2024年1月29日月曜日

嫌煙社会を生きる


今の時代、タバコを吸う人は少数派になってしまったが、私がタバコを覚えた高校生の頃は成人男性喫煙率は80%近くあった。今では25%程度らしい。変われば変わるものである。

 



80%ほどの喫煙率って考えてみれば凄い話だ。病人と変人の他は全員タバコを吸っていたことになる。思えばどこでも誰でもプカプカしていた。駅のホームから見下ろす線路の枕木にも吸い殻がたくさん詰まっていたのが懐かしい。

 

私がタバコを吸い始めたのは40年以上も前だから今と比較しても仕方がないが、それにしてもここまで嫌煙ファッショ?が広がるとは当時は想像もできなかった。

 

気づけば周りに喫煙者はほぼいない。不便で仕方がない。大衆酒場ですら禁煙が当たり前になった。電子タバコだけはOKという意味不明な店もあるが、あれもよくわからない話である。電子タバコの代表のアイコスなんて私に言わせれば紙タバコよりヘンテコな匂いがする。

 

嫌いな人に配慮することはもちろん必要だが、喫煙者をまるで罪人のように扱う風潮は勘弁願いたい。先日も某所にあった喫煙ブースの注意書きを読んでちょっとたじろいだ。

 



肺の空気を出してからブースを出ていけと書かれていた。いよいよ呼吸の仕方までイチャモンをつけられる時代になったわけだ。端的に言ってバカみたいだ。他人様の息の吐き方までマニュアル化しようというイヤな時代になったものだ。

 

こちらに言わせればニンニク臭いヤツとか香水が強すぎるヤツとか加齢臭がヒドいヤツのことだって規制してほしいと思う。まあ多勢に無勢だからこんなことをボヤいたところで共感してくれる人はいないだろう。

 

タバコが大好物の私だって今の時代に若者だったらきっと喫煙習慣は身につかなかったと思う。これだけ吸える場所が限られ、タバコ自体の値段も高くなったらわざわざ吸おうとは思わない。逆に言えばこんな時代にタバコを吸う若者は勇者?みたいに見える。

 

あくまで紙タバコ派の私だが、時と場所によっては電子タバコのお世話になっている。JTが出しているプルームテックを愛用している。何よりも匂いが無い点が使い勝手が良い。

 



掌に収まるから隠れてスパスパするにも便利だ。レストランでも店員さんや他のお客さんからの死角になっていれば吸っていても匂いがないからバレない。個室ならなおさら問題なしである。

 

煙は出るものの匂いがないわけだから禁煙の職場でもスパスパ、会議中もスパスパ、歩きながらもスパスパしている。紙タバコよりも咥える頻度は高いかもしれない。

 

昨年、検査入院した時も個室を取ったのはプルームテックを好き勝手に吸うためである。そんなことはしてはいけないのだが、看護師さんが来た時は隠せばよい。入院中に私が気が狂わずに済んだのは常に掌の中にプルームテックがあったからだと思う。

 



飛行機の中では電子タバコも含めて全面禁煙だが、匂いの無いプルームテックならこっそり吸ってもバレないのも事実だ。そんなことはしてはいけないのだが、吐き出す煙を上手に隠せればロングフライトも凌げる。

 

そんなことはしてはいけないのだが、煙を隠したければオシボリを口に当てながらゆっくり吐き出せば煙は目立たずに済む。こんな涙ぐましい?努力をしてまでタバコをやめられないわけだからやはり喫煙は病気なんだろう。

 

私の場合、高血圧、高コレステロール、逆流性食道炎等々の病気を既に抱えているから喫煙習慣が病気だと言われたところで「はい、そうです。ごめんなさい」としか言えない。あくまで「ごめんなさい」か「申しわけありません」である。「すいません」と言っちゃうと「吸いません」と勘違いされるからその言葉は言えない。

 

職場ではプルームテックから摂取するニコチンで何とか凌いでいるが、紙タバコを吸いたい欲求が強まった時は近所にある天国のような場所に出かける。

 



職場から徒歩30秒ほどの雑居ビルのワンフロアがナゼかフリー喫煙スペースになっており、おまけに結構綺麗でベンチや椅子まで置いてある。都心にあるフリー喫煙スペースは小汚いのが普通で椅子など無いから立って吸うのが基本である。

 

その点、ここは快適だ。中央区の一等地とも言える場所でこんなスペースを作ってくれたビルのオーナーさんには心から感謝したいものだ。せめてもの感謝の印に毎度スペース内の自販機で缶コーヒーを買っている。

 

昼時はやや混雑するもののビルの2階部分で目立たないせいもあって午後の遅い時間などは利用者は一人か二人ということも珍しくない。穴場である。今度、利用者に呼びかけてオーナーに感謝状でも贈呈しようかと秘かに考えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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