2020年10月21日水曜日

クルマで「アレクサ」

運転免許を取って37年。わがカーライフに革命?がおきた。「アレクサ~」と呼びかけると音声認識であれこれやってくれるデバイスをクルマに搭載して使い始めた。

 

https://news.infoseek.co.jp/article/mota_5008847/

 

Amazon Echo Auto」という発売されて間もない商品である。アナログ人間だから最新のデジタル商品に手を出すことは人生初の快挙である。

 



 

知識も情報も興味も無かったのだが、娘にプレゼントされたから使わないわけにはいかない。さっそく装着してみた。

 

付属品の装着具は使い勝手が良くないし、何より見た目が美しくない。声の聞き取りなどを考えてエアコン通風口にセットするのが基本らしい。

 

メーカー側の装着例画像だとこうなる。

 



 

非常にカッチョ悪い。コードが出っぱなしだし、無理やり付けた感じで妙に存在感が誇張されている。こんな感じに取り付けるのはゴメンなので上の画像のように目立たないところに両面テープでくっつけた。

 

結果は何も問題なし。時折、音声が聞き取られないことがあるが、設置場所というより私の声量とイントネーションが原因のようだ。

 

機械に向かって話しかけるという行為自体が死ぬほどイヤだったのだが、そんな昭和人の無意味な矜恃?はほんの5分で消え去った。ただただ便利である。

 

今の私の車内音楽環境は数百万曲を自由に聴けるAmazonミュージックが基本だ。スマホを介してブルートゥースでクルマのオーディオに繋いでいる。

 

運転中に曲を探すのは無理だし、なにより楽曲数が膨大すぎるので、よく聴く曲はあらかじめいくつかのプレイリストを作って整理してある。

 

当然、どのプレイリストを選んでどういう順番で聴くかは目と指に頼らないとならない。運転中は面倒だ。操作できるのは信号待ちの際や停車中に限られる。

 

そんな作業から解放してくれるのが、今回の新商品だ。「アレクサ」という名の世界中でこき使われているヤツが私のクルマの中でも頑張ってくれる。

 

「アレクサ、“香水”聴きたい」。こう言うだけで瞬時に♪ドールチェ、アーンド、ガッバーナ~♪が流れ出すわけだ。

 

「アレクサ、“ヴァンヘイレン”かけて」といえば、シャッフルで流れ始める。嫌いな曲がかかれば「アレクサ、次!」の一声で飛ばしてくれる。

 

「静かな曲をかけて」、「元気な曲をかけて」、「キャンディーズが聴きたい」といったテキトーな注文にも応えてくれる。運転中に脈略無くいろんな音楽を聴きたい私にとっては実に有難い。

 

まだまだ音楽を聴く以外には使いこなせていないが、クイズやトリビア話も用意されている。「クイズ出して」と言えば、実にシュールなクイズを出題してくる。


鬼が乗ってるサラダは何?


答えはオニオンサラダ。そんな切ないクイズが展開される。

 



 

「ニュースを聴きたい」といえば、NHKを始め各種ニュースソースの最新のものを流してくれる。案外これが便利である。

 

惜しいのはカーナビと連動していない点だ。目的地を口で伝えるだけで設定したり、案内中止を音声で処理できれば利便性は飛躍的に高まる。

 

まだまだ試している段階だが、音楽以外にもセミの鳴き声や小川のせせらぎも聴かせてくれた。まあ、運転中にそんなものを聴く必要は無いのだが。

 



本の朗読もしてくれるみたいだ。落語も聞かせてくれる。小さな機械を付けただけなのに随分と便利である。古い人間からすればただただ驚きである。

 

思えば若い人たちってこういう便利なものが最初から身近にあるわけだ。凄いことだと思う。

 

世代が離れれば話についていけなくなるのも当然だし、情報格差が広がれば暮らしかたの格差にもつながっていくことを痛感する。

 

どこまで人は横着になるのだろう。

 

まあ、そんな難しいことはさておき、クルマに搭載する“アレクサ”はなかなか楽しい。たった5千円程度で、かつて空想した未来みたいな気分を味わえる。

0 件のコメント: