iPadだ。よく分からないがアレのせいでいろいろと厄介なことになりそうだ。わが社の仕事というか、私自身がやってきた仕事は活字商売だ。iPadのおかげできっと10年後は今では想像できない作業を強いられているのだろう。
いや、そんな作業を強いられていたら、それはそれで良いことだ。新しい端末に対応したメディアとしてしっかり業務展開できていれば問題ない。
アメリカではあの手の端末のせいで電子書籍が急速に普及しているらしい。日本とは同一視できないが、私自身、旅先に大量に本を持っていきたいタイプなので、なんでもかんでもダウンロードして乱読できるようになれば便利だと思う。
遠からず、端末の薄型軽量化は一気に「丸められる端末」という段階に突入する。丸めてポケットに入れておけるようになれば、紙離れに一層の拍車がかかることは確実だ。
今日の話はそんなテーマではなかった。「聞き間違い」とか「似たような響き」を取り上げようと思って書き始めた。
移動中やサウナ中に愛用している「iPod」を、最近ついつい「iPad」と言い間違えてしまう。あまりに似ているから仕方ないが、iPodとiPadの混同を考えていたら、世の中、随分まどろっこしい言葉があることに気付いた。
仕事中、画像の入稿や処理で「~.jpeg」という言葉をよく使う。言葉にすれば「ドット、ジェイペグ」だ。私の場合、いつも「ペ・ヨンジュン」とか「ペヤング」と言いそうになる。きっとキーボードをたたきながら頭の中でそう口ずさんできたクセのせいだろう。
「ドット・ジェイペグ」、「ペ・ヨンジュン」。どうだろう。ちっとも似ていないだろうか。
「インスリン」と「インリン・オブ・ジョイトイ」も似ていると思う。「親近感」と「近親相姦」はもっと似ていると思う。
私の場合、文章を書いている時は、たいてい、そういう下らないことを想像しているから作業に時間がかかる。
先日も格調高くコラムを書くつもりでデスクに向かっていた。「梅雨」という文字を入力しながら何かに似ている気がして仕方がない。
じっと眺めていたら「梅毒」という文字がかぶった。こうなると私の頭の中では「梅雨」のふりがなが途端に「ばいどく」になってしまう。
「海江田万里」は「海原万里」に見えてしまうし、キューバの「カストロ」は、まごうことなく「スカトロ」に見える。
みなさんも一度は「ウコンの力」を「ウンコの力」と読んだことがあるはずだ。口に出したかどうかではなく、頭の中で一度はそう読んでいる。誓ってもいい。
「セレブ」はもちろん「セフレ」だ。これは実際に現政権の某副総理が何かのスピーチで言い間違いしてしまったそうだ。そのエピソードを聞いてから、私の中でも常に「セレブ」は「セフレ」になり、いつも言い間違えに気をつける言葉になってしまった。
ついでに最近聞いた変な言い間違えを二つ紹介する。両方永田町方面の重鎮のお言葉らしい。
60代以上の年齢層にハッパをかけようという趣旨のスピーチで「団塊の世代」を「だんこん(男根)の世代」と言い続けた御仁がいたそうだ。きっと元気ハツラツなんだろう。
続いて、ある勢力の分析にあたって「オレがあの一派をじゅうぎっている」と得意満面な御仁がいたらしい。もちろん、「ぎゅうじっている、牛耳る」の誤りだが、この人も二度三度と「じゅうぎってる」を連発したそうだ。
人のフリ見てなんとやらだ。私自身、偉そうにそんな話を紹介しているが、結構変な言葉を使っている。気をつけよう。
2010年5月31日月曜日
ドット・ジェイペグ
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