夏頃だったか、このブログで「壁投げ野球」の話を書いた。自宅近くの公園にちょうど良いカベを見つけたので、グローブとボールを持って必死に投球練習に励む話だ。
さすがに飽きた。一生懸命ボールを投げるのは楽しいのだが、やはり張り合いがない。勝手にバーチャル状態で試合形式を妄想しても手応えがない。
だいたい、いい年したオジサンがひとり黙々と壁に向かって投球練習している姿はちょっと不気味だ。村田兆治みたいだ。
ということで、最近凝っているのがバッティングセンター通いだ。なんてったって、飛んでくるボールを思いっきりひっぱたくわけだから気持ちがよい。会心の一撃を放ったときの快感は壁投げよりも遙かに大きい。
今日の画像は打ち込みに励む私の左手だ。手袋をしていてもハッスルしすぎるとすぐに皮がむける。痛くてしょうがない。
自宅からクルマで20分ほど行ったところに昔ながらのシケたバッティングセンターがある。その名も「峰」だ。なぜそんな名前なんだろう。凄いセンスだ。
イマドキのバッティングセンターは、松坂とか上原あたりの等身大映像が、あたかもボールを投げ込んでくるかのような趣向を凝らした所もある。「峰」の場合、まるで昭和の遺物のような設備だが妙に安い。
30球で200円だ。いまどき珍しいと思う。その代わり、ピッチングマシーンもボロい。よく故障する。たまに投球自体を“空振り”する。これまた珍しい。
でもマシンが不調になればオバチャンに言うと最初から30球分やり直してくれる。実にアバウトだ。
ヒマな週末に出かけるので、小学校3年生の娘がついてくることも多い。子供用のバットを買ってやったら妙にハマったらしく、毎回200球近くは打ち込んでいる。アイツは何を目指しているのだろうか。
ときどき自打球が身体に当たる。すぐ泣く。それでも不思議なことに泣きながら打ち続けている。なんかこっちが「星飛雄馬の父」みたいな感じでイヤだ。
ときどき私の娘への指導を低学年ぐらいの少年達が結構真面目に見学している。娘もそういう場面になると意識して快打を連発する。男の目を意識しているみたいで気に入らない。生意気だ。
娘はひとしきり打ち込むと、ベンチに座って持参のDSに励み出す。父親の素晴らしいバッティング技術には関心がないようだ。でも、ここからが私の本番だ。結局いつも300球ぐらい打ち込んでしまう。私こそ何を目指しているのだろう。
最近は、もっとも速い“130キロ”にも馴れてきた。右方向だけでなく、しっかり引っ張れるぐらい目が馴れてきた。
たまに少年達が私の130キロ攻略バッティングを真面目に見学している。こういう場面になると俄然私も張り切る。快打連発だ。少年達の「すげ~」という声にニンマリする。娘と変わらない。
親子ともどもノリやすく図々しい性格のようだ。
このところ打撃好調だったので先日のドラフトで指名されるかと期待していたのだが、オリックスとかベイスターズですら私の指名を見送った。
仕方がないから来春はメジャーのキャンプに参加してみようかと思う。
2010年11月1日月曜日
打ち込む日々
ラベル: 趣味と健康
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