友人の日記を覗く目的でmixiに出没することがある。私の場合、友人の日記にチャチャ入れコメントを書くぐらいなのだが、暇な時に覗いたつもりが結構熱くなって書き込むこともある。
思えば、日本中のオフィスで日夜横行する“業務逸脱mixi”に費やされる時間って、時間人件費に換算したら天文学的な数字になるのだろう。
それはさておき、旧友の日記でひょんなことから雑誌「GORO」の話題で盛り上がった。
私たちの世代は「GORO世代」であることは確かだ。
エロ本とは一線を画しながらも、実質的にはそんな存在として一時代を築いた雑誌だ。話題のヌードグラビアといえば「GORO」が発信源だったし、いまでも、衝撃的だったグラビアのことを随分と覚えている。
水沢アキの登場も衝撃だったが、旧友は昨年ひょんなことから本人に会う機会があって「ボク、あなたの載ったGOROを持ってました」と告白したそうだ。
束の間、少年時代に戻って、頬が赤くなるような気分を味わえたのなら実にうらやましい。最近すっかりそういう気分になることがなくなった。
いつのまにか分別顔して生きていても、男なら誰もが、“お世話になったアイドル”とか“お世話になったグラビア”のことは割と鮮明に覚えている。
勝手に妄想し、勝手に想像する。少年なら誰もが通る道だ。
妄想と想像。願望とも表現できるが、あの頃の頭の中ってロクなことを考えないから、結構、変な夢も見たりする。
当時、友人達の間では、そんな下らない夢自慢があったように思う。「夕べ、誰それが夢に出てきたぜ」といったパターンだ。
「誰それ」の部分は石川秀美だったり早見優だったり、ませたヤツだと「愛染恭子」だったりした。
私だって、いまだに相変わらずの夢を見る。とぼとぼ歩く私の横に白い高級車が停車し、スーっと運転席の窓が開く。そこにはハンドルを握る巨人の高田選手(現ヤクルト監督)がいて、ニヒルな笑顔で「乗っていくかい」と声をかけてくれる。
なぜか、同じシチュエーションの夢で、ハンドルを握っているのが「ハマショー」の時もある。いったいどういう深層心理が私にあの夢を見させるのだろうか。
男のほうに興味があるわけでもないのに、女性タレントが登場するバージョンはあまり記憶にない。以前にもこのブログで書いたが、なぜか私がプリンセスプリンセスのベーシストになって武道館で演奏する夢は何回も見たのだが、色っぽい夢のチャンスはない。
決して優等生ぶるつもりはない。私も怪しい夢は見る。ただ、私の場合、有名人ではなく、親しくない知り合いとか、友人の恋人とか、友人の奥さんが怪しげな夢に登場する。考えてみれば、そっちのほうが危険な精神状態かもしれない。健全ではない。
有名人との妄想といえば、ひとつだけ思い当たることがあった。5~6年も前のこと、ひょんなことから二人の女性と食事をする機会があった。
一応、二人とも有名人だったが、ひとりは、活字の世界で活躍する文化人ジャンルの人。もう一人は我々の世代の男子には、多少は名の通った綺麗なタレントさんだった。
なぜか上野で焼肉を食べて、なぜか上野で飲み直した。すっかり夜も更け、なぜか私がタレントさん一人をタクシーで送ることになった。
夜更けに女性と二人。相手が誰であろうといろんな想像をしてしまう。悪い癖だ。酔いも手伝って、車内の私の妄想は勝手に膨らむ。急に後部座席に二人で座ったこともあって妙に距離が近い。
この時、自分の想像力が宇野鴻一郎(古い?)レベルだということを痛感した。
なぜか石野真子の「狼なんか怖くない」という曲の歌い出し部分が3分に1度ぐらい脳裏をよぎる。
妄想が始まると不思議なもので、その女性がなぜか魅力的に見えて仕方がない。困ったものだ。
タクシーに乗っていた時間は30分ぐらいだったろうか。私の“宇野鴻一郎オーラ”は相手に伝わってしまったようで、それまでと比べるとビミョーに会話がぎこちなくなってしまった。
結局、狼になることもなく、送られ狼に変身してもらったわけでもなかった。オチがなくてスイマセン。
でも、思い描いていたことが妄想だったと自覚した瞬間って何であんなに疲れるのだろう。私が単にアホなんだろう。
最近、全然「富豪」っぽい話を書いていない。これも不景気のせいにしておこう。
2009年5月26日火曜日
Mixi、GORO、宇野鴻一郎
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3 件のコメント:
お世話になった方々;
可愛かずみ
深野晴美
森田水絵
あたりですね。
もちろん宇野鴻一郎の小説でも痺れてました。
でもそんな現場には未だ出くわしたことはありません(笑
懐かしい名前のオンパレードですね。
携帯もインターネットも無かった時代、
乏しい情報のなか、雑誌メディアの役割は
今とは違いましたよね。
週刊現代、週刊ポストあたりのグラビアだって
当時は貴重でしたし、雑誌に連載されていた
宇野鴻一郎の小説の挿絵ひとつにメロメロでした。。
14~5年前に韓国に仕事で行っていた際に、どこかの日本人が持っていったヤンマガのグラビアを当時の会社の韓国支社のスタッフ見て、「すごいエロ本ですね!」と言って大騒ぎしてました。
さすがにネットが普及した現在では韓国も変わっているでしょうが、その時は自分の中学や高校生当時に受けた衝撃と同じなんだろうなと、ちょっとうらやましく思いました。
宇野鴻一郎は東スポの連載で読んでいたような。
あの当時は、東スポも食い入るように見てましたので(笑
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