不況のせいで高級惣菜が売れている。変な話だが、外食を我慢する代わりにチョット高価なものを家で食べようという心理だ。
なんか切ない話。
同じような事情で「家呑み」に励む人が増えたらしい。確かにグラス一杯1千円の酒が家では100円ぐらいの原価で呑めるのだからせっせと帰宅する気分も分からなくはない。
そうは言っても、“外酒”の楽しみは自宅に持ち帰れるものではない。
男たるもの、7人の敵がいる外界でこそキチガイ水にやられないよう日々肝臓を可愛がってやりたい。
かくいう私も家呑みがキライではない。家には家の良さがある。私の場合、家だとナゼか酔いにくい。家にいる方が緊張しているのだろうか。ナゾだ。
家呑みの時は多少は贅沢にいきたい。あまり貧乏くさいのは気持ちが殺伐とする。ハイボールだって高級ウイスキーでバンバン作っちゃう。
グラスもそれっぽいバカラとかを引っ張り出す。ピーナッツを入れる豆皿だって備前の作家モノとか一点物を選ぶ。
わが家には「酒を呑むための部屋」がある。狭い部屋だが妙に落ち着く。茶室に通じる心地良さというか、おこもり感がある(2008年1月11日、2008年6月24日ブログ参照)。
あえてテレビは置かなかったのだが、80インチのスクリーンを設置し、5.1chサランドのホームシアターが用意してある。
最近のお気に入りはなぜか「プリンセスプリンセス」のライブDVDだ。全盛期の頃に聴いていたわけではないのに、ここ数年この部屋で呑んでいる時に限って見るようになった。
一応、「呑み部屋」はスタイリッシュに作ったつもりなので、最初の頃は環境映像やケニーGあたりのDVDを流しながら過ごしていたのだが、すぐに飽きた。
その後、この部屋で呑む時の基本はハマショーのライブDVDになった。時にキャンディーズや桜田淳子のDVDに取って代わることもあるが、なぜか最近はプリプリだ。
ファンでもなかったのに不思議なことにプリプリは私の夢に何度も出てくる。はじめの頃はボーカルの顔しか知らなかったのに、何度も夢に登場。シチュエーションはいつも武道館コンサート。
ギターだかベースのアクシデントで急きょ私がメンバーとしてステージにあがる。夢の中の話なので、しっかり譜面も見ずにノリノリで演奏する。結構気分がよい。
最近もまた同様の夢を見た。いまはDVDのおかげでメンバーの顔が全部分かる。
ボーカル、ギター、ベースがハデハデのライオン丸みたいな格好で演奏しているのに対し、ドラムとキーボードが地味目でいい感じ。
萌え~!って感じだ。最近はほろ酔い状態で萌え系の二人のシーンばかり見ている。カワイイ。
ついでにネットで彼女たちのプロフィールを見てみた。あんなにカワイイのになんと私と同じ年だった。ちょっとビックリ。
考えてみたら1994年のライブ映像だった。もう16年も前の姿だ。仕方のないことだ。
昔付き合ったコのイメージがその年齢のままで止まっているのと同じだ。
そういえば先日、旧友から連絡があって、近いうちに大学時代によく遊んだ女子連合と20年ぶりぐらいの飲み会を開くという。
そういう会合をやるけど参加するか、という意思確認の連絡だったのだが、そんな意思確認が事前に実施されるほど女子連合は変貌を遂げたのだろうか。恐ろしくもあり凄く楽しみではある。
とか言いながら、こっちの方が「アンタ誰だっけ?」とか言われてしまうのかもしれない。
2010年4月12日月曜日
家呑み
ラベル: 趣味と健康
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