寒い時期は鍋が人気だ。私も時々は食べるが生粋の鍋好きというほどでもない。理由は単純だ。いい歳して野菜嫌いだからである。ちょっと恥ずかしい。
野菜の無い鍋といえば新宿にある「玄海」の水炊きに尽きる。白濁スープに鶏肉だけという最高の組み合わせなのだが、いかんせん新宿に行く用事も意欲もないためご無沙汰状態だ。
娘と同居して3年半以上が過ぎた。娘は普通の人だから鍋料理が好きみたいで時々誘われる。甘甘父ちゃんとしては付き合わないわけにはいかない。鍋以外の一品料理も楽しめる店なら黙ってスポンサーになる。
こちらは人形町にある「やましょう」の豚肉のミルフィーユ鍋である。もつ鍋専門店なのだが、この鍋も捨て難いらしい。この店は上等な馬刺しがウマいので私はそちらをメインのつもりでレモンサワーなどをグビグビ飲む。
馬刺しの他に馬肉ユッケも注文。こちらも馬刺しに使う上質な赤身肉が流用されているから文句なし。ユッケはともかく馬刺しは値付けがかなり高いのだがそれを差し引いても注文したくなる。
白菜の芯は苦手だから葉の部分だけを豚肉と一緒に味わう。まるで子供みたいだ。酢醤油のようなタレを追いがけすると味が締まって最高だ。肉や野菜を煮た後のスープも絶品だった。残ったスープを持ち帰りたくなったほど。
別な日、小伝馬町にある「馬舌屋」という居酒屋で馬肉のすき焼きを食べた。馬肉が大好きな私としては大歓迎である。ここでもまずは馬刺し7点盛りを肴に芋焼酎をグビグビ。
エイヒレやさつま揚げも炙って出されるから熱々で嬉しい。それぞれ常温か温かいかで味わいはまるで違う。その一手間が店の印象を左右する大事なポイントかもしれない。
ついでに数本頼んだ串焼きも満足できるレベルだった。種類もかなり豊富だったので焼鳥気分の時はそっちを中心にオーダーするのもアリだろう。
で、馬肉すき焼きである。ナマでも食べられそうな赤身肉の薄切りが野菜とともに登場。すき焼きとは名ばかりで肉はしゃぶしゃぶ程度に鍋で泳がすのが大事だ。
割下がちょっと濃すぎる印象があったが溶き卵とあえて味わうことを前提しているのだろう。いつもナマで食べている馬肉だが、軽く火の遠った赤身もさっぱりしていてオジサマ向きである。
鍋のシメもあれこれ用意されていたが、この日はちゃんぽん麺を選択。割下が煮詰まってきて濃すぎるので、麺用に新たな溶き卵をもらって味わったら満足する仕上がりになった。
ここ1か月ぐらいやや暴飲暴食傾向が続いている。通い始めて1年が経ったキックボクシングジムもサボりがちだ。3か月続けば上等、半年続けば偉人だと自分に言い聞かせてきたせいで1年経過したことに満足して妙な達成感がある。いかんいかん、初心に帰らないと肥満街道に導かれてしまう。
久しぶりに体重計に乗ったら、せっかく15キロ落とした体重が2.5キロぐらい増えていた。これを「太っちゃった」と解釈するか、はたまた「12・5キロも減らしたままだ」と捉えるかは大きく違う。
自分を甘やかすのが得意な私は後者の考えに傾いている。シャバダバである。