ウィキペディアってつくづく便利だ。なんでも分かる。今日書こうとしていた「B級グルメ」についても、そもそも語源は何だろうと思ったのだが、ウィキペディアが丁寧に解説してくれた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/B%E7%B4%9A%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%A1
情報格差の広がりは、たかだかウィキペディアでも実感できる。パソコンを持てない人々、インターネットが使えないような環境の人々、途上国あたりのそうした人達と、ネット社会の恩恵を受ける人々との隔たりは想像以上だろう。
おっと、話がずれた。
B級グルメについて書く予定だった。
ウィキペディアによると、B級グルメという言葉は1985年には存在していたらしい。30年近くも前から使われていたとは知らなかった。
「そこらへんにある普通の食い物」を指すわけだが、そういう意味では、どこぞの田舎の得体の知れない郷土料理は該当しないわけだ。あっちは「ご当地グルメ」と呼ぶのが正しいみたいだ。
まあ、そんな定義付けはどうでもいい。要は高級品、嗜好品とは別の「気軽に食べるもの」なら何でもいいのだろう。
B級などと称するのは、一生懸命に作っている人には蔑称みたいだが、価格の面でA級ではないと解釈すればいいわけだ。
この画像は池袋の小汚い中華料理屋さんの羽根付き焼き餃子だ。餃子のタレにベチャクチャ浸して食べたい私にとっては、タレが用意されない餃子だからイマイチである。
でもウマい。この店は、深夜のテレビでやっている「孤独のグルメ」で紹介されて以来、汁無し担々麺を目当てに多くの客が訪れる。
まあ普通に美味しい店だが、私にとっては会社のそばにある広東ナンチャラとかいう中華料理屋さんの「豚肉ともやし焼きそば」がB級グルメチャンピオンである。あくまで現時点ではあるが。
この店には昼時に出かける。ボリューム満点のランチセットメニューは850円か900円。私が単品で注文する焼きそばは700円だ。いつも店のオバサンに「ランチセットを注文できないビンボーな男」と思われているような気がして気が引けるのだが、ついついいつも焼きそば単品を頼んでしまう。
硬めの麺、焦げ目もいい感じで、お酢をジャバジャバぶっかけて頬ばると最高だ。
一度、この店に夕飯を食べに行った。焼きそばの実力を思えば他の一品料理もウマいだろうと期待したのだが、世の中そう単純ではなかった。以来、昼専門、もやし焼きそば専門だ。
この店の向かいに、昔喫茶店だった店舗を居抜きで使っているインド料理屋がある。すぐそばに小綺麗な別のインド料理屋があるせいで客の姿はまばら。アマノジャッキーとしてはこの店のほうが好きだ。実際味の方も上だと思う。
ここも昼時しか行かないが、アマノジャクついでに、夜メニューの「チキンビリヤニ」を作ってもらう。本式だと炊込みご飯みたいな料理だが、ここでは、まあインド風カレーピラフだ。これがなかなかイケる。
インド人のオジサンは他のランチメニューの支度に忙しいから私のオーダーを面倒くさそうにこなす。それでもウマいウマいと誉めれば嬉しそうに笑う。
B級グルメと呼んでいいのか分らないが、韓国料理屋さんもここ数年物凄く増殖したから「そこらへんにある普通の食べ物」と考えていいだろう。
どれもこれも同じ味に感じる韓国料理だが、逆にその感じが有難いこともある。疲れるし、寒いから辛いクッパでも食おうと思えば、どこにいっても想像通りのものが出てくる。
画像は新大久保の店で食べたグツグツ煮え立ったユッケジャンクッパ。普通にウマかった。
ヨソの国ではなく、わが国の正しいB級グルメといえば居酒屋料理だろう。
最近、遠出が面倒だと池袋の「南国ファミリー」という凄い名前の居酒屋にちょくちょく行く。
この夏のオヤジバンド練習の後の反省会でも何度か使った。メニューがやたら豊富で焼鳥、やきとん、魚、肉それぞれ普通にウマい。
カキ鍋とかあんこう鍋にも挑戦してみた。普通にウマい。最後に雑炊セットを用意してもらって、口うるさい「雑炊奉行」を演じている。
「鍋の後の雑炊」。これって究極のB級グルメだと思う。カキやあんこうなんかのダシが出まくったスープで作るんだからマズいワケがない。あーだのこーだのグルメっぽい話を語る暇があったら「鍋の後の雑炊」をズズっと食べてニコニコしているほうが正しいと思う。
この画像は南国ファミリーで出てきた「梅しそキュウリ」という名前そのまんまの食べ物だ。
妙にウマかった。日本人で良かったと心底思える味だった。大袈裟でスイマセン。
0 件のコメント:
コメントを投稿