銀座のウマい店、「惣菜」と「そうな」の話は何度か書いてきた。ジャンルに関係なく官能的な味わいの一品をアレコレ揃えるニクい店だ。
ひらがなの「そうな」が閉店しちゃって残念という話を6月に書いた(http://fugoh-kisya.blogspot.com/2021/06/blog-post_16.html)のだが、先日、久しぶりに漢字表記の「惣菜」のほうを訪ねてみた。
ウニとトリュフのグラタンやその名も贅沢タマゴといった身体に悪そうだけど食べずにはいられないメニューなど和洋中何でも揃うお店だ。
メンチカツも絶品だし、酢豚やエビマヨ、カツ煮やとろとろ親子丼なんかも作ってくれる。この日はカキフライを食べたのだが、タルタルソース一つとっても手抜きのない味わいだ。
居酒屋的な値段ではないが、かといってバカ高いこともなく使い勝手がいい。好きなモノを少しずつアレコレと食べながら過ごせる穴場だ。
この日、上にも書いた系列店「そうな」の閉店を嘆いていたら、どうやら私の勘違いで、閉店ではなく業態変更だったことを知る。
バー的な要素を強めたような路線への方向転換だとか。まずはボトルキープをした上で、あとは一定金額で食事は食べ放題というスタイルに変わったという。
ウマい食べ物をチャッチャと作ってくれるマスターも変わらず頑張っているという話だったので、数日後、ふらっと訪ねてみた。
「そうな」のほうはカウンターだけの隠れ家的雰囲気が私のお気に入りだったので、以前と変わらず営業しているのが嬉しい。
いきなりボトルキープありきと聞くと何だか構えてしまうが、それさえ済ませば、あとは定額で、メニュー及びその日のオススメ料理は頼み放題というスタイルである。
ボトルが入っていれば、前よりも1回あたりのお勘定は安くなる感じだ。こういう仕組みもアリなんだろう。
その代わりメニューは絞られ、ウニやトリュフを使った料理やナマ物は出さなくなったそうだ。
それでも、私が必ず注文するカラスミビーフンはあるし、大ファンが多いメンチカツも健在。カツ煮や鴨料理やチャーハンやカレーだって頼める。
この日は官能的な味わいのエビマヨやソーセージも食べた。女性の接客要員が増えたことも以前と変わった点だが、私にとっては女性の接客よりもマスターの作る官能的なメニューがやはり魅力だ。
この日、シメには黒酢酢豚サンドを食べた。初めて食べた一品だ。なかなかエロティック!?な味わいである。
夜の銀座といえばカツサンドが一種の定番だ。深夜のバーではカツサンドの美味しさを競い合っているような一面がある。そんな銀座でこういう変化球を食らうとアマノジャクである私は妙に嬉しくなる。
ちなみに、私にとってこの店のもう一つの魅力は「満足感」である。満足すなわち“お腹パンパン”である。食後にクラブ活動に励む気力が失われ、まっすぐ帰宅することになる。
わざわざ夜の銀座8丁目まで出かけて、食事だけこなして散財せずにいそいそ帰るのもオツだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿