2026年2月2日月曜日

モノグサオヤジのお茶

 

横着こそ快感とばかりに面倒なことを避け続けている。十数年前に何度目かの独身生活に戻ってからそんな傾向に拍車がかかっている。

 

衣食住の衣食の部分は今やネットばかりで済ませている。アマゾンやネットスーパーの利用頻度はもはや日課みたいになってきた。

 

最近、手を出したのがお茶の世界である。気軽に飲む煎茶までお手軽で横着極まりない商品にハマり始めている。

 

家庭人の頃は日本中の窯場めぐりに励んでいたので急須一つとっても常滑焼はもちろん、備前焼や唐津焼の作家モノを集めて、湯飲みにしても同様の贅沢品?を喜んで使っていた。

 

一人暮らしに戻ってからもしばらくはその路線を続けていたが、なにぶん茶葉の出がらしの処分が面倒になってきて“風流”の世界とオサラバすることになった。

 

で、ティーバックの煎茶に目を向けたのだが、なかなか満足する味に出会わず結構な手間と時間をかけてアチコチから煎茶ティーバックを取り寄せて研究した。

 

お気に入りになったのが伊豆を産地とする「ぐり茶」。杉山というメーカーのティーバックが私好みの味だったのでここ10年以上それだけを愛飲している。

 



もともとぐり茶は苦みが少ないことがウリである。ティーバックで濃い目に抽出しても変な苦みが出ない点が素晴らしい。それ以後は浮気もせずに取り寄せ続けている。海外旅行に行く際にも必ず持参するほど愛着がある。

 

今後も基本的にはこれを飲み続けようと思っているのだが、自宅ではともかく職場では事情が異なる。使い終わったティーバックの処理がちょっとだけ面倒なのが以前から引っ掛かっていた。

 

自分のデスク横のごみ箱にビチャッと濡れたティーバックを捨てたくないので別の場所に捨てに行くのが少しストレスになっていた。そのせいで職場では粉末状のスティックコーヒーばかり飲んでいるのだが、やはり煎茶が飲みたいこともある。

 

で、アマゾンで粉末のスティック状のお茶を探してみた。お寿司屋さんで出てくるような粉茶が美味しいわけだからスティックの粉末茶だってウマいものはあるはずである。

 


まずは「辻利」が出しているスティック煎茶を試してみた。悪くないけどちょっと薄い。よく読んだら1スティックに対してお湯は100ccだとか。私のマグカップの適量だと2袋でちょうど良い感じになった。

 

スッキリ軽やかな風味だ。良くも悪くもクセがない。強いて言えばパンチに欠けるからお茶単独で飲む時に向いている。かたわらにお菓子でも用意するとやや味が弱いかもしれない。

 

で、お次にAGFが出している「特上煎茶」なるスティック茶を試してみた。こちらは1スティックに対してお湯は140ccだ。その点では使い勝手が良い。おまけに妙に濃い感じがするから少しぐらいお湯の量が多くてもカバーしてくれる。

 

「辻利」に比べるとパンチがある。悪く言えば苦みが強い。でもそこが魅力にも感じる。それっぽい湯飲みに入れて客人に出してもスティック茶だとは絶対にバレない本格的な味がする。

 

個人的にはこっちのほうが気に入った。和菓子と一緒にゆったり味わいたい雰囲気である。スティック煎茶なんてウマくないだろうなと想像していた私の感覚はもはや古臭い思い込みなんだろう。

 

それにしても急須が面倒になったことに続いてティーバックまで面倒になってスティック状のお茶を飲み始めたわけだから横着の極みみたいな話である。

 

以前ここで書いたスティックコーヒーの話もそうだが、思い込みを脱して固定観念抜きでトライしてみると案外ウマいものが見つかるのが今の時代だろう。つくづく便利になったことを痛感する。今後は国内海外問わず旅行に行く際にはスティック煎茶も持参しようと思う。

 

お茶にこだわりがある人にはぶっ飛ばされそうな話かもしれないが、好みに合うスティック茶を見つけられたらモノグサオヤジにとっては大いなる幸せである。