若い頃は牛肉ばかり食べていたが最近はすっかり豚派になった。ラーメン類を食べる時もチャーシューが第一目的だし、モツ焼き屋にもわりと頻繁に出かける。高級中華に行っても前菜に甘めの味付けのチャーシューがあればそればかり食べる。
自宅でも生姜焼きやら豚しゃぶやら味噌ダレで焼いたりと豚中心の簡単調理に励んでいる。ふるさと納税の返礼品も高級豚肉を好んで取り寄せている。
豚好きにとって聖なる一品と呼びたくなるのがトンカツだが、時には衣の存在が気になる。すぐ太るし血圧やコレステロールを一応は気にする私にとって衣の存在はまさに「愛憎愛半ば」みたいなものである。
そんな私にとって願ったり叶ったりの一品がポークステーキである。最近、店舗が増えつつある「マロリーポークステーク」に出会ったことは近年の大きなトピックスといえる。
世に豚料理は数々あれど素直にポークステーキを標榜する商品は少ない。これって不思議なことだ。豚派の人々にとっては間違いなく喜ばしいメニューなのに惜しいことだと思う。
豚肉特有のパサつきや脂部分の処理が難しいのだろうか。理由は分からないが豚肉一本勝負のステーキはもっと普及して欲しいと切に願う。
マロリーポークステーキに関しては独自の調理法があるらしくしっかりと肉の“シットリ感”が活かされているのが嬉しい。おまけにアホみたいに高いイキった牛肉ステーキ専門店とは違って価格も手頃だ。
骨こそ付いていないがいにしえのアニメ「はじめ人間ギャートルズ」に出てきたウマそうなドデカい肉塊みたいなサイズも注文できるのが有難い。お上品にチンマリ提供される高級牛肉店の肉にはガッカリするが、ここではゲンナリするほどデカい肉に出会える。
ソースというかタレがまた独特の味わいで感心する。焼肉のタレとも違う焼鳥のタレとも違うここの肉に妙に合う他には無い味である。ビシャビシャつけてもウマいし、チョこっとつけてもウマい。
日本橋にある店舗でも食べることがあるがウーバーイーツでも頼めるので面倒な時はデリバリーで楽しむ。デリバリーだとお店だったら恥ずかしいぐらいの量を注文して何度かに分けて食べるほどお気に入りだ。
さすがに余っちゃうこともあるので、そういう時のお楽しみが“マロリーチャーハン”である。自称「炒めメシの達人」である私だ。付属のソースを活用して細切れにしたポークステーキにみじん切りタマネギを加えて炒めメシを作る。
ソースのせいで失敗のしようがない。追加する調味料はコショウぐらいで充分かもしれない。肉をせっせとハサミで適当なサイズにカットする作業が面倒だが、それさえこなせば至高の豚肉炒めメシがアッという間に完成する。
みじん切りタマネギは既成の冷凍品が常備されているのでそれを使えば簡単。みじん切りだから解凍作業は不要。フライパンで炒めていればすぐに食べごろになる。
もっとも、タマネギ無しでも肉とソースの味が完ぺきなのでコメさえあれば充分に豚派が泣いて喜ぶウマい炒めメシを作ることが出来る。
最近はウーバーでマロリーポークステーキを頼む際には、翌日に作ることになるこの特製炒めメシこそがメインの目的になっている気がする。
先日、同年代のメンバー4人での飲み会でウーバーの話になったのだが、驚くべきことに私以外にはウーバーをまったく使っていなかった。ネットスーパーも使わないらしい。
私の横着ぶりが際立ってしまったみたいだが、私に言わせればこうした横着も一種の老後対策である。老人になった際にネット系の便利なサービスを使いこなせないと自分自身がツラいと思う。
ネットのサービスは日々進歩しているからちょくちょく覗いて活用していないと付いていけない日が来ちゃうかもしれない。とくにネットスーパーなんかは商品の探し方やどんなものまで頼めるかなど日頃から使いこなしていないと案外わかりにくいものだと思う。
膝が痛い、腰がダメだとか言い出した時にいきなりネット系のサービスを使い始めようとしてもズンズン進化している仕組みがなかなか理解できない可能性もある。そうなったら一大事である。
という「言い訳」を声高に主張しながら今後も無駄遣いに精を出そうと思う。










