突然、わが家の嫁様が御入院あそばされた。
とある平和な日、深夜に突然うめきだし、腹が痛いだの気持ちが悪いだのと七転八倒。
睡眠中の私は「食あたりだ。出すもん出して寝てりゃあ直る」と優しく放置していた。
何度目かに起された時、まるで映画「リング」の“貞子”のような姿勢で髪を振り乱しながらボソッと言われた。「救急車を呼べ」。
救急車を呼んで遠くの病院に連れて行かれたら後々面倒だ。酔いが残っていた私だが、わが家にいちばん近い総合病院に車で連れて行った。
診断は尿路結石だか尿管結石だか、そういう“石系”だ。嫁様が宝石デザインとか宝石鑑定で小遣い稼ぎをしているのは知っていたが、まさかそんな場所にまで石を隠しているとは知らなかった。
こういう結石は、前ぶれもなく突然激しい痛みが襲ってくるらしい。出産をやってのけたような人間が痛がるのだから相当痛いのだろう。
寝ている子どもを家に残したままだったので、痛みが治まったら迎えに行くことにして、とっとと帰った。
朝になってもダメだったみたいで結局入院。ああだのこうだのと色々な事情で次の日もその次の日も退院してこない。
しょうがないから主婦業だ。私の母親や嫁様の母親にも協力してもらってはいるが、“小さい子どもを二人抱えた大変なパパ”という役まわりに結構しびれる。
いや、正直に言うと非常にキツい。家事よりも子ども対応が大変だ。子どもは不安な気持ちぶりぶりだし、パパは家事なんかダメダメと思い込んでいやがる。それがまた腹立たしい。
でも実際、家事はダメダメだ。娘の方が私より3億倍ぐらい家のことが良く分かっている。心の底から尊敬する。プロポーズしようかと思ったぐらいだ。
まあ娘があれほど立派に育っていることが分かったことは素晴らしい収穫だ。
主婦の仕事は思っていたよりも大変だ。悔しいけど率直に認めるしかない。ただ、慣れていない点と本業が別にあるということを考えれば大変だと思うのも当然だろう。
何が困るってベロベロに酔っぱらうと何もできない。これはキツい。洗わないといけない皿なんか全部割りたくなる。
ゴミの分別も昔より異常に細かくルールが変わっていて高額納税者として無性に腹が立つ。
そうこうしているうちに嫁様帰宅。しかし、来週改めて入院して手術することになった。また主婦業に励まないとならない。
助けて欲しい。
2010年5月28日金曜日
主婦をやってみる
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2 件のコメント:
そりゃあ、プロポーズしたくなるね!
石は確かにかなり痛いらしい。
主夫もかなり痛い。
健闘を祈る!
まめ
まめ様
衝撃波で粉砕するイマドキの治療がやりにくい場所らしく、尿道の内視鏡手術だそうです。
そんな話を聞くだけで、私なんか卒倒します。。
なれない主夫活動で、すでに体調崩してます。。。頑張ります!
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