2014年11月19日水曜日

野球


久しぶりに野球観戦に出かけてきた。日米野球である。メジャーリーガーは観光気分だとか日本の選手も遊び感覚だとか、ネガティブな論調もあるが、数年に一度の日米野球はついつい現場で見たくなる。

何が素晴らしいかといえば、球場の「音」である。日本チームの攻撃の際は、ライトスタンドでシーズン中を思わせるような騒々しい声援が行われているが、メジャーの攻撃の際には鳴りモノ応援はない。

結構な静寂が球場を支配する。打球音はもちろん、キャッチャーミットの響きに興奮する。気のせいか走者の足音すら身近に感じられる。



今回はフィールドシートのチケットを入手した。ダッグアウト横のグランドにせり出した特等席である。

観客席を仕切るネットの前である。フィールドの臨場感を仕切り無しで味わえる。飛び込んでくるかもしれない打球を避けるためにヘルメットとグローブが各席に用意されている。

試合前にはファンサービスで選手がサインしにやってくるのだが、対象になるのはこの席の客である。おかげでマエケンや大谷という今後の日本の顔になるスター選手が至近距離にやってきてチョット興奮した。



このフィールドシート、売り子さんが入って来ないと聞き、試合前に売店でやたらとたくさんアルコール類を買っておいた。ところがネットで仕切られた一般席との境目に売り子さんがやってきて、こちら側にも声をかけてくれる。

動物園に閉じ込められた猛獣にエサを与えるかのように売り子さんはアレコレ持ってきてくれた。なかなか快適だった。

それにしても日本の野球選手の体格も一昔前に比べて立派になったものだ。メジャーリーガーと並んでもひけを取らない大柄な選手がゴロゴロいる。


ピート・ローズがいたレッズやトム・シーバーもやってきたメッツが単独チームで来日した頃から日米野球に釘付けだった私だ。当時は「メジャー」という呼び方ではなく「大リーグ」と呼ばれていた。

40年ほど前のあの頃は「大リーガーはやたらとデカい」という印象が強かった。まさに隔世の感がある。画像はソフトバンクの柳田選手。かなりゴツかった。

実際、昔の日米野球は、物見遊山の大リーグチームに日本はまったく歯が立たなかったわけだから、時代は大きく変わったのだろう。

日本チームを応援したいけど、メジャーチームに圧倒的な強さを見せて欲しいのが正直な気持ちである。

私が観戦した試合はメジャーが勝利したが、その前の日は日本がノーヒットノーランで買っちゃったから妙にションボリした気分になった。

憧れていた女性が実はヘタレだったような感覚で実に寂しかった。いつまでも「大リーガー」は手が届かない存在でいて欲しい気がする。

10年以上前になるが、友人達と草野球チームを作って毎週のように試合をしていた。リーグ戦に加盟していたせいで結構真面目に励んでいたのだが、一番の思い出は東京ドームで投げたことである。

そう書くと何だかエラそうだが、たった1度だけ深夜の時間帯を数チームで借り切って寝ぼけまなこで試合をしただけである。

ピッチャーだったから私の居場所はマウンドである。巨人のエースが立った場所だというより、日米野球で来日したランディー・ジョンソンが立った場所だという感激が大きかった。

やたらと投げすいマウンドだった。キャッチャーまでの距離は近く感じたし、高さも傾斜も素人野球から見れば実に素晴らしかった。

ただし、キャッチャーの後ろの広さもまた驚異的だった。暴投したら一大事である。草野球だったら1塁ランナーがホームに帰ってきちゃうほど大平原?である。

プロの試合だと、暴投してもランナーは一つ進塁するぐらいだ。一番感心したのがその部分だった記憶がある。

全然話は違うが、スポーツついでにテニスの話。

錦織選手の快進撃でテニスブームが起きそうな気配だが、個人的に気になるのがテニスウェアの進化?である。

一応、30年以上前の一時期、テニス少年だった私としては、最近のカラフルなウェアが妙に羨ましく感じる。

確か昔はウェア全体の中で白色の占める割合が明確に決められていて、ダサい白色ウェアを着るしかなかった。もちろん、コナーズやボルグ、マッケンローといった世界のトッププレイヤーも白が基本だった。

今では紺や赤が主流みたいで、錦織選手も世界一位のジョコビッチ選手も胸には「ユニクロ」のロゴが輝いている。

変われば変わるものである。私が少年の頃は「フィラ」「タッキーニ」が憧れの二大ブランドだった。

やたらめったら高価だった「フィラ」は今では安いスーパーで投げ売りされているし、「タッキーニ」はどっかにいってしまったみたいだ。時代の流れってアッという間である。まさに諸行無常を痛感する。

なんだかまとまりがなくなってしまった。

御容赦願います。

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