これまで靴の話をアレコレと書いてきたが、基本的にはカッチリしたビジネス用の革靴のことばかり論じてきた。
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スーツ以外の普段着の時は、靴へのこだわりが割と弱まる。弱まるというか、結構テキトーである。
本当の靴好きなら、いついかなる場面でも靴に熱い情熱を注ぐのだろうが、私の場合、元来のズボラさのせいで、スーツ以外の時は、ズックのカカトを踏みつぶして歩いたりする。
だいたい、普段用の靴はセール品ばかり買っている。男の勝負靴はスーツに合わせる高級靴だと思い込んでいるので仕方がない。
私にとって普段靴の定番はクラークスである。なんてたって歩きやすい。本場・英国発祥だし、靴専業メーカーだという点もなんとなく安心する。
旅行に行くと毎日1万~2万歩ほどいそいそ歩くので、頑丈で履きやすいクラークスを相棒にすることが多い。
青いのはパラブーツのスニーカー、もうひとつはローマの街角で衝動買いしたノンブランドのスニーカーである。
さすがにパラブーツはちょっと値が張ったが、後者は5千円もしなかった。当然、安物の履き心地は悪い。
スニーカーのクセに履き心地が悪いというのは致命的である。でもそのあたりがイタリアの洒落っ気なんだろう。
スペインの老舗・カルミナの靴も3つ4つ持っている。英国靴、イタリア靴の陰でややマイナーな扱いを受けているが、スペイン靴も侮れない。
カルミナの靴もキッチリ丁寧に作り込まれていて個人的には気に入っている。安くはないが、英国、イタリア、フランスあたりの有名靴メーカーより気軽に購入できる。
この黄色いほうなどは割としょっちゅう履いている。足に馴染んできてヘタなスニーカーより楽チンだ。
お次はテストーニのスリッポン。テストーニの靴はイタリア靴の中でも高級路線だが、これはゲロ安で手に入れた。
ご当地であるボローニャに行った際に、駅近くにある直営のアウトレットで1万円もしない値段で手に入れた。
ボローニャつながりとしては、ステファノブランキーニの洒落靴も普段着の際の私のキメ靴である。
ステファノブランキーニの靴にしてはやけに重たいのが玉にキズだが、この押出しの強さは魅力的だ。微妙な色合いや紐の感じも適度にイヤらしい。
私にとってイヤらしいという表現は褒め言葉である。官能的と言うと大げさだからイヤらしいという言い方を肯定的かつポジティブな意味で使っている。
食べ物を評価する時だって同じ。ウマい味はエロい味と同義語だと思う。イヤらしい、エロいといった言葉は、人間の欲求にアピールしているという意味で良い意味の言葉だと思う。
そういう屁理屈で自分のイヤらしさ、エロさを正しいことのように力説するのが私の悪いクセである。
なんだか話がトンチンカンのほうに流れてしまった。
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