私にとって止まり木と呼べる店が目白にある「鮨おざき」だ。オープンしてからまもなく2年。界隈では気鋭のお寿司屋さんである。
この店の大将とは結構長い付き合いになる。彼が独立前に働いていた店の頃からだから、10年、15年にもなるだろうか。
昔から研究熱心だったから、今もあれこれと趣向を凝らしたウマいものを食べさせてくれる。
店が混雑していない時は、ついワガママな注文をしてしまうのだが、いつも臨機応変に対応してくれる。
職人としての引き出しが多いから無茶ぶりみたいなワガママにも応えられるわけだ。決まり切った仕事だけをしている店とはその点が大きく違う。
少食になってしまった私は、いつも同じようなものをチョビチョビ食べているばかりだが、おまかせコースのお客さんに出される料理を横目で見ていると、いつも感心させられる。
素材を活かしながらもニクいアレンジがしてあったり、お客さんの飲んでいるアルコールに合わせて料理を組み立てたり、細かく目配りをしている。
安い店ではないので、当然といってしまえばそれまでだが、高い店にありがちな店側の都合を押しつけるような高飛車なところはまったくない。
一見さんでも肩が凝らない雰囲気でウマいものが楽しめるはずだ。お馴染みさんになれば居心地の良さは言うまでもない。
ダラダラと野暮ったく飲んでいる私は寝落ちしそうになったこともあるほどだ。反省。
ネタの良さはもちろんだが、シャリも粒感がしっかり感じられて素直に美味しい。
余計なツマミは無しにして握りだけを15貫ぐらい食べてみたいと思っているのだが、数々のツマミを前に毎回挫折してしまう。
揚げ物も実に丁寧で文句なし。エビフライ、アジフライ等々、毎回食べたくなる。時にはタルタルソースまで作ってくれる。
「ソースマン」であり「タルタル人」である私にとってはシャングリラ、すなわち理想郷である。夢でキスキスキス!って感じだ。
こちらは上等なマグロを揚げてもらった一品。火加減が絶妙だった。マグロフライなんて邪道だろうと思ったが、すこぶる美味しかった。
日本酒の品揃えも豊富で酒好きのお客さん達を喜ばせている。私もマイぐい呑みを店に預かってもらっているので、時にはカンカンに熱くした日本酒をチビチビと楽しむ。至福の時間だ。
私の職場がある池袋は知る人ぞ知る「寿司不毛の地」である。ひと駅隣にこういう名店があることが私の池袋生活に憩いをもたらしてくれていたわけだ。
禁煙の店なのに週に1度は通ってしまう店は私にとってここだけである。近いうちに職場が京橋に移転するのだが、私の家と目白はさほど遠くないので今後もワガママな客として通うことになりそうだ。
ということで、最後は私がいつもシメに食べるおぼろカンピョウ巻きの画像。お店特製のおぼろとカンピョウが極上のハーモニーを奏でる一品。最高のデザート?である。
お店のインスタはこちら。
https://instagram.com/mejiro_sushiozaki?utm_source=ig_profile_share&igshid=1x2cwaicwqxj9
2 件のコメント:
いつも御贔屓にして頂きありがとうございます!
ウマくて居心地が良いから、ヘビーローテーションです。
コメントを投稿