽しかった。
ある時期は、旧友達とカヌーを趣味にしようと企んだこともあった。何人かが組み立て式のカヌーを購入し、教室まで通ったりした。何度も出かけたカヌー遊びも、結局は河原とか湖畔でのバーベキューとビールが主目的になった。
オトナの趣味って結局、その後の「反省会」が楽しみの多くを占めるのかもしれない。
子どもの頃の部活の連帯感みたいな感覚にアルコールがトッピングされるわけだから楽しくないはずがない。
さて、バンドの話だ。つくづく、誘われた時に「いえいえ、オイラなんて」とか「滅相もねえ」とか、もっともらしくイヤがったり、遠慮しなくて良かったと思う。
図々しく「面白そうだね、やるやる」とか言って子どもみたいに手を挙げた自分のバカっぽさに一時は頭を抱えたくなったが、なかなか得難い経験が出来た。
日々の生活とはまるで関係のない事柄に没頭する時間は想像以上に精神衛生面でプラスの効果を発揮する。
なれない音楽活動?に精を出した時間はとても愛しい時間だった。ギターの二人から退場宣告を受けずに済むなら続けていきたいものだ。
4 件のコメント:
血の滲むような努力と汗と涙と怒号飛び交う猛練習・・!!∑ヾ( ̄0 ̄;ノす、凄い。(;´▽`A`
只ならぬナイス・ミドル・バンドですね!
良い時間を過ごされているようで何よりです。
音楽は世界共通言語ですし、良いですよね。
世界平和のためにも(?)、続けて、がんばってくださいね!
応援しております!(^^)
大阪様
コメントありがとうございます!
練習の実態は、3人がそれぞれにオベンチャラ言ったり、持ち上げたり、やる気をなくさないように細心の注意を払っているだけ?だったりします。
富豪記者様
昭和好きとしては是非ライブに行ってみたいですが、やはり告知はなしでしょうか?何か詳細が分かるウェブサイトがありましたら是非お知らせ願います!
玉
玉さま
広く告知するほどの根性はさすがにありませんが、せっかくですので、もしよろしければ下記アドレスにメールをいただけたらご案内いたします。
info@np-net.co.jp
標題に「富豪記者ライブの件」と御記載いただければ、詳細を折り返しメールいたします。小一時間の素人演芸ですし、当日はバタバタしてご挨拶も出来ませんが、それでもよろしければご案内いたします。
よろしくお願いいたします。
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