秋である。秋に生まれたせいもあって、この季節はナゼかウキウキする。金木犀の香りが漂ってくると力いっぱい深呼吸したくなる。
花の香りは、そもそも虫を誘引するためにあるらしいが、不思議なことに金木犀の香りは、虫を寄せ付けない特殊な成分があるそうだ。気高い感じがなかなかニクい。
なんか悪女を寄せ付けないように日々生きている私のようだ。
いや、加齢臭のせいで誰も寄りつかないのかもしれない。
まあ、そんなことはどうでもよろしい。
金木犀といえば桂花陳酒の元である。中華料理屋さんで桂花陳酒を秘やかに飲んでいる女性も好きだ。
そんなことはどうでもよろしい。
金木犀といえば、「堀内孝雄」である。
いまはすっかり演歌歌手だが、その昔のアリス時代、「君の瞳は10000ボルト」という凄まじい歌を熱唱していたのが堀内孝雄だ。
♪鳶色のひとみに 誘惑のかげり
金木犀の咲く道を
銀色の翼の馬で駆けてくる
二十世紀のジャンヌダルクよ
君のひとみは10000ボルト
地上に降りた最後の天使 ♪
う~ん、すごい歌だ。1978年の年間ヒットチャート第4位だそうだ。確かにあの頃はどこでもこのメロディーが流れていた。いい時代だったんだなあ。
金木犀の話だった。
花言葉は「謙虚」とか「謙遜」とか「真実の愛」とか、そんな感じらしい。これまた実直を絵に描いた私のようだ。
なんだっけ?話がとっちらかってしまった。
秋のことを書こうと思っていたのだが、支離滅裂になってしまった。
金木犀の香りを嗅いだら、どうしても松茸の香りが恋しくなる。かなり強引だ。
秋の香りという意味では、金木犀と松茸は東西の両横綱みたいなものだ。
日が暮れれば少し寒いぐらいの気候になってきた。ホッコリした食べ物を肴に一献楽しみたくなる。
秋だから土瓶蒸しである。猪口でズルズルすすって、松茸の香りを堪能してからフガフガと味わう。至福の時間だ。
秋はこれだからタマランチンである。
気が早い店ではアンキモ様も登場し始めた。冬に向かって珍味一族が私のために戻ってくる季節だ。
絶妙にウマいカラスミも予約したし、今シーズンこそは久しぶりに日本海に冬のズワイガニを堪能しに行こうと企んでいる。
楽しみにはキリがない。四季のある国、おまけに世界一の美食の国に生まれた幸せをかみしめないといけない。
そういえば、この前の血液検査では、尿酸値、中性脂肪、コレステロール等々、芳しいデータではなかった。γGPTなぞは過去最高値をマークした。
シジミ汁だけすすって静かに暮らさないといけないのだが、それもイヤだし、せいぜい「適量」を気にして楽しむことにする。
そういえば、シジミのサプリを飲みはじめることにした。青汁、黒酢に引き続き、私を支える新しい仲間だ。
シジミサプリを活用してアルコールと上手に付き合おうと思う。
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