2008年12月5日金曜日

鬼が笑う前に

来年のことを言うと鬼が笑うそうなので、今年の年末の話を書く。曜日の関係で、12月は27日から休みになりそうだ。間が抜けた感じだが、暦のせいにしてせっかくの休みを生かすつもりだ。

例年、年末には2,3日ふらっと旅行に行くことにしている。正月っぽいことを自宅で頑張るために、ちょっとの間、一人で自由な時間を作る。

年末年始に限らず、しょっちゅう、ちょこちょこ旅をしているが、やはり忘年旅行は独特。無事に一年が過ぎた安堵感も手伝ってなんとなく解放感に浸れる。

さてどこに行こうか思案中。函館は先日行っちゃったのでパス。九州方面も行きたいし、日本海側でカニ攻めも楽しそうだ。

一応、仮押さえしているのは大分・別府と鳥取・皆生。いずれも昔ながらの温泉地だ。別府方面だと、冬の時期は関サバが旬。その他にも旨そうな魚が食べられそうだし、濁り湯にも入れる。

鳥取・皆生(かいけ)温泉は、行ったことのないエリアというだけで興味がある。ましてや、ズワイガニの水揚げ日本一を誇る境港のすぐそばだ。カニ好きの私なら無条件で楽しめそうだ。

行ったことのない場所。大げさに言うと、これが年々減ってきてしまった。結構な年月を旅行好きな人間として生きているのだから仕方ない。

ちょっと足を踏み入れただけの場所も含めれば、都道府県の内、未開のエリアがほとんど無くなってきた。

いまだに一度も足を踏み入れてないのは、確か山形県と鳥取県だけだったように思う。年末に皆生温泉に行けば、残るは山形のみということになる。

皆生温泉では、ひとり旅歓迎の温泉旅館で、おまけに松葉ガニ(ズワイ)を3杯も使ったカニづくしコースを用意してくれる所を見つけて予約してある。サウナの無い宿だが、サウニストの私が、サウナをあきらめてでも行ってみたい気分だ。

でも、別府の温泉宿の壮大な露天風呂も捨てがたい。これ以外にも、本当は北陸でズワイを食べたいとか、北海道の豪雪を見ながら露天風呂に浸かりたいとか、薄着で行ける沖縄で民謡酒場でうなりたいとか、まだまだ心の中では決着がつきそうにない。

こんなことで悩んでいるのだから、結構幸せ者なんだろう。

それにしてもネット社会の便利さは、私のようなわがままな旅行者にとっては有難い。

希望条件で検索すればたいていのわがままを考慮した宿選びが出来る。旅行サイトで見つけた気になる宿の公式ホームページに飛べば、そこでまた融通のきくプランを見つけたりすることも出来る。

あなどれないのが、実際に宿泊した人のクチコミ情報。宣伝臭漂うムック本や雑誌類でしか宿選びが出来なかった昔に比べて、実に情報収集が容易になった。

宿の方としては、評判がシビアに世間に流れるわけだから大変だろう。でも結局それが淘汰につながって、真っ当な宿を増やすことになれば悪くない。

はたして、年末に私はどこを目指すのだろうか。旅行の楽しみって、私にとっては計画段階が一番。出発までに8割方の楽しみを味わうような気がする。

0 件のコメント: