2013年5月24日金曜日

大嫌い

ボケっと見ていたテレビで、マヨネーズ嫌いの人の嘆きを放送していた。いわく、パン屋の総菜パンにはたいていマヨネーズが入っているから迷惑だとのこと。

マヨラーにとっては歓迎すべき話だが、「アンチ・マヨ」の人にとっては死活問題なんだろう。

考えてみれば、総菜パンのマヨネーズのように、何気なくそれが当然とばかりに普及しているものは多い。

カツ丼の上に乗っかっているグリーンピースも象徴的だ。あれは不要だ。フタを外した時にフタの裏にくっついていると嬉しくなる。除外する手間がいらない。茶柱が立っていた時と同じぐらい幸せを感じる。

それにしてもグリーンピースって何がしたいんだろう?

卵でとじられた芳醇なカツには決して合わない味だし、ご飯とも相容れない食感だと思う。見た目の色合いだけで使われている。邪魔だ。

ピラフなんかに無節操に混ざっているのも困る。上にちょこんと乗っている分にはドカすのは簡単だが、全体に混ざっていたら一苦労だ。つくづくアイツは追放したいと思う。

好きな人には申し訳ないが、私はアイツが嫌いだ。

パプリカって野郎も何がしたいんだか分からない。そもそもアイツはいつから市民権を得たのだろう。昔は見かけなかった。

細切れでサラダなんかに混ざっているとピーマンそっくりな風貌だが、間違えて口に入れてもピーマンほど邪悪な味ではない。そこがクセモノだ。少しだけ心を許しそうになる。

でも食感が気に入らない。なんか脇役に徹していないというか、味もないのに存在感はしっかりある。アイツも見た目の色合いのために安易に使われているのだろう。

好きな人には申し訳ないが、私はアイツが嫌いだ。

ついでにいえば、ニンジンも何とかしてほしい。アイツもオレンジ色という部分だけが生命線なんだろう。ウマいものだとは思えない。彩りのためだけに、いわば料理をする人の美意識のためだけに安易に投入される。

とにかく、見た目の色味のために使われるけったいな野菜達がどうも好きになれない。まあ、向こうもこっちを嫌っているのだろうが。

平然と皿の上に残せばいいだけの話だが、それもそれで私の自尊心?に影響がある。

空いた皿を下げにくるウェイターとかに「このオッサン、いい年してニンジンも食えないのかよ」と嘲笑されている気がする。単純に恥ずかしい気分になるから迷惑千万である。

ちなみに私がレストランでハンバーグを食べたとする。食べ終わった時、皿の上のニンジンとインゲンはそのまま微動だにせず、運ばれてきた時と寸分たがわずに冷めた姿をさらしている。

これって結構恥ずかしいものだ。小さい子供でもあるまいし、かなりみっともない。子供なら親に叱られて一口食べたり、インゲンの並び方をいじっって格闘したふりをするが、私の場合、誰も叱ってくれない。一切ノータッチだ。

ウエイターはお節介にも「お済みですか?」とか「お下げしてよろしいですか?」と私の恥を強調するかのように私を詰問する。あれがツラい。

私にすれば「ニンジンもインゲンも注文してませんけど」と言いたくなる。死ぬまでに一度そんな戯れ言を真顔で言ってみたい。本気でそう思う。

先日、12歳になる娘とモスバーガーに行った。娘の注文は「極みバーガー・タマネギ抜き」である。

モスの極みバーガーは、肉以外にはタマネギしか入っていない。すなわち、娘は「肉だけバーガー」を頼んでいるわけだ。実に恥ずかしくみっともないことだが、それが現実だ。まさに「遺伝子、恐るべし」である。

子は自分の鏡なんだと少し落ち込む。

話は変わる。

根っからの東京人として最近の気に入らない風潮をもう少し書いてみる。すべては自分勝手な意見であり、あくまで個人的な偏屈理論なので御容赦願いたい。

銀座あたりの高級寿司屋あたりで顕著なのだが、安易に「ゆず、すだち系のしぼり汁」を使うのがイヤだ。

イカとかコハダとか、当然のように塗りたくったり、垂らしまくってくる。味が台無しだと思う。女性に媚びを売っているのだろうか。女性が強くなった時代の象徴かもしれない。

香水をぷんぷんさせて寿司屋に来るような味の分からないホステスにはウケるのだろうが、魚の香りも味も全部ぶっ飛んでしまう。あれはヤメてほしい。

そういえば、やたらと増殖した小洒落た日本蕎麦の店で、せいろを塩で食ってくれとか言われる機会も増えた。オイオイって感じだ。絶対に違う。蕎麦は蕎麦つゆだろう。それ以上でもそれ以下でもない。

塩で蕎麦食ったってウマくも何ともない。一口目はつゆをつけずに食べろとか、分けの分からない「流儀モドキ」のせいで、なんだか蕎麦の世界まで窮屈になっているのは滑稽だと思う。

今日は下世話な文句ばかり書き殴ってしまった。ちょっとイヤなことがあったから、ついついブツブツモードに突入してしまった。

結構スッキリした。

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