親バカ全開の日々が続いている。この春、大学に入った娘がようやく一人暮らしを始めたので、アレコレと世話を焼いている。
コロナのせいで引っ越し計画が大幅に遅れ、スポンサーである私にとっては大打撃だった。3ヶ月以上もムダに家賃と管理費を払い続けてきた。
娘が入居しなくても、私がセカンドハウスとして怪しい使い方でもしていれば元は取れたのだが、女子学生専用マンションだからそれも無理。勝手に入ることすら出来ない。
大学はまだリモートでの講義が続いているようだが、キリがないので6月の半ばに引っ越しさせることになった。
まもなく19歳になる娘にとって初の一人暮らしである。本人は淡々としているのに父親の私がやたらと感慨に浸っている。
こんな小さかったのに、いっぱしの顔で自炊とかを始めるわけだから感無量だ。娘と私は一緒に暮らしていたわけではない。私の元から巣立つわけではないのに引っ越しを機に私がウルウルするのはバカみたいである。
引っ越し当日から不便なく暮らせるように必要なものをバンバン送り届けた。かゆいところに手が届く大サービスである。
電子レンジ、掃除機、テレビといった普通に思い付くものはもちろん、バスマット、風呂用のイスや防かび燻煙剤などあれこれと揃えた。大サービスである。
男の子だったら、あえて不便さを感じさせて親の有り難さを思い知らせようと企んだかも知れないが、そこは愛する娘である。甘甘父ちゃんとしてハッスルしてしまった。
甘やかすことは絶対に良くない。分かっているのに甘やかすわけだから、ひどい話ではある。私にとって一種の自己満足なんだろう。
まさにパパ活?である。
でも、娘がこの先の人生で引っ越すたびに、今回の引っ越しにおける涙ぐましい父親のサポートを思い出してくれるなら本望である。
引っ越しから2日後ぐらいには、ネットスーパーで必要になりそうなものをドバドバ送りつけた。
青汁や野菜ジュースといったヘルシー系からハーゲンダッツや高級レトルトなど、ここでも甘甘父ちゃんの大いなるお節介が炸裂である。
調味料がやたらと増えすぎたようで、娘にとってはありがた迷惑だったみたいだ。そうはいっても、連日、自炊の成果を画像とともにLINEで送ってきてくれるから、今後もスーパー過保護パパとして頑張ろうと思う。
娘の引っ越しによって、母親と二人きりの生活になった息子へのフォローも一応考えないといけない。
ダウン症の息子は理解力が普通よりは劣る。仲が良かった姉がいなくなったことでさすがに寂しさもあるようだ。
で、先週末は元家族で箱根まで小旅行に出かけた。ダウンちゃん大喜びである。姉とじゃれる一方で、私ともチン毛やすね毛の引っ張り合いバトルに励んでいた。
中学生のウチのダウンちゃんもいずれは施設をベースに暮らす方向で考えている。彼にも自立の日はやってくるわけだ。
その際も、甘甘父ちゃんとしてあれこれサポートしてやらないと不公平だから、余力を残しておかないといけない。
シングルライフを謳歌しているつもりの私だが、人並みかそれ以上に子供に絡んだ時間を過ごしている。これはこれで幸せなことだ。
こういう時間をしっかりと味わっておけば、いつの日か淋しく孤独死を迎えることになっても納得できそうな気がする。
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