2015年2月9日月曜日

ソックリな人


「土偶やハニワみたいな顔しやがって」

人様の風貌に難癖つける時に私がよく使う言い回しである。

ひどい言い方である。今まで土偶やハニワ扱いをした人には素直に謝罪したい。

先日、とある飲み会に行こうか迷っていた時に「黒木瞳を若くしたようなコが来るからさ~!」とか言われて、がぜん興味が沸いていそいそ出かけてみた。

やはり人の話は簡単に信じるものではない。

いや、「黒木瞳を若くしたようなコ」という定義が実に曖昧である。目に映るものをどうイメージするかは人それぞれである。

黒木瞳を若くすると土偶みたいな顔になるのだろうか・・・。

いかんいかん、また土偶呼ばわりしてしまった。反省。

世界には自分とウリふたつな人が3人いるという俗説がある。日本人と似たような顔は、中国や朝鮮半島はもとより中央アジア方面にも存在する。

どこかで自分ソックリの人間が生きているかと想像すると実に興味深い。

何年か前、私がその時いるはずもなかった場所で私を目撃したという話を聞いた。親しい友人だったので、そうそう間違えないはずだ。

友人は車の中で信号待ちをしており、私(らしき人)は近くの路上でボーっと佇んでいたそうだ。

友人いわく、背格好、髪型、着ていた服も私っぽかった?らしい。ついでに言うなら元気が無さそうな様子だったとか。

私自身がその時そこにいなかったのだから単なる人違いである。でも、妙な気分がしたのも確かだ。

幽体離脱した私の生き霊が現実から逃れようとさまよっていたのか・・・などとオカルトチックな想像をしてしまった。

さてさて、「似ている人」の話である。

週刊文春の顔面相似形という名物企画が大好きである。著名人同士で似ている人を並べるだけではなく、動物やアニメのキャラクターと比べてみたり、いつもいつも笑わせてもらっている。


かなり以前から、「綾瀬はるかジャイアントロボ説」を唱えていた私だが、週刊誌上で並列画像を見た時には、自分だけの思い込みではなかったことが確認できて妙に安心した。


港川原人である。教科書なんかに載っている見覚えのある画像だが、サッカーなでしこジャパンの象徴であり、女子ワールドカップ制覇の立役者であるアノ選手と並んで紹介されていた時は、卓越した眼のつけどころに卒倒しそうになった。

いずれにしても、当のご本人にとっては失礼極まりない話ではある。フムフムうなづいたことを反省する。

サッカーつながりでいえば、アルゼンチン代表のスーパースターであるメッシを見るたびにキアヌ・リーブスを思い浮かべる。

ついでにいえば、元ブラジル代表のロナウジーニョを連想させるのが、快進撃を続けるテニスの錦織選手だ。なんか似ている。


今日はアチコチから画像をパクってきてしまいました。スイマセン。

現在のブラジル代表と言えば、ネイマールだが、海外のインターネット上では日本代表の本田選手とネイマールの顔がソックリだと話題になっているらしい。

私から見ればネイマールは格闘家の魔裟斗に見えるのだが、魔裟斗と本田圭佑も似ていると言うことなのだろうか。

まあ、人の印象は結構いい加減である。あくまで主観なのでお許しいただきたい。

懲りずに続ける。

俳優の香川照之はウルフルズのボーカルにソックリだと思うし、最近では三浦翔平という俳優を「ウィッシュ!」で人気の竹下元総理の孫・DAIGOと同一人物だと思っていた。


私が「似ているシリーズ」に興味を持ち始めたのは野茂英雄投手がきっかけである。ご存じ、日本人メジャーリーガーのパイオニアである。

現役でバリバリ活躍している当時のことだが、その頃、人気が出てきたバンドの女性ボーカルがテレビに映るたびに「ノモ・ヒデコ・・・」とつぶやいていた。

たいていの人に同意してもらえないのだが私としては兄弟じゃないかと思ったほどだ。


ELTの持田香織嬢である。バンド名しか知らなかったので、私の中では今も「ノモ・ヒデコ」である。

さて、話のオチが見つからないので、私自身の「似ている人」について書いておく。

このブログに顔出しはしていないので、私の風貌はジョージ・クルーニーにソックリとか、リチャード・ギアと双子なのかとか、松坂桃李そのものとか、何を書いてもバレない。

実際は1年に5回ぐらい「船越英一郎」に似ていると言われるので、ジョージやリチャードや桃李とは似ても似つかない。

当たり前である。

でも、大昔には「ガッチャマン」に似ていると言われたことがある。主人公の「犬鷲のケン」である。ある意味、ジョージやリチャードに似ていると言われるより光栄なことである。


ヒーローもののアニメの主役なんだから無敵にカッコいいわけである。人生でこんなことを言われた経験が一度でもあるだけで成仏できそうだ。有難いことである。

あれから30年が過ぎた。年月は残酷である。「犬鷲のケン」もいまいずこ、すっかり左端の緑色みたいな風貌で今日も元気に暮らしている。

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