今年も高校野球を見に甲子園に行ってきた。2年連続でのナマ観戦だからもろもろ昨年の教訓を活かして快適に過ごすことができた。
観戦したのは2日間。いずれも午前の部と夕方の部の2部制だったのだが、暑さ対策が一番大事になるため贅沢ながらそれぞれ複数の座席を予約してみた。
昨年の経験を参考に時間帯ごとの日差しの角度を考慮して直射日光を避けるよう状況に応じて席を移動した。グランドに近い席と屋根下に位置する後部側の席だ。いろんな角度から観戦出来て楽しかった。
高校野球の面白さは最後まであきらめない真剣さに尽きる。点差をつけられて負けているチームも最終回まで逆転を信じて必死にプレーする。あの純情さというか、無垢な感じにオジサマとしては胸を打たれる。
試合前後に整列して挨拶する姿も清々しい。ベースボールとは違う野球道の世界だ。「元気な若者」のハツラツとした姿を見ているだけで何となくエネルギーをもらえるような気がする。
1日に4試合も観戦したから飲み食いもほとんど球場内で済ませた。コテコテ関西メシがあれこれ揃っているので球場内をうろうろしながら何を食べようか迷うのも楽しい。
一応、節制中の身としてはあまりドカ食いをするわけにもいかない。かといって我慢ばかりだと切ない。それなりにいろいろ食べた。ジャンクフードの極みともいえるソバメシを筆頭に牛すじ丼もウマかった。ちょっと高価な近江牛の一枚焼弁当や牛丼も悪くなかった。
それにしてもソバメシって実にヘンテコな食べ物である。あれをメニュー化した人の勇気には恐れ入る。こっそり家で作るような食べものだろう。おまけにそんなものを食べているとは他人には言えないような邪道ぶりである。それをお金を取って客に食べさせようとした感覚が凄い。
もっと言えば、どこかの店が始めたそんなものが他の店にもガンガン広まっていった事実にもビックリである。物凄くウマいかと言われればビミョーだが、個人的には好きだ。焼きそばもコメもソースも大好きな私にとって見かけたら食べないわけにはいかない一品である。
さてさて、今回の甲子園でのトピックは突然の大雨で水浸しになったグランドを早ワザで修復する天下の阪神園芸の仕事ぶりを見られたことだ。
ゲリラ豪雨で水浸し状態だったのに1時間ぐらいでプレーできる状態に復旧させた。100年以上の伝統を誇る甲子園は裏方さんの努力と技能無くしては成り立たないことを実感した。
高校野球観戦が目的だったが、昨年同様、大坂でお笑いも楽しんだ。うまく電車を乗り継げば甲子園球場となんばグランド花月は30分ぐらいで移動できる。試合のない昼過ぎの時間帯に行ったほか、帰京する日の午前中も行ってきた。
7組の漫才とその後に吉本新喜劇だ。夏休みシーズンとあって有名どころが出演していた。たまたま最前列に座れたので出演者は至近距離だ。ザ・ぼんちのおさむちゃんを久しぶりに見られてちょっと感激した。漫才は全部面白かったが、名前すら知らなかった「吉田たち」が一番面白かったのが印象的だった。
夜遅くに到着した初日を含めて3泊もしたのに球場外で食事をしたのはたったの2回。それも両方テキトーに入った串カツ屋である。食べたのはドテ煮と串カツだけだ。
1軒はなんばグランド花月のそば、もう1軒は西梅田駅近くの怪しげな古いビル内の飲食店街にあった店だ。運よく両方ともちゃんとウマい串カツだった。昨年もなんば周辺で串カツ屋に入ったのだが、そこに比べると格段に美味しかった。去年の店がよほどダメダメだったのだろう。
最近になって大学野球マニアみたいになってしまった私としては、今回ナマ観戦した高校球児たちが東京六大学などに進んでくれたら楽しい。そこから活躍してプロに行ってくれたら「アイツのことは高校時代から見てたぜ」と誰かに自慢できる。
ちなみに来月には沖縄で18歳以下の野球世界大会が開催される。日本チームは今回の甲子園で活躍した選手を中心に編成される。世間ではちっとも話題になっていないが、私としてはこの夏一番楽しみなイベントだ。
すでに飛行機もホテルも観戦チケットも確保した。世の中には野球観戦しか楽しみがないようなオジイチャンが結構いるが、いよいよ私もそっち側の陣営に加わったようだ。それもまた「いとをかし」である。
0 件のコメント:
コメントを投稿