2023年10月2日月曜日

ほとんどビョーキ


「ほんとんどビョーキですね!」。その昔、日活ロマンポルノの山本晋也監督がハヤらせた言葉だ。風俗店のルポなどで決めゼリフになっていた。私にもソッチ方面で“ほとんどビョーキ”みたいな面はあるが、今日はソッチの話ではない。

 

人それぞれ暮らしの中でヘンテコなこだわりは持っているが、私の場合、日用品などをたくさんストックしたくなる癖は“ほんとんどビョーキ”と言える。大人のおもちゃだって必要以上にストックしていないと不安になる。ウソです。

 

トイレットぺーパーは一人暮らしの時から常時20ロール以上はストックしていないと落ち着かない。ハゲ予防の塗り薬にしても半年分ぐらいのストックがないと気持ち悪い。サッポロ一番や気に入ったジュース類なども同様だ。職場で手軽の飲むスティックコーヒーも100本入りを買ってしまう。何でもかんでも常に必要以上にストックする。

 

不安障害みたいな心療内科レベルの話ではないものの普通の人よりはそちらに近いのかもしれない。私の場合、不安のためにストックするというより満足感のためにストックしたがる。

 



先日、コーンポタージュスナックを30袋も買ってしまった。ネットスーパーでなかなか見つからず、食べたい時に悶々とするのがイヤで思い切って段ボール買いをした。しょっちゅう食べるわけでもないのに大量に在庫があると優雅な気持ち?になる。

 

気に入った食材も日持ちするものはついつい多めに買い揃えてしまう。我が家の台所周りのスペースはいつも大混雑状態で定期的に賞味期限チェックに励んでいる。ちょっとバカだと思う。

 



レトルトカレーやパスタソース、即席麺に数々の調味料などのストックはまるで籠城する準備かのように揃っている。何があったか時々チェックしないと同じものを買い足すミスにつながる。

 

そのくせレトルト食品を食べるのは月にせいぜい12回だ。パスタだって似たようなものだ。大量に食料のストックがあるのにウーバーでデリバリーを頼む頻度のほうが高い。バカみたいだ。

 




以前の住まいには予備の冷凍庫まで用意して大量に冷凍食品もストックしていた。引っ越しの際にスペースの関係で泣く泣く予備冷凍庫を処分したおかげでムダな冷凍保存品は激減した。それでも生活に何の変化もない。ムダなストックが多かった証だ。

 

冷凍といえば、最近ようやく我が家の「タマネギ問題」が前進した。私の簡単調理は「まな板と包丁を使わないこと」が基本だ。何かと重宝するタマネギだが、皮を向いたり、ざく切りやみじん切りに励むことは出来ないわけだ。

 

とはいえ、私が頻繁に作るチキンライスやドライカレーにはタマネギは欠かせない。結果、冷凍タマネギを活用している。みじん切りになった冷凍タマネギはネットスーパーでも普通に買えるから冷凍庫にいくつもストックしている。

 

ところが、豚の生姜焼きなどに加えたいザク切りやくし切りのタマネギとなると市販品を見つけるのは厄介だ。スーパーに行けば数多くのカット野菜が売っているが、カットタマネギはなぜか見つからない。冷凍モノもネットスーパー各社を調べたがどこも取り扱っていない。

 

業務用のキロ単位の冷凍カットタマネギだと邪魔だ。使い勝手の良いサイズに小分けされていないと現実的ではない。そんなこんなでこの10年もの間、私の簡単調理はみじん切り以外のタマネギとは縁がなかった。

 

そんななか、ひょんなことで頃合いのサイズの冷凍カットタマネギを発見した。Amazonさまさまである。国産で200グラム単位で買える。さっそく取り寄せて使ってみた。

 



冷凍したまま炒めていればすぐに良い感じに解凍されて味もちゃんと美味しい。豚肉を生姜焼きのタレやその他の好みのタレで味付けしてカットタマネギも一緒に炒めてみたら一気に本格的な料理みたいになった。

 


つくづくタマネギから出る旨味や甘味は肉を美味しく彩ることを痛感した。豚肉炒めは月に45回は作るほど私の大好物である。冷凍カットタマネギのおかげでより一層充実したポークライフ?が過ごせることが嬉しくて仕方がない。

 

でもストック癖のせいで冷凍庫がカットタマネギに占拠されそうなことが新たな課題である。

 

 

 

 

 

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