2009年1月7日水曜日

ミッチージュニア


いきなり変なイラストでスイマセン。社内のデザイナーが遊びで書いてくれた私の似顔絵だ。いうまでもなく真ん中が私。麻生さんとオバマさんと会談中というふざけた構図だ。実物の私はもう少し二枚目だと思っているが、はたして真相はどうなのだろう。

イラストついでに今日は政治ネタを書きます。

渡辺喜美元行革担当相が暴れている。父親であるミッチー氏もその昔、離党するしないで一悶着したことを思い出す。

現政権のヘボ低空飛行に付き合っていられない気持ちは当然なのだろうが、選挙が圧倒的に強いからこそ可能なパフォーマンスという見方が支配的だ。

別にミッチージュニアを応援するわけではないが、政治の世界って、どこかでノロシを上げるか否かでその後の運勢が変わる傾向がある。

麻生首相だって、ほんの10年前には誰も将来の総理候補という認識はなかった。あの小泉さんだって懲りずに何度も何度も総裁選の泡沫候補を続けた結果、突如吹いた風によって権力の座を手にした。

ミッチージュニアが何を狙っているのかは分からないが、遠からず必ず起きる政界再編の際には、いま暴れていることが基本的にプラスになると信じるからこその行動だろう。

早いうちから大声を上げていたという事実は、改革派のイメージを色濃くするし、陣笠議員ではなく、すでに大臣経験もあるという点も、とりあえず薄っぺらさを感じさせないキャリアになる。少なくとも再編時にキャスティングボードを握るには、自民党反主流派のままでは苦しい。

政界における「早めのノロシ」で一種の先駆者なのが鳩山由紀夫民主党副代表だろう。弟の邦夫氏の方が政治の世界では大先輩だったが、遅咲きデビューの由紀夫氏、まだヒヨッコ議員時代に「新党さきがけ」を結成。中心的役割を果たして一気に大物議員に昇格して現在に至っている。

民主党政権が誕生した場合、首相の座は小沢氏ではなく、鳩山副代表という見方が永田町を中心にひとつの定説になっている。小沢氏の健康問題や菅副代表のカラーなどの理由で党の実質的オーナーである鳩山氏がトップの座につくという見方だ。

もちろん、まだ紆余曲折はあるだろうが、鳩山氏が遅咲きデビューのまま自民党でくすぶっていたら、こんな話は出てこない。「早めのノロシ」がうまく作用した典型的な例だろう。

気概、信念、明確な国家観を持つ若手中堅議員は多い。ただ、多くが選挙に不安を抱えている以上、党人としての常識を無視してノロシをあげることは不可能。必然的にノロシを上げられるのは、選挙地盤が盤石な二世、三世議員に限られるという構造的な問題が気になるところだ。

オバマ氏を選んだ米国のような「CHANGE」は日本の政治システムでは難しい。この点だけは米国の仕組みが羨ましい。

いやらしい見方をすれば、日本人の頭の良さ、ズルさ改めて感じる。米国とは違い、権力を簡単に手放さないで済むシステムを権力側が営々と築いてきたからこそ、転換が必要な時代になっても転換が出来ない。そんな気がする。

どう転んでも今年は総選挙が行われる。果たしてどういう結果になるのか、ついでにどんな人物、どんな新しい名前がノロシを上げるのか、なかなか興味は尽きない。

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