パパ活ならぬ「ママ活」が深く静かに世の中に浸透しているらしい。よく考えてみればうなずける話だ。
若い女の子に小遣い付きで食事や酒などを付き合わせるのがパパ活だ。その逆バージョンがママ活である。
ホストクラブに通うような金満オバサンだけでなく、30代ぐらいのキャリアウーマンなんかも足を踏み入れているらしい。
大学生などの若い男の子がターゲットだ。男子側にとってもご馳走してもらってオトナの女性をヨイショするだけで小遣いをもらえるならキツいバイトに精を出すよりマシかもしれない。
プライドとか自尊心などを捨てちゃえば割の良い話だから意外に需要と供給が成り立つのだろう。
私が若者だった頃にそんな話が舞い込んできたら応じたのだろうか。今の感性なら絶対無理だと即答するが、若い頃ならホイホイついていったかもしれない。
生活苦の学生だったら普通にバイト感覚で応じるのも不思議ではない。どこまでの付き合いになるかが問題だが、食事や酒に付き合って小遣いもらえるなら喜ぶ若者は多いはずだ。
女性側の心理もわかる。何だかんだ言って男性上位の社会だから、男には分からないストレスに日々さらされている。
仕事絡みの会食の席なんかでも必要以上に男に気を使う。女性だからというだけで下座に座ってお酌するのが当たり前という感覚の世代がまだまだ世間の中枢にいるわけだから何かと大変だ。
そんな環境の中で男と同等かそれ以上に奮戦していれば男性が思うより遙かにムシャクシャするだろう。
ママ活という立場であれば、そんな心配もない。あくまで自分主導で自分中心に行動できるし、心地良く上から目線で言いたいことを語ったり本音で過ごせる。
女性の社会進出が進めば、男社会で男が当然にしていたことが女性にも広がっていく。ホステスさんの接待を男が喜ぶのと同じ。若くて見栄えの良い男性をからかったり、チヤホヤされたい女性が増えるのも当然だ。
そういう点ではホストクラブは普通に考えれば成長産業だろう。ホストクラブには抵抗がある女性でも、サパークラブやショーパブ、イケメンのバーテンがいるような店で楽しむパターンは多い。
癒やしを得ているという意味ではどこに出向こうが同じである。店の形態ではない。男も女も根っ子は同じような感覚でひとときの癒やしを求める。
人間誰しも異性絡みの癒しは嬉しい。だから女性が男性化しているわけではなく、単に社会の中枢に女性が増えているだけの話だと思う。
韓流アイドルを追っかけたり、銭湯アイドル「純烈」に黄色い歓声を上げるオバサマ達は“芸能人”という偶像を応援する。ジャーニーズファンに中年女性が多いのも似たような感覚だ。
応援することで喜びを感じて、それが結果的に自分の癒しにも繋がる。女性向け水商売に通う女性や、ママ活に励む女性は、単にターゲットが違うだけだろう。偶像を追うか、リアルの世界を追うかが違うだけだ。
オジサマ社会でも水商売の女性より一般女子ばかりを追いかける人が多いのと同じで、ママ活というジャンルも“素人市場”に目を向けた女性陣が増えてきたという話だろう。
然るべきポジションで頑張って働き、恋愛や結婚はメンドーだけど、自分主導で異性との息抜きの時間を持ちたい。こう思う女性なら、金銭という壁をあえて作った上でそんな行動に出るのも不思議ではない。
まあ、私がそんなことを考察したところで何にもならない。こっちはこっちでせいぜいパパ活にでもトライしてみようか・・・。
2019年1月16日水曜日
ママ活
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