外食を語る際、なんとなくチェーン店はダメみたいな思い込みがある。居酒屋、ラーメン屋、寿司屋、ステーキ屋、鰻屋等々、ジャンルを問わず世の中にはそんなイメージが少なからずある。
どこか安直な選択みたいな気分になってしまうのが原因だろうか。私自身もそんな意識があるのだが、そうは言ってもロイヤルホストは何でもウマいと思うし、大好物の牛丼はチェーン店に頼るしかない。
さて、チェーン店をどことなく低く見ている私にとって嬉しい誤算のお店がある。中央区界隈に結構な店舗数を持つ「鮨とおでん&」というお店がそれだ。
何年も前だが、八丁堀近辺に住んでいた時に近くにオープンしたので訪ねたことがある。わりと何でも美味しくて、そもそも寿司とおでんの両方が楽しめるわけだから有難い店だった。
でも、なんとなく寿司やおでんに対してお店自体の“渋さ”を求めてしまうワガママな嗜好が邪魔をして何度も通うほどではなかった。
今年になって今の私の住まいの至近距離に「鮨とおでん」の新店舗が出来た。徒歩2分弱である。わが家から一番近いコンビニが徒歩2分だからそれより近い。行かないのはもったいない。
で、何度も訪ねている。渋さはまったく無いのだが以前訪ねた系列店よりも美味しさが進化している感じで毎度うならされる。
渋さだとか店内の騒がしさだとかを抜きにしたらここだけで外食は完結しちゃうと言っても大げさではない。まあ、渋さや雰囲気も店選びには欠かせないのが現実ではあるが。
おでんもキチンとウマい。寿司もちゃんとウマい。シャリが実にマトモ。おまけにアテ巻きと称する酒の肴にちょうどいい巻き物も気が利いている。玉ねぎカツオ巻きやら塩辛チーズ巻きやらブリガリ巻きなど注文せずにはいられないメニューが揃う。
おでんと寿司の他に焼鳥もちゃんとしている。この〝三大オヤジ好み〟が揃っているわけだから無双状態だろう。酒の種類も豊富だ。いつも繁盛しているのも納得だ。カウンター席が無いので一人でフラっと入れないのが残念な点である。
先日、シメの一品として「おじや」を注文してみた。いろんな種類があるなかで選んだのは明太バターおじやである。おでん鍋に残ったダシをベースにするわけだからマズく作りようがない一品だ。お店の人が作ってくれるのもラクチンで有難い。
アテ巻きをさんざん食べていたので満腹に近かったのだが、あまりのウマさに卒倒しながら茶碗3杯分ぐらいペロペロ食べてしまった。大げさだが、今年食べた数限りない食べ物の中で一番美味しかったかもしれない。
若者言葉の「ヤバい」を還暦オヤジなのに連発しちゃうほどの味と表現すれば分かってもらえるだろうか。分かるはずないか…。
ちなみに食べ過ぎが続いた日など体重調整?を意識する時は某チェーン店のモツ焼き屋に行くのが私の習慣だ。そこの一品料理類のダメダメさに半ば呆れながら過ごすのが毎度のことなのだが、それに比べると同じ「チェーン店」でも雲泥の差がある。
太りたければ「鮨とおでん」に通えばアッという間に目指す体重に到達するはずだ。いつも節制も頭に入れておでんと焼鳥のささみだけで終わりにしようと決意して出向くのだがナゼか帰宅すると腹パン状態で困ってしまう。
昨年、もろもろの節制のおかげで15キロ近く落とした体重が今年に入って3〜4キロはリバウンドしている。原因はいくつかあるが、近所に出来たこの店が少なからず影響しているのは間違いない。





