今年の1月、サッポロ一番への偏執的な愛を語ってみた。カップ麺とはナゼか違うインスタントの袋麺の良さを再認識した話だ。
あれから5ヶ月、世の中はすっかり大変な事態になってしまったが、私の“袋麺愛”は今も変わらない。
で、今の私がハマっているのが「焼きそば」である。カップ焼きそばの英雄であるペヤングを愛してやまない私だが、そもそも子供の頃は袋麺の焼きそばが大好きだった。
明星食品の「じゃんぼ」が定番だった。学校から帰宅して夕飯までのつなぎに母親に作ってもらう「じゃんぼ」が私の大好物だった。
高校生の頃、たまたま一人で家にいる時に自分で作ってみたのだが、要領が分からず大失敗した覚えもある。
水加減というか、基本的に作り方の要領が分からなかったので、うどんみたいに膨らんでしまいクソマズい仕上がりになった。
今の私は、そこらへんの主婦よりも上手に作ることが出来る。袋麺の焼きそばはナメてかかると意外に失敗しやすい。だからこそバッチリ仕上がった時のウマさが妙な満足感につながる。
その後、気付けば「じゃんぼ」は世の中から消滅し、袋麺全体がカップ麺人気に押され気味になり、私もいつしか袋麺の焼きそばを食べる機会は激減していった。
そして中年になってから改めてサッポロ一番に回帰した私としては、当然、焼きそばもサッポロ一番をムホムホ食べる。でも、心のどこかでいにしえの「じゃんぼ」への想いも消えない。
で、「じゃんぼ」の後継である明星食品の焼きそばを買いたくなったのだが、近所では見つからずネットで注文してみた。
ネット上には他にもさまざまな袋麺の焼きそばがあったので、ストック好きの私としては大人買いをすることになった。
マルちゃんの「やきっぺ」は未知の商品だけあって抜群に美味しく感じた。北海道限定という表示がそそる。
きっと旅先で食べる食事のように気分のせいもあって美味しく感じたのかもしれない。でも、何度食べても悪くない。
他の袋麺と何が違うかといえば正直よく分からない。微妙に麺が細めかもしれないが、どことなくサッパリしているように感じた。
極端な話、袋麺の焼きそばの味にさほど大きな違いはない。袋麺特有のあのチーピーな麺の食感が大好きな私としては基本的に何でも美味しい。唯一の例外がマルちゃん正麺の焼きそばだ。
マルちゃん正麺といえば、ラーメンにおいても袋麺とは思えない完成度の高い麺の仕上がりで知られる。焼きそばも同じだ。ハッキリ言って凄い。実にちゃんとしている。でも私の好みではない。あれならチルド麺でいい。
袋麺の焼きそばは、あくまで昭和の郷愁に浸れる独特の安っぽさこそが魅力である。
袋麺の焼きそばを食べる際、私はソースを7~8割ぐらいしか入れない。全部入れると味が濃すぎる気がして、ちょっと控えめにする。加齢のせいかもしれないが、ここが大きなポイントである。
で、「じゃんぼ」の後継である明星鉄板焼きそばもウホウホ食べてみた。郷愁という調味料が加わっているせいで、ただただウマい。
個人的な意見だが、袋麺の焼きそばには具を入れてはいけない。素っ気なく食べるのが一番ウマい。メーカー側は具材も入れた画像を袋に印刷しているが、あれはあくまで演出である。
日清焼そばにいたってはエビまで入った画像を使用している。まるで違うと思う。個人的にはそんな邪道な事をしたら台無しだと信じている。
ちなみに日清焼そばの袋麺は、ソースがピリ辛で私の好みではない。きっと具材も含めて味付けすることを計算しているのだろう。辛いほうが好きな人向けである。
いま気付いたのだが、私の場合、具をまったく入れないから添付のソースは7~8割ぐらいで充分なのだろう。キャベツや豚バラ肉を投入する人とはソースを使う量が違うのも当然か。
そもそも私にとって袋麺の焼きそばは「おやつ」だった。おやつだから野菜なんてもってのほかである。
おやつイコールお菓子だ。“カレーは飲み物”という格言があるが、それに習って表現するとしたら“袋麺の焼きそばはお菓子”である。
4 件のコメント:
富豪様の食へのこだわりは、高級路線と庶民路線の落差とバランスが抜群です。高級路線は、なかなか真似できないのが残念ですが。
コメントありがとうございます。
ただただ雑食なんだと思います。。。
富豪様はマルシンハンバーグはお好きですか?
私は時々無性に食べたくなります。
尚、味付けはソース1択です。
館長さま
レトルトハンバーグに関しては飛躍的な進化に迎合してイマドキのモノしか食べないので、いにしえの逸品たちとは縁が無くなりました。
そんなことより、今後はマメに更新するようにしてください!
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