子どもの頃から食べるものに苦労しなかった世代だから、飽食の時代と言われても正直ピンとこない。
地球規模で見ればそれ自体がラッキーなことだ。生まれる時代が数十年違ったら、生まれた地域が未開の場所だったら、等々、ちょっと条件が変わるだけで飢えに直面していたかもしれない。
人類史上というスケールで見れば、この半世紀を今の環境で生きてきたことは宝くじに当たったぐらい凄いことだろう。
神に感謝である。
さて、何でもかんでも食べられるいま、一番贅沢なものは何かといえば、スイーツではなかろうか。
食事は生きるために不可欠だが、スイーツは食事ではない。食事じゃないのに味わって幸福感を味わう。これって“レジャー”である。贅沢の極みだ。
あんみつに抹茶アイスが乗っている。生クリームもたっぷりだ。疲れ気味の時にこういうものを目にすると癒される。椿屋珈琲だったか、そんなカフェで出てきた一品だ。
私は毎晩酒を飲むくせに甘いモノも好きだ。左党だの辛党だのそんな偏った嗜好ではない。スイッチヒッターであり二刀流だ。
家の冷蔵庫にはこしあんを常備している。これをドカッと小皿に盛り、小さいスプーンでちまちまと舐めながらお茶を飲む時間が大好きである。
あんこだけ食べるなどと言うと不思議に思われるようだが、大福だろうが最中だろうが饅頭だろうが、すべて太る元は“外側”である。中身のあんこには罪がない。
それ以前にあんこは単独でも充分に美味しい。“衣”の部分は付け足しだから無くてもいっこうに構わない。
こちらはロイヤルホストのパフェ。近頃のファミレスは高級路線に舵を取る傾向が強いらしく、このパフェも1000円ぐらいした。ワンコインランチ全盛の世の中においては贅沢品だ。
乱暴な言い方だが高いモノはウマい。これは一定の真理だろう。ハーゲンダッツは安いアイスより間違いなくウマい。私も大好きだ。
最近のお気に入りはこれ。メープルシロップとナッツの組み合わせが絶品だ。期間限定らしい。ぜひ定番化して欲しい。
お次はこれまた自宅にいくつも常備しているベン&ジェリーズというアイスである。娘がわが家に遊びに来る際にこれがあると喜ぶのでストックするようになった。
娘にはしょっちゅうタピオカドリンクを買わされるのだが、タピオカはちっとも好きにならないものの、これは私自身がファンになってしまった。
プライベートブランドの商品の評価が高いセブンイレブンの「まるでシリーズ」も大したものだと思う。いくつかの果物がシリーズ化されているが、タイトル通りの出来だ。初めて食べたときは本気で感動した。
歳とともに食事も甘味も後味を気にするようになった。もぐもぐしている時はウマくても、後味が悪いと不快になる。その点、「まるでシリーズ」は果物そのものみたいな安心感がある。
甘いものをあえてスイーツと表現したが、スイーツとデザートは別モノである。デザートはあくまで食事の最後の総仕上げであり、スイーツは間食みたいな位置付けだろう。
そういう意味では鰻屋さんで白焼きを肴に冷酒をカピカピ飲んだ後に出てくる鰻重はそれ自体がデザートともいえるし、餃子でビールを飲んだ後のチャーハンもデザートかもしれない。
「カレーは飲み物」などと言うよりよほど理にかなっていると思う。
これは私の大好きなデザートである。目白「鮨おざき」のおぼろ巻きだ。自家製おぼろの優しい甘味にいつもホッコリする。
おぼろにかんぴょうを加えるバージョンも最高だが、おぼろだけで巻いてもらうのも悪くない。シメの一品、すなわちデザートである。
書いているだけで食べたくなってきた。デザートではなくスイーツとして、小腹が空いた時に間食として食べても最高だと思う。
なんだか脱線したまとめになってしまった。
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